DirectX TKとは
DirectX TK(DirectX Tool Kit)は、マイクロソフト社が提供するDirectX 11と12に対応したゲーム開発を行うためのオープンソースのクラスライブラリです。DirectX TKは、2006年に発表されたXNA Game FrameworkをC++に移植したクラスライブラリで、XNAフレームワークで実装されていた便利なクラスをC++で利用することができます。
DirectX TKのモジュール
Audio - XAudio2を使用するロウレベルなオーディオAPI
BufferHelpers - CPUデータからD3Dリソースを生成するためのクラス
CommonStates - 共通なD3Dステートオブジェクトを提供するファクトリクラス
DDSTextureLoader - 軽量なDDSファイルテクスチャローダークラス
DirectXHelpers - 様々なC++ D3D プログラミングのためのヘルパークラス
Effects - 共通のレンダリング処理のビルトインシェーダークラス
GamePad - XInput、Windows.Gaming.Inputを使用したゲームパッドコントローラヘルパークラス
GeometricPrimitive - ジオメトリックプリミティブを描画するクラス
GraphicsMemory - ダイナミックグラフィックスメモリアロケーションを管理するクラス
Keyboard - キーボードステートトラッキングするクラス
Model - .CMO, .SDKMESH, .VBOファイルをロードするメッシュクラス
Mouse - マウスヘルパークラス
PostProcess - 汎用的なポストプロセスオペレーションのためのビルトインシェーダークラス
PrimitiveBatch - ユーザープリミティブを描画するシンプルで効率の良い手法を提供するクラス
ScreenGrab - 軽量スクリーンショットセーバークラス
SimpleMath - DirectXMathのための簡易 C++ ラッパークラス
SpriteBatch - シンプルで効率の良い2Dスプライトレンダリングクラス
SpriteFont - テキストレンダリングを基盤としたビットマップクラス
VertexTypes - 汎用的な頂点データ形式を使用するクラス
WICTextureLoader - WIC基盤としたファイルテクスチャローダークラス
XboxDDSTextureLoader - Xbox Oneアプリケーション開発者のためのDDSテクスチャローダークラス
Visual Studioにdirectx-vs-templatesを組み込む
DirectX TKの「directx-vs-templates」サイトからDirectXのプロジェクトテンプレート「Direct3DUWPGame.vsix」ダウンロードし、Visual Studio 2019/2022にDirectXのプロジェクトテンプレートを組み込みます。
新しいプロジェクトの作成
DirectXプロジェクトテンプレートを組み込むと、「新しいプロジェクトの作成」でDirectX TKに応じたプロジェクトを作成することができます。
プロジェクト名を設定する
作成されたソリューション
作成されたソリューションの内容を次に示します。
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