「言葉が世界を作るなら」 フェルナン・クノップフ作「私は私自身に対してドアを閉ざす」より【詩】
この
閉ざされた
奇妙な部屋で
わたしは待っている
言葉がわたしを訪れるのを
あなたもご存じのように
世界が言葉で構成されている以上
言葉なしに
この部屋から出ることは
かなわないのだから
そう
言葉が見つからないのは
わたしのせいではない
世界が言葉を失い
意味を持たない虚無へと帰すなら
わたしはずっと
ここで待ち続けるだけ
枯れた花たちのなぐさめも
耳には入らない
今はただ
静かに頬杖をついて
待ち続けよう
わたしを解き放つ
言葉の訪れを
ドアが開かれる
その瞬間を
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