ベースの思い出。〜入部したての頃〜
公立高校の入試に落ち、滑り止めの私立に入った。もう…何年前?…。数えてみたら9年前なんだけどまじですか?高校3年+大学4年+院2年(中退)でしょ。高校に入学するのが15歳。いまもうすぐ24歳。やっぱり9年だねぇ。
まあいいや。
滑り止めとはいえ、家から激チカで、特待生でお金いろいろ免除で、なにより軽音楽部があったから、わりと喜んで入学した気がする。
軽音楽部の認識は「なんかバンド…つまりギターとドラムと歌でグループになって演奏するところ」ぐらいだったと思う。
まだ、ベースの存在を知らなかった。軽音楽部に入りたいと思ってたけど、バンド好きというわけでもなく、吹奏楽部の次は軽音楽部っしょ、みたいな感じだったから。
顧問に「厳しい部活だよ」と脅されるも、高校では軽音楽部に入るという強い意志は変わらず、入部した。
最初の1ヶ月くらいは楽器を触らせてもらえず、ケーブルを巻き巻きして、先輩の演奏を見て、顧問の軽音楽講座を聞いて、基礎を覚えていった。
基礎の厳しさに、脱落していく人も確かに多かった。
そんな日々の中、1個上のビジュアル系な先輩がカッコいい楽器をもってカッコいい演奏をしているのに気付いてやっと、ベースという楽器を認識した。
同期の中で、誰とバンドを組むか決めて、どの楽器を担当するか決めて、みんなでお茶の水に繰り出して楽器を買った。
いや、まだ楽器を買った段階ではバンドは決まってなかったのかな?
帰りの電車で、キーボード志望の男の子…クラスメイトでのちに彼氏になった子…に「一緒にバンド組もうね」と言われて「うん」と返した。その後にバンド決めがあって、その男の子はすでにベースのいる…つまりわたしの入れないバンドに入ってしまって「行ってしまったぞ???まあそっちの方が合いそうだしいっか」ってなった記憶があるからな…。
まあそんなこんなで、余り物と言っちゃなんだけど余り物なメンバーで最初のバンドを組んだ。ボーカル、ギター、ギター、ベース、ドラムの男女混合5人組。もちろんわたしがベース。
最初にコピーすることにした曲は、the pillowsの『Funny Bunny』。
理由は、同期の1人がアニメ『SKET DANCE(スケットダンス)』が好きで、その作中に出てくる曲として教えてくれて、調べてみたら原曲はバンド初心者のコピー曲としておすすめと紹介されていたから。(長い)
先輩方にベースの基礎を教わりながら、『Funny Bunny』の楽譜を買って、学校や家で練習した。
この曲、テンポが速くなくて、シンプルでバンド初心者向けなのは確かだけど、ベースはちょこっと特殊。ベースが前奏の主役と言っていいくらい、初っ端から動く。単音だけど、ほぼメロディーなくらい動く。
最初はねぇ、難しかった。弦楽器初めてだし。
とはいえ、ベースを教えてくれる先輩方…というか、2つ上のパートリーダー先輩が弾くのも教えるのもめちゃくちゃ上手かった。
基礎から丁寧に教えてくれて、変なクセがつかないように本当に丁寧に教えてくれて。
余談だけど、その2個上の先輩に「なんでベースを選んだの?」って聞かれて「1個上の先輩の演奏を見て、ベースの存在を知って、カッコいい楽器だと思ったので」って答えたら「おいおい、そこは俺を見て好きになったと言ってくれよ(笑)」的なやり取りをした覚えがある。
きっかけは確かに1個上の先輩だけど、ベースをここまで好きになったのは、確実に2個上の先輩の影響だと思う。ほんとに。
んでまあ、話は戻…るような戻らないような。
苦戦してた『Funny Bunny』のコピー。ある日YouTubeでその曲の「ベース弾いてみた」の動画を見つけた。
ほぉー、ここはこの指を使ってこうして弾くのかぁと思って真似して練習し、翌日か数日後、パート練習か何かの中で、2個上の先輩の前で弾いた。
そしたら「めっちゃ上手くなってる!!」って褒められて。
当時のわたしはなにがどう上手くなったかを理解できてたかどうか分からないけど、たしかにあの段階で、左手の指を"開ける"ようになった。
ベースってギターよりずっと指を押さえるところの間隔が広くて。手が大きく、指を横に広げられると、かなり有利に、弾きやすくなる。
2個上の先輩は、最初っからそう教えてくれてた。指を開きましょうと。指を横に広げるストレッチが大事で、特に開きづらい中指と薬指の間を広げられるようになるのが、ベーシストにとって大事なのだと。俺はもう授業中の挙手をするときすら、中指と薬指の間が自然と開いてしまうのだと。("豚足ピース"でググったら出てくる手の形)
左手が開けるようになったことをねぇ、そのときだけじゃなくてずっっっと褒めてくれてた笑 左手のフォームがきれいだねぇって。ベースの練習が楽しくなったよね。
ベースの練習だけじゃなくて、ベース自体を深く好きになったのも、2個上の先輩の影響だけど…それは具体的なエピソードがないな。
とにかくベースへの情熱がすごくて、ベースを練習しまくってて、基礎から応用まですんごい上手くて、楽しそうで、カッコよくて。
立って弾くとき体にベースを吊るすためのストラップ。短い方が、座って構えるときとの差が少なく弾きやすい。大体の人は、長くすればするほど弾きづらくなる。
が、一般的な風潮だと、ストラップは長くしてベースを低い位置にして弾くのがカッコいい、という風に見られる。
2個上の先輩は、ストラップが短かった。短い方がカッコいいと。尊敬するベーシストがそうだから、と。
わたしの目から見ても、ストラップは適度に長い方がカッコいいと思う。弾きづらくなるけど。
短いと「こなれ感」がなくなる。並の高校生がやると、ちんちくりんな印象になる。(伝われ)
でも、その先輩は短いのにめちゃくちゃかっこいいんだぁ(訛り)。もう、ほんと、めちゃくちゃ。上手いのよ、とにかく。
それでいて、技術を教えるのも褒めて伸ばすのもうまくて。
ベースを好きになったのは確実にその先輩の影響(n回目)。
学校の部活での「2個上」って、ただでさえ神様みたいな存在になるけど、きっとその先輩はどの学年として出会っても、尊敬してたと思う。
もう何の話をしたくてこのnoteを書き始めたか忘れたわ。
懐かしいが溢れてる。
また別日に「最初のバンド」の続き書きたいなぁ。
ま、今日はここまで。
あ、ちなみにこの記事の見出し画像、「かわいい4弦イラスト発見」と思って選んだけど、ベースじゃなくてウクレレなんだって。
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