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米国市場:24年9/23週の振返りと9/30週の予定

市場概況

 先週のS&P500指数は、5,738.17と前週比+0.62%で終了しました。NASDAQは18,119.59と前週比+0.95%で終了しました。
 9月は歴史的に月間のパフォーマンスが低調であることが多いため、乱高下する月になる可能性がありました。実際に月初はそのような形で始まりましたが、過去3週間で主要な市場指数はプラス圏に転じました。9月も残り1営業日となり、月曜日になにか壊滅的なことが起こらない限り、2024年9月はアノマリーが通じなかった月になります。これは素直に喜ばしいことだと思います。しかし、S&P500は最近一連の新高値を更新し、短期的な買われ過ぎの領域に入っています。Fear&Greed指数も再び強欲の領域に戻り、S&P500の2024年の予想EPSの23.6倍という高水準にあります。
 これは先々週末時点よりも若干高く、市場が徐々に割高になっていることを示唆しており、優れた利益成長見通しを持つ、あるいは魅力的なリスク・リワードにある企業を見つけることは困難となりつつあります。市場が煮詰まりつつあるため、10月は短期的にちょっとした休憩が入るのではないかなと見ていますが、大きな下げには繋がらず、大統領選の結果がはっきりするにつれたまた元気に上がってくるのではないかなと思っています。
 先週発表された2024年第2四半期の最終GDP数値が3.0%、そしてアトランタ連邦準備銀行のGDPNowによる今四半期の最新予測が3.1%であることから、経済が好調であることが示唆されます。これらの数値を見ると、経済のハードランディングへの懸念は薄れ、議論の中心は、経済がノーランディングとソフトランディングの間のどのあたりにあるのか、という点に移行しつつあると考えられます。

来週の主な決算発表(予定)

9/30(月):
<寄付き前>Carnival (CCL)
<引け後>
10/1(火):
<寄付き前>Acuity Brands (AYI) , McCormick & Co. (MKC)
<引け後>Lamb Weston (LW) , Nike (NKE) .
10/2(水):
<寄付き前>ConAgra (CAG)
<引け後>Levi Strauss (LEVI)
10/3(木):
<寄付き前>Constellation Brands (STZ)
<引け後>-
10/4(金):
<寄付き前>-

米国の主な経済指標

9/30(月):
10/1(火):ISM製造業景気指数
10/2(水):
10/3(木):製造業新規受注、耐久財受注、ISM非製造業景気指数、新規失業保険申請件数
10/4(金):失業率

今週の着目点

 今週は9月だけでなく2024年第3四半期も締めとなります。9月は残り1営業日となり、月曜日に大きな変動がない限り、S&P 500とナスダックはそれぞれ四半期で約5%と2%上昇するペースです。夏相場としてはかなり良い結果となりそうです。
 今週から、9月の経済データが発表され、GDPNowモデルが再形成される可能性があります。これまでのところ、経済が好調であることを示しています。FRBは雇用市場に注目しており、9月のPMI報告書とADP雇用変化報告書、失業率の内容が重要となると思います。。
 今週、経済ニュースが悪かったり期待外れだったりする場合は、利下げにとってプラスになる可能性が高いです。パウエルFRB議長を含むFRB講演者の発言を考えると、今週はこの話題が中心になるだろうと予想しています。利下げのペースがどのようになるかは、市場に影響を与える可能性があります。パウエル議長の登場は30日(月)で、彼は最近のコメントを繰り返す可能性が高いですが、8月のPCEデータに見られるインフレ抑制の継続的な進展を認める可能性もあります。
 パウエル議長の発言は最も重要ですが、9月の新しいデータが得られる火曜日から金曜日までのFRB講演者のコメントの変化にも注目すべきかと思います。また、港湾労働者のストライキにも目を少し向けるべきかと思います。ストライキが起きた場合、その影響の程度はストライキの期間に左右されますが、長引けば長引くほど、今年のホリデーショッピングシーズンに小売企業にとって事態が困難になる可能性が高くなるからです。
 2024年の大統領選挙は、今のところ、激戦州は接戦のようで、今後38日間で選挙キャンペーンのマーケティングが殺到すると予想されます。この結果、デジタル広告が活況になる可能性があります。


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