声【詩】
たくさんの声が
あがっただろう
たくさんの絶望と
悲しみと
嘆きと
怨嗟の声が
しかしそれもつかのま
容赦なく間断なく押し寄せる
黒い水が
それらを根こそぎにさらって
からっぽにした
からっぽの 町であったもの
からっぽの 村であったもの
だが
やがては
それでも
声で満たされる日は来るだろう
喜びであり
希望であり
明日を信じる決意であり
そんな声が
この地を包むのだ
すでに
声は届き始めている
どれだけ押し寄せようとも
拭いされぬ
終わらせはせぬ
人は強い
そう誇らしく
ささやかなつぶやきだけれど
声に出して
前に進んで
この地を満たそうと
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