Be Who? Be You. 自分のことについて。
はじめまして、三浦紹と言います。
「Be」という事業をソニーミュージックにて立ち上げました。
立ち上げるにあたっての想いを書ける場があったらいいなと、noteを始めます。
と、その前に。
人にフォーカスする事業をやるには、まず自分が名乗らなくては、ということで自己紹介をこちらに記しておきます。
1981年生まれ、ソニーミュージック で主にインターネットと音楽の交差点の新規ビジネス担当。
一言でいうとそんな感じなのですが、もう少し詳しく伝えるために、まずはぼくの親父を話しをしようかと思います。
親父について
親父は1950年に長崎県の野母崎町という、長崎県の西の果てに生まれました。360°見渡すと270°は海で、後ろは山というような、いわゆる田舎の生まれです。
そんな彼に転機が訪れたのは、1966年。
ビートルズの来日公演でした。
当時のビートルズの来日がどれくらいインパクトのある出来事だったのか、ぼくはリアリティを持って知ることはできませんが、とにかく長崎放送でオンエアされたビートルズ武道館ライブに衝撃を受けた親父はその魅力に取り憑かれ、音楽やアートの世界にのめり込んでいきます。
その結果、東京の芸術系の大学に進学。
東京で同じく芸術に多少なりとも興味のあった母と出会い、結婚。
そんなこんなで、ぼくは1981年に東京都板橋区で生まれます。
物心ついた頃から、家にはビートルズからストーンズからライクーダーまで、いろんなレコードが転がっていました。そしてどこかに出かけるときは、カーステから親父が編集したベスト盤的なカセットテープのSADEが流れる。
家では、上映会と称してLast WaltzのVHSテープを見るような日々。
音楽マニアへの道
小学校の高学年になる頃には、ザ・バンドのメンバーをフルネームで全員言えるような子どもに育っていて、周りからの微妙な疎外感を感じてもいました。
なぜ、うちではドリカムやB'zが流れないんだろう、と。
とはいえ、カエルの子はカエル。
小学校4年のときのクリスマスに「ゲームボーイをください」とお願いした翌朝に枕元に置かれていた、願い事とは全く関係ないエレキギターの「ZO-3(ぞうさん)」がきっかけでギターを弾き始め、中学くらいでオアシスのコピーをやり、高校では奇しくもビートルズのコピーバンドをやったり、オリジナルを作ったり、親父の思惑通り?まんまと音楽にのめり込んでいくのでした。
大学の友人との出会いから、HIP HOPを聴き始め、その流れでジャズの素晴らしさに気づいたり、映画を毎日レンタルで見る日々を過ごしたり。
また高校くらいからの一人旅好きが高じて、休学してバックパック旅行で各地を旅しながら民族音楽を聴いたりしてたら、あっという間に就職活動の季節に。
音楽業界に就職したいと強く思っていたわけではなかったのですが(ザ・バンドやライクーダー好きが、メジャーな音楽ヒットを日本で出せる気がしてなかった)、縁あってCSの音楽専門チャンネル「エムオン(当時はViewsic)に入社したのが社会人の第一歩でした。
社会人になって
ぼくは2004年の入社なのですが、当時はまだYouTube前夜で(YouTubeは2005年スタート)、マニアックな音楽に触れようと思ったら音楽雑誌(ミュージック・マガジンが親子揃っての愛読書でした)か、CDショップ、そしてCSの音楽チャンネルの時代。
特にCS音楽チャンネルは、MVが毎日大量に流れるという夢の世界で、「この世界だったらマニアな音楽趣味の自分でも何かやれることがあるかもしれない」と思ったのでした。
なかでも毎週録画して見ていた「pbs」というピーターバラカンさんのやっている番組は素晴らしくて、「今週はオーケストラバオバブのライブ映像が届いたので、そちらをまとめてお届けします」といった放送に心をときめかせていました。
残念ながら入社して1ヶ月後に憧れの「pbs」は終了してしまうのですが、そのときに交わしたピーター・バラカンさんとの握手を心の糧に、
「色々な音楽が世の中にあって、そのどれもがそれぞれに素晴らしくて、美しい」ということを、なんとか伝えられないものかなあ、という気持ちで仕事をしています。
その後は広告営業をやったり、SNSマーケティングをやったりしつつ、新規ビジネスの担当に。
とくにUSTREAMというサービスが上陸したことをきっかけに、JAMBORiiiという音楽のネットライブ配信事業を立ち上げます。
残念ながらビジネス的にはうまくいかず、そのサービスはクローズすることになるのですが、その立ち上げ経験がきっかけで、ソニー・ミュージックがDeNAとライブ配信の「SHOWROOM」で業務提携をするタイミングでDeNAに出向することになります。
ここでの経験はとても大きくて、IT企業とコンテンツ企業の考え方の違いだったり、企業運営のオペレーションの違いなどを痛感したことが今に繋がっています。
また今で言うライバーの配信を見ながら、エンタメは「結局のところ人が生み出すもの」と当たり前のことに気づき、音楽だけでない様々なクリエイターの想いを届けられたらと、思うきっかけにもなりました。
現在は、今回立ち上がるソーシャルクリエイターレーベル「Be」の事業を中心に、色々と新しい事業をソニー・ミュージックにて手掛けています。
長くなりましたが、実はこれ、佐渡島庸平さんの著書で書かれていた「beの肩書き」というアイディアと、予防医学者の石川さんが紹介されていたユダヤ人式の自己紹介のスタイルに影響されて書いてみたものです。
自分が何しているか?ということより、何に興味を持って、何を大事にして生きてきたか。
なんなら、それに親や祖先が同影響を与えてきたか、って考えるだけでも面白い。
ぼくの人となり、Beが伝わってたら成功です。
これからnoteで事業のことなど書いていけたらと思っていますので、よろしくお願いします。
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