芸は身を助けるとか餅は餅屋とか、そんなあれこれ
僕は昔、印刷屋さんでアルバイトしてたんですね。印刷関係の現場は今も昔もMacが主流。もともと僕の仕事は配達がメインだったんだけど、Macに詳しいということで、だんだんと出力業務やデータ修正、さらにはデザインまで任されるようになって、その時に、プロ用のソフト(イラストレーター、フォトショップ、インデザイン、QuarkXPressなどなど)の使い方を教わりました。
そのあたりのソフトを触ったことがある人ならわかると思うけど、あまりに高機能で、説明書や入門書なんかも、どこから手をつければいいやら何がなんやら。すぐに挫けること請け合い。
でも現場で教わると、必要な時に必要なことだけ習って、それを繰り返すことで身について、やがて他にも応用が利くようになって、何かを知りたい時でもすぐにやり方を見つけられるようになるんですね。
そのおかげで僕は、CDジャケットやポスターなんかもさくさくとデザインできるようになったんだけど、どうもあまりにサクサク仕上げるので、簡単にできるんじゃない?って思われてる節もあったりなかったり。
いやいや、あんまり手を出さないほうがいいですぞ。泥沼ですぞ。何によらず、餅は餅屋。ちゃんと予算を組んで専門家に依頼し、空いた時間で、自分の得意分野の専門性を上げるほうが絶対に生産性が高いです。
特に「なんとなくカッコいいデザインにしたい」なんて時は、僕に任せてください。0を1にするのは得意です。うん。
そう言えば。
今夜の特番「冴沢鐘己のかしこTV〜わくわくミステリーワールド」にゲスト出演していただくミステリ作家の今村昌弘さん。昨年「屍人荘の殺人」でデビューして、いきなり主要ミステリランキングで3冠となる1位を獲得。今もっとも注目を集める作家ですが、経歴が異色で、医学部卒業後に放射線技師となり、その後に「鮎川哲也賞」を受賞してデビューされました。
きっと面白く、気づきの多いお話が聞けると思います。お楽しみに!