クライアントワークでゼロから仕事を安定・継続して受注するためにやったこと(集客とか営業の話)
こんにちは。SHΦWTA(showta_jp)です。
先日、↓の記事を公開しました。
ごく内輪向けに書いたつもりだったのですが、想像以上に多くの人に読んでいただいて、中には「サポート」をしてくれる人もいて、こんな書き殴りの駄文で…と恐縮してしまいましたが、素直に嬉しかったです。ありがとうございます。
で、前回は大枠というか序論というか概略というか、全体的な話をしたところで文字数がとんでもないことになってしまったのでそこで一旦〆たのですが、本当はその先の「じゃあどうやって集客しているのか?とか駆け引き含め価格はどう決定しているのか?」とか、そういった話のほうが少しは役立つかなと思って、僕もそういうことが書きたくて。実際、TwitterのリプライやDM、サポートのメッセージでも「その先を書いてください!」みたいに言っていただくことが多かったので、前回の続きということで改めて具体的な手法なんかを書いてみようと思います。
まあとはいっても今回も革新的な話や裏技的なことは一切なくて、普通の会社だったらそれくらい当たり前にやっているよね、っていう最低限のラインだと思うんですが(それすら届いていないかもしれません)、対クライアントに直で向き合うことの少ないアフィリエイターの人だと世間一般的にどうやっているのかもわからない、最初の一歩が踏み出せないなんてこともあると思うので(僕もわけがわからないまま走り始めましたし)、そんな人の参考になればなと思い僕なりにやってきたことを書いてみます。
もちろんこれが唯一絶対の正解ということはあり得ませんし、もっと効果的で効率的なやり方もあるかもしれませんが、うちはこんなことをやって効果が出た(あるいは出なかった)という実体験に基づいたお話をしていきますので、あくまでサンプル数n=1の話として読んでいただければと思います。
大きく分けて集客の話と価格の話がありますが、一緒に書くとまた量も膨大になって内容もごちゃまぜになっちゃうと思うので、とりあえず今回は集客・営業の話をメインにしていきます。
プッシュ型営業とプル型営業
それでは早速、本題。
ご存知の方も多いと思いますが、営業(集客)方法というのは大きく分けると2パターン存在します。それが「プッシュ型営業」と「プル型営業」です。
“プッシュ型”はこちらからアプローチしていく営業、攻めの営業とも言えます。たとえば飛び込みやテレアポ、メール営業などが該当します。
一方の“プル型”は顧客からのアプローチを待つ、待ちの営業。SEOやSNSが典型的な例です。他には展示会なんかもプル型に分類されます。
で、アフィリエイターやネット畑の人はどうしてもその効率の良さからSEOやSNS運用など、待ちをメインに考えがちです。それ自体は間違いじゃないですし、実際にうちも会社として自社のSEOに取り組んで、改めてSEOの威力は実感しているところです。
でも、SEOの不安定さはそこを主戦場に戦ってきたアフィリエイターほど痛感しているところだと思いますし、SNSも同様。SEOをやらないという選択肢は無いとしても、それだけではなく弱みを補う他の手法も同時に取り組んでいかないと中々継続的な受注は難しいですし、安定もしていかないのかなと。
そんなことを考えて、うちではプッシュ型・プル型どちらの営業(集客)方法も取り組みました。そのあたりの実体験をまとめていきます。
具体的には、
SEO
リスティング
メール
テレアポ
をメインに取り組みました。簡単にですが順番に補足していきます。
SEO
まずはSEO。これはもう説明不要かと思いますが、やはりSEOの威力はすごいです。
SEOはニーズのはっきりしている顕在層、今後見込み客となり得る潜在層どちらにもアプローチすることが可能ですが、特に顕在層が検索するキーワードで上位を獲得できればそれがそのままコンバージョンに直結するので、非常に強力です。たとえば「ホームページ 業者」「ホームページ 制作 料金」みたいな。これはあくまで今思いついた例で実際に弊社でこのワードを狙っているわけではないですが、こういったわかりやすいワードで上げることができれば熱量のある顧客の流入や問い合わせが増えることは容易に想像できるでしょう。
また多くの顧客は単にホームページがほしいというよりは「ホームページを作りたい≒ネットで集客したい」という願望を持っていますから、SEO関連のキーワードで上げることができれば、CVRも改善されます。
でもSEO系のキーワードで上げることなんかできるの?難易度高くない?なんて思うかもしれませんが、これが意外と上がります。SEO系のキーワードって俗に言う「SEO業者」だったり制作メインの会社が書いているコンテンツが多かったりするのですが、いわゆるSEO業者とかって誤解を恐れずに言えばあまりレベルが高くありません。常に業界の最前線で戦っているSEOアフィリエイターのほうがはるかにレベルが高いと個人的には思っています。
なのでSEOアフィリエイトである程度の成果を出した人がアフィリエイト外の領域(自社HPの集客とか、あるいは顧客の集客とか)をやろうと思ったらめちゃくちゃ強いんですよね。
もちろん匿名個人のアフィリエイターと企業や個人事業主として取れるSEO戦略って全く同じではないですし、全てのキーワードで上位を獲得できるわけでもないわけですが、意外と穴場のキーワードなんかもあったりするので、そこを見つけ出せば想像以上に楽に上がったりします。実際にうちもそういったワードで上位表示をしているからこそ問い合わせが来ますし、顧客はそういったワードを検索してうちに問い合わせをしてきているので、その時点で説得力や信頼性は抜群なんです。
また直接それらのワードで入ってきていない顧客の場合も、たとえば打ち合わせの際に「実際に検索してもらえるとわかるのですが、○○というワードで検索するとうちは上位に来ていて~」みたいな感じで話せば、説得材料や根拠のひとつにもなります。
いずれにせよSEOで集客できるのであれば基本的にはメリットしかないので、集客手段としてはマストでしょう。
リスティング
SEOと並行してリスティングもやりました。
僕はアフィリエイトのときは専らSEOばかりでリスティングは一切やったことがなかったのですが、SEOだけだと集客手段として不安が残るのはアフィリエイトのときに嫌と言うほど経験していたので、クライアントワークの集客においてはリスティングも並行して取り組みました。
ただリスティングの経験はありませんでしたが、ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツを提供する、という基本的な考えはリスティングもSEOと共通なので、そこは比較的入りやすかったです。また別件でメルマガをかじっていたこともあるので、LPだったりセールスレターを一応は書けるというのもリスティングを始めるにあたって比較的抵抗がなかった一因かもしれません。
またSEOでは「取れたら美味しいけどここで上位取るのはきついよな…」というキーワードでもリスティングでは気軽に挑戦することができるので、SEOの発想を活かしつつSEOでは取れないところもカバーできる(しかもSEOにはない即効性がある)というのも魅力です。
ただSEOしかやったことが無い人だと、最初にお金をかけて広告を出す…というのに躊躇いとか抵抗があるかなと思います。実際、最初は僕も超小予算(それこそ日予算1000円とか)でおっかなびっくり始めましたし。
でもそんな極小予算でもしばらくすると1CVくらいは出るもので、CVするとわかればあとは予算を増やすだけなのでそこからは少し予算あげて回すことにも慣れました(といってもいまだに怖くて全然予算踏めていませんが…)。
僕と同様SEOが主戦場のアフィリエイターの人だと費用をかけて広告回すってすごく勇気がいると思うんですが、SEOとリスティングはお互いのメリット・デメリットを補い合って相乗効果を発揮してくれるので、できれば両輪でできるのが理想かなと思います。
とまあ、そんな偉そうなことを言っておきながらなんですが、僕もリスティングのことは全然わかっていません。
とりあえず汎用的なLPを1枚書いて、Google広告の初期設定をして、なんとなく回してなんとなく露出してなんとなくCVしている…と言った感じなので…
本当はもっとLPもA/Bテストをしたりヒートマップを導入して細かな分析をしたり、キーワードによっても使い分けたりするべきだと思いますし、広告の設定も常に調整・改善をしていくものだと思うのですが、僕は一回作ったものをそのまま回して放置状態です。なんならSEO経由の導線としても同じものを置いたりしています(一応どっちから来ても使えるようにと考えて作りはしましたが、あんまり良い手ではないと思います)。
ただまあ、そんな適当な感じでも一応成果は出ているので、SEOの経験がある人はそれを活かして出稿するキーワードを見極めて、とりあえずLP1枚作ってみたら良いんじゃないでしょうか。
突き詰めるのは大変でしょうが、とりあえずなんとなく回るようになるくらいなら意外とハードルは低めなので、始めながら経験してみるのが吉です。
メール
SEOやリスティングは待ちの営業・プル型営業でしたが、プッシュ型の営業としてはメール営業もやってみました。
ホームページのお問い合わせフォームからメールを送る、アレです。
正直アレってメールを受ける立場からしたらほとんどの場合めちゃくちゃウザい(と個人的には思ってしまいます…笑)だけでろくに読みもせず即ゴミ箱行きだと思っているので、効果なんてないんじゃないの?とも思ったのですが…物は試しということで、やってみました。
で、やってみると意外に反響があるもので。これは驚きでした。
実際にそこから受注に至ったケースもあるので、なんでもやってみるものですね。
このメール営業の際に気をつけたのは、他のメールに埋もれないこと。
言い換えるとちゃんと一人一人に合わせたメールの内容を送ることです。
だから手持ちのリストに無差別にメールを送りまくる代行業者なんかを使うのは論外ですね。まああれでも数うちゃ当たるで一定の効果はあるのかもしれないですが…自分自身が送られてきて嫌なので、利用しませんでした。
だってあの手のメールって「貴社のHPを拝見して~」って書いているくせに絶対拝見してないじゃないですか(笑)
皆さんも経験あると思いますが、匿名のアフィリエイトサイトのフォームにも店舗向けの口コミ営業とか来ちゃうくらい適当ですから。雑だなあと。
だからうちは手動で、本当に一人(一社)ずつ内容を変えてメールを送りました。
とはいっても毎回ゼロから書くのはさすがに非効率すぎるので、まずネット上で見込客になりそうな企業や個人事業主のコーポレートサイトやサービスサイトをリサーチして、リストにまとめました。
特定できるような情報はモザイクかけていますが、下の画像が実際のリストの一部です。
社名、業種、URL、電話番号といった基本情報の他、提案できそうなポイントなどを考えてリストにまとめています。また進行状況のステータスはプルダウンで都度変更。これを複数人で確認・管理共有できるようにExcelオンラインにアップロードして使っていました。
このリストの情報を元に、たとえばいまだにモバイル対応していないサイトであれば今の時代レスポンシブ対応が必須だということを切り口にしたり、SSL化していないHPはセキュリティ上のリスクや検索順位への影響を簡単に説明したり。だいたい共通して使えるポイントがあるので、モバイル対応ならこれ、SSL化ならこれ、みたいにパターン化したメールを送る…という感じです。
そうやって、効率化できるところはしつつ、なるべくその人や会社に合わせた内容でメールをすると、意外と「実は気になっていて直したいとは思っていたんだけどきっかけがなくて…」とか、「そんな問題があるとは知らなかった、じゃあこれを機にリニューアルしてみようかな」みたいな反応が貰えたりします。
一件手間に思えるかもしれませんが、多分想像している以上に反応は返ってくるので(もちろんメールの内容なんかにも左右されますが)SEOやリスティングだけじゃ集客数が十分じゃないなんてときにはやってみるべきです。
テレアポ
メールと一緒に行ったのが、テレアポ営業です。
いくら反応が返ってくるとはいえ、メールだとレスポンスが遅かったり無視されたりすることもあります。というかそれが普通だと思ったほうが良いでしょう。
一方で電話の場合、相手が出るにせよ出ないせよすぐに結果がわかりますので、非常にスピーディーかつ効率的です。
また現時点でHPの運用に力を入れていない(入れられていない)という企業や個人は、そもそもネットを活用する術を知らないので、メールにすら拒否反応があって電話のほうが好き、なんて人も少なくありません。これは高齢の経営者だけじゃなくて、30代以下の若年層にも全然います。
普段インターネットの海に生息している我々からしたら理解できないですが、年齢関係なくネットと聞くだけで「わからん」「難しそう」と拒否反応起こす人っていますよね。
でもそういった人たちが全く顧客にならないかというとそんなことはなく。一応HPは持っているし自分で商売しているくらいだから、潜在的な本音のところではHPを使いこなして集客したい、良い感じにしたいとか思っているんですよね。ただそれ以上に面倒くさいとかわからないという気持ちが勝っているので行動に移していないだけで。
なので、そういった人には電話を入口として会話でのアプローチが有効だったりします。
とはいっても、いきなり前置き無しに電話がかかってきても説明するのも難しいですし、反応も取りにくいです。「インターネット」「ホームページ」みたいな単語を口にするだけで門前払いを食らうこともあります。
なので、弊社の場合はまずファーストコンタクトとしてメールで連絡して、追いで電話での連絡もする、といった感じにしました(メールから電話の間は数日間空けるので、その間にメールが返ってくればそれはそれでOK)。
電話がかかって来たときに、「先日HPの件でメールを送らせていただいたのですが、もうお読みいただけたでしょうか?」的な切り口で質問をされれば少なくとも「読んだ」「読んでいない」という会話が成立するので、いきなり事前の説明や前置き無しに電話をするよりは話を聞いてくれる確率が上がる、ということですね。
ちなみに、「テレアポしました」といいつつも僕自身は一本も電話をかけていません。なぜなら単純に電話が嫌いで苦手だから(笑)
幸い身内にコールセンターの勤務経験がある人間がいたので、身内に仕事としてテレアポをお願いしました。
とはいっても身内も電話応対のスキルはありますがHPやネットのことはほとんど素人なので(簡単に説明はしましたが)、あくまで最初のアポ取りの段階までをお願いして、実際の打ち合わせに進んだ際は自分が出る…という役割分担ですね。
アポ取りにあたっては必要な最低限のトークスクリプトなんかも作ったりしました。『トークスクリプト』というのはテレアポのときに使われる、まず第一声でこう話して、相手がこう出たらこう話す、こういう場合はこう繋ぐ、みたいな簡単な進行表とか台本みたいなものです。
僕もテレアポをやろうと思ったときにはじめて存在を知ったのですが、ネット上にいくらでもサンプルやテンプレートが落ちているので、それを参考にちょっと内容を変えただけのものを30分くらいで作り渡しました。
ちょっと字が小さくて読めないと思いますが、こんな感じ。
A4で2枚程度の薄い内容ですが、それでも全く何もないのとあるのとでは全然違いますし、意外と使いやすかったようです。
あと台本だけだとさすがに心許ないので、たとえばSSL化をフックにトークを進めることを想定した場合「SSL化って具体的に何?」なんて質問に回答できるよう、最低限の補足資料は作りました。
とまあ、こんな感じで、メールと電話を組み合わせた泥臭い営業方法もやってみましたが、工夫次第でけっこう反応が取れるので、一件でも多くアポ取りたい人はメールや電話といった昔ながらの営業手法も一考の余地ありです。
※WEB会社がテレアポとかプッシュ型営業ってアリなの?
ちょっと本題から逸れますが、「WEBマーケの会社ならWEBマーケだけで集客できないと駄目じゃない?説得力ないんじゃないの?」なんて議論は昔から常にあると思います。
僕も昔はそうだよなと思っていましたし、WEBだけで安定・継続して十分に集客できるならそれが理想的だとは今も思っています。
でも実際に自分が仕事を貰う、取りに行く立場になったらぶっちゃけそんな綺麗事言ってられません。人間理想を食っては生きていけないので。
なので、たとえばアプデで報酬が限りなくゼロに近づいて瀕死の状態・経済的に余命宣告された状態…なんて人はもちろん手段を選んでいる場合じゃないと思いますし、そこまでじゃなく比較的余裕のある人でも、余裕のある内にリスクヘッジも兼ねて複数の集客経路は持つべきだと思います。SEOで上げるのに半年かかるのにどう考えてもあと三ヶ月しか資金が持たない…って状況なら、手でも足でも使ってなんとかしなきゃいけないですよね。
またさきほども少し触れましたが、潜在的にはネット活用をしたいという願望や悩みを抱えているけど、それを解決するために自ら情報を取りに行かない、ネットで探そうとしないという人は少なからずいます。
特に地方の老舗企業なんかは、かなりの売上規模があってもそういったところが多いです。
で、そういった層にはネットでいくらアプローチしようと思っても、届きません。なので、それこそ飛び込み営業とかテレアポとか、よりアナログで泥臭いほうが確実で響くのです。
そうした諸々を考えた結果、僕はまず初期の集客としてはSEOやリスティングといった自分がすぐに取り掛かれるところ、わかるところはもちろんですが、メールやテレアポといった自分が今まで経験したことのない営業手法もやってみることにしました。
結果的に今はほぼネット上の集客で完結していますが、またSEOやリスが不安定になったらメールやテレアポもやるかもしれません。そういったときにすでに実践した経験があれば全くのゼロからよりははるかにやりやすいですし、実際に結果も出ているので躊躇なくそこに全振りすることができます。そういった意味でも、やってみてよかったなと思います。
やったけど結果が出なかったこと・やってないけどやったほうがいいこと
今説明してきた「SEO」「リスティング」「メール」「テレアポ」といった方法で弊社はクライアントからの受注を獲得してきました。
一方で、やったけど結果が出なかったことや、やらないままになっていることなんかもありますのでそのへんも見解としてまとめておきます。
リスティング以外の広告
うちはリスティングを回してコンバージョン(問い合わせ)を獲得しているとお話しましたが、リス以外にも広告ってたくさんありますよね。
たとえばFB広告とかYouTubeの動画広告とか。
この内、FB広告は少しだけ回してみたのですがしっくりこずに辞めてしまいました。
自ら検索して情報を取りに来るリスティングと違って、FB広告などのディスプレイ広告は主に潜在層へのアプローチになるため、運用方法が全く異なります。出稿する文面やクリエイティブ、飛び先のLPなんかも、SEOやリスの考え方とは全然違ってくるので、ここが僕には難しかった。
なので、平たく言えばまだSEOの経験が活かしやすいリスに逃げた、ということですね。
ただちゃんとやればFB広告なんかはリスよりも費用対効果が遥かに改善することもあるそうですから、また余裕を見て研究してみたいなと。FBとかディスプレイ広告、YouTubeに強い人がいたらぜひ教えてください。
クラウドソーシング
SEOやリスティングは自社HPに集客するわけですが、それが難しい場合はすでに人が集まっているプラットフォームで自分をアピールすればいいでしょう。
それがランサーズやクラウドワークスに代表されるクラウドソーシングサービスです。
ランサーズやクラウドワークスのような大手クラウドソーシングでは日々大量の仕事が発注されていますので、自社集客の仕組みが構築できていない段階ではまずこういったサービスを利用して凌ぐ、というのも大いにアリかと思います。
ただ、プラットフォームを介するとどうしても手数料が引かれるために一案件あたりの単価は下がりがちです。そうなると必然「これくらいの金額ならこれくらいの提案かな」と、できる幅が狭まってしまいます。
しかし一方で発注者側は手数料が引かれる前の安くない金額を出しているので、「これくらい払っているんだからこれくらいはやってほしい」という考えがあります。
その結果、よく聞く「(発注者)クラウドソーシングはレベルが低い」「(受注者)クラウドソーシングは顧客の質が悪い」といったミスマッチが生まれ、本来不要なトラブルやクレームも起こるのかなと。
またそもそも有名サービスは制作スキルは持っているけど営業ができない、という技術的に優秀な人がうじゃうじゃいて、ある程度まともな金額の案件にはそうした優秀な人も殺到するので、単純に倍率も高いし選考期間も長いです。
そこを乗り越えるためには自分のスキルをめちゃくちゃ上げるか、金額をめちゃくちゃ下げるかの二択ですが、スキルを急激に上げることは無理ですし、金額を極端に下げて受注しては疲弊するしで意味がないので…うちはクラウドソーシングは使っていません。
一度、今回(2020年頃)本格的に事業としてWEB制作を始める数年前にも、WEB制作をゆくゆくは事業のひとつにしようかなと思ったことあって、そのときにはクラウドソーシングでも案件にも応募してみたのですが…そのときも単価感のわりに選考が長く追加での質問や相談が多く一向に話が進まなかったため、結局辞退してしまいました。それ以来クラウドソーシングで仕事に応募したことはありません。
もちろん僕の経験が全てではないですし、クラウドソーシングをメインに活動している人もいると思うのでうまいやり方もあると思うのですが(むしろクラウドソーシングで上手くいっている人がいたらコツを教えてください)、やはり最終的には自社媒体で集客をして、価格面やサービス内容もある程度こちらが主導でコントロールしたいので、クラウドソーシングをメインに活動するのは長い目で見ると得策ではないかなと個人的には思います。
SNS運用
SEOやリスティングと並んで今や代表的な集客手段のひとつにSNSがあります。実際、僕がこのnoteと紐づけているのもTwitterアカウントですし、Twitterだけで仕事をしてすごい売り上げを作っている人もたくさんいますよね。今の時代、ゼロから始めるならSEOとSNSどっち?と言われたら僕でもSNSと即答します。
でもうちは会社として(あるいは僕が会社の代表として)SNSは一切やっていません。
なぜかというと、僕がSEO畑でSEOをメインに事業を組み立てているからというのもあるんですが…
それ以上に、単純にSNSが怖いんですよね(笑)
僕は現在30代前半のいわゆるアラサー?なんですが、何度かnoteでもお話しているようにネット歴は現時点で25年くらいで、win98とかの時代にダイヤルアップ回線でインターネッツを楽しんでいたので、世代的には10歳~くらい上の人と話が合う感じだと思います。
なので、あめぞうはさすがにわからないですけど、電車男の爆発的ブームと共にvipが世間一般に知れ渡る以前の、にちゃんねるがもっとにちゃんねるだったというか、めちゃくちゃ殺伐としていた時代から色々な板やスレに居座っていたちょっとヤバい子だったので、ネット上に自分の痕跡を残すことがめちゃくちゃ抵抗あるんですよね。極論ネット上の自分の情報は全てデジタルタトゥーになると思っているので…
だからツイッターアカウント名も、あだ名で呼ばれるのも恥ずかしいけど実名もそこまで晒したくないという苦肉の策で微妙に特殊文字使って検索除けしてるくらいなので…(笑)
もうここまで話しているだけで理解していただけたと思うんですが、本当に根暗の陰キャ気質なので、自分がSNSで実名顔出しとか考えられないんですよね(なんなら本当は自社HPの会社概要にも自分の名前テキストで載せたくなくて画像で作って検索除けしたいくらいなんですが、それをやると怪しいエロサイトの運営者みたいになるのでやむを得ず載せてます)。
だから他の人がSNSでバリバリ活動しているのを見てもすごいなと思うしそこに負の感情とかもないんですけど、自分に置き換えてみると無理だなって。SNSやっていないのはそれだけの理由です。
ただ、できるなら絶対にやったほうが良いと思う。それは間違いないです。
それもよほどサービスとかプロダクトが優れているとか、ユニークなことができる企業以外は、属人性出して親しみやすさとか人柄から入るのが手っ取り早いと思います(SNSに関しては素人ですが、ブランディングの観点からはそのほうが取り組みやすいかなと)。
なので僕もできることならこれからSNSには挑戦していきたい…とは思っているんですが、僕が会社を代表して、社長として発信していく、みたいなスタイルにはまずならないかなと。なんなら僕のこの個人アカウントと会社名も紐づけたくないので、ひっそりとどこかで会社のアカウントをやっていた…なんてことになっているかもしれません。
と、少々脱線しましたが、やらない理由はビジネスとしてではなく、個人的な感情の問題です。
まとめ
というわけで、今回はWEB制作やコンサルの案件を受注するためにやった営業・集客の方法を簡単にですがまとめてみました。
後半ちょっと話がそれがちでしたが、実際にやってみてうまくいったこと、やったけどうまくいかなかったこと、やったほうがいいだろうけどやっていないこと、全て実体験に基づいてお話しているので、同じようにクライアントワークに取り組んでいる人やこれから取り組もうと思っている人の参考に少しでもなれば良いなと思います。
逆に僕が駄目だったと思っているけど実はこうやったらうまくいくよ、とか、実はこんなことで集客うまくいってるよ~なんて話があったらぜひ教えてもらいたいです。僕が話せることは何でも話すので、情報交換させてください。
ではでは。
P.S.
今回は集客とか営業方法、まずは見込客と接触する方法を書いたのですが、じゃあいざ問い合わせを貰って打ち合わせになったとき、どうすればより受注率を高めることができるのか?なんてところまでは辿り着けませんでした…(なにせまた現時点で1万文字超えていたので…)。
また価格を決めたり交渉しているのか?という部分についても書いていないので、あと何回かに分けて書けたらなあと思っています(そもそも調子に乗って続編書いちゃったけど需要あるのかな)。
誰の何の役にも立ってないなら書いても意味ないので書かないので…w
感想なんかももらえたら嬉しいですし、また例によって質問とかあれば受け付けるのでお気軽にご連絡ください。