島田真太郎|テクノツール

テクノロジーで障害者の選択肢を増やす、テクノツールという会社をやっています。アシスティブテクノロジー、ゲームアクセシビリティなど。

島田真太郎|テクノツール

テクノロジーで障害者の選択肢を増やす、テクノツールという会社をやっています。アシスティブテクノロジー、ゲームアクセシビリティなど。

マガジン

  • ゲームアクセシビリティ―

    市販のコントローラーが使えなくてもゲームをする方法を紹介するマガジンです。

最近の記事

e-Racingプロジェクトがついにお目見え

10月15日(土)、16日(日)の2日間、岡山国際サーキットで開催されたスーパー耐久レースの併催イベントの一部として、岡山県津山市にあるPLATPORTという施設で、レーシングシミュレーターの実証実験を行いました。 テクノツールが進めているe-Racingプロジェクトがトヨタ・モビリティ基金様が主催するアイデアコンテスト「Mobility for ALL」の一次審査を通過し、次の審査へ進むために行われたものです。 入力をなんとかすればレースに参戦できる!当日は脊髄損傷、神経

    • 事業承継から1年、テクノツールはリブランディングしました

      テクノツールの島田です。東京都稲城市を拠点にアシスティブ・テクノロジー(AT)を提供しています。 昨年末から進めていたリブランディングプロジェクトがついに完了しまして、このたび新しいコーポレートメッセージ、ロゴ、Webサイトを公開しました。 筆の重さには絶対的な自信をもつ私ですが、さすがに重要なイベントなので半年ぶりに筆をとり、生まれ変わったコーポレートブランドやその背景をご紹介します。 「本当の可能性に、アクセスする。」これが私たちの新しいコンセプトメッセージです。

      • Drone Accessibility Project その2

        テクノツールの島田です。東京都稲城市を拠点にアシスティブ・テクノロジー(AT)を提供しています。 前回書いたドローンプロジェクトについて、どんなチームで、いまどこまで進んでいるのかを書きます。プロジェクトの経緯や背景にある私たちの考えはこちらをご覧ください。 プロジェクトチームの紹介このプロジェクトは3者(社)のチームで進めています。 梶山さん 言い出しっぺでありパイロットを目指す梶山さん。「筋ジストロフィー」という、運動機能低下を主症状とする筋疾患(指定難病)の患者

        • Drone Accessibility Project その1

          テクノツールの島田です。東京都稲城市を拠点にアシスティブ・テクノロジーを提供しています。 テクノツールでは2021年後半から「ドローンを飛ばせない人がドローンを飛ばすプロジェクト」を進めています。もうちょっとわかりやすい名前をつけたいのですが、それはともかくアシスティブ・テクノロジーのアプローチを大いに役立てられそうなプロジェクトなので、その進捗をnoteで発信していこうと思います。 なぜドローンを飛ばせないのか?そもそも多くの人にとってドローンなんてどこかで買ってきて飛

        マガジン

        • ゲームアクセシビリティ―
          2本

        記事

          「できることを増やす」ための業務提携

          本日、車いす工房 輪との業務提携を発表しました。 「輪」さんはカスタムメイド、オーダーメイドの電動車椅子を専門にしている、尖った車いす屋さん。映画『こんな夜更けにバナナかよ』で大泉洋さん演じる主人公が乗っていた車いすをつくったり、メディアにも多数出演されています。他方、僕たちテクノツールは、PCやスマホ、ゲームの入力機器や、アームサポートを専門にしています。 共に東京都多摩地域に拠点を置き、顧客層も同じ、しかし異なる得意分野を持つ。そんな2社が協力すれば、もっと多くの人た

          「できることを増やす」ための業務提携

          もっと多くの人にゲームの楽しみを

          2年以上前にこんなことを書いて以来、すっかりご無沙汰してしまいました。 発信はサボっていましたが、一般的な形状のコントローラー(以降、「フツーのコントローラー」といいます。)が使いづらい人たちへの代替手段の提供を続けています。 その取り組みの一つのカタチとして、2020年11月4日にFlex Controller(フレックスコントローラー)というゲームコントローラーを発売しました。正確に言うと、開発元・発売元はホリコマンダーやホリパッドで有名な株式会社ホリさん。僕たちテク

          もっと多くの人にゲームの楽しみを

          アトツギ東京定例会レポート ~アトツギたちのMakuake~

          今年から34歳以下のアトツギが集まるコミュニティに参加しています。アトツギならではの葛藤を抱きつつも、その立場や家業のリソースを活用して新しいことをやってやろうという、しかも34歳以下という、なかなか絞られた属性の集まりです。 月一回定例会をやっていまして、8月は私が企画とファシリテーターを担当しました。今回のテーマは「クラウドファンディング」。 大きな投資ができない、社長がイマイチ乗り気じゃない、社内の人手も足りない・・・それでも将来のために新しいことをやりたい。 そん

          アトツギ東京定例会レポート ~アトツギたちのMakuake~

          儲けることが最大の社会貢献

          業界の人にしかわからない話ですが、らくらくマウス継続の危機、レッツチャット生産終了と残念なビッグニュースが続いている。FBのコメント欄とか見るとみんな「想い」みたいな話しかしてないけど、結局は儲からないと続けていけないということ。 ものをつくって全国に届けて、売った後のサポートもやるってことは、裏側に相当な数の工程があって多くの人が携わっているので、それだけ費用がかかる。レッツチャットの会社なんて日本有数の超巨大企業なんだから、要求される収益のハードルは相当高いはずで、お

          儲けることが最大の社会貢献

          ゲームにもっとアクセシビリティを

          1年くらい前、ふとした出会いから「ゲームアクセシビリティ」というものに出会い、普及のお手伝いができたらなぁと思っています。 僕はテクノツールという会社で福祉用具の開発や輸入をしています。エンドユーザーはALS(筋萎縮性側索硬化症)、SMA(脊髄性筋萎縮症)、筋ジストロフィー、頸髄損傷などによって重度の肢体不自由を抱えている人たち。 去年、自社カタログのリニューアルを進めるなかで一人のユーザーと出会いました。彼はヘビーゲーマーで、指先がわずかに動かせるくらいの身体機能ですが

          ゲームにもっとアクセシビリティを