古本まつり〜三省堂書店 池袋本店
古本屋はなんとなく好きだし、Twitter(現X)でも古本屋さんたちのアカウントをけっこうな数フォローして楽しませてもらっているんだけど、イベントとかには(気になりつつも)足を運んだことはなかった。
そして今日、先日の練馬区立美術館と同じく、デビューをはたした。
キャッチコピーは
当イベントの詳細はこちら。
(池袋西武の無印良品二階の催事場でやってます)
デビュー戦ということで、それほど力んで足を運んだわけでもなく、千円以下なら、なにか買ってもいいかなくらいで。
とはいえ、最近よく読んで、気になっている人文学系だったり、アート関係のものがあれば是非にと思いつつ。
とくにアート関係、美術書(海外からの)はAmazonでも買えるけど、届くのに時間がかかるし、状態が受け取るまでわからないっていうリスクがあるから、実際に現場で触れられるのはありがたい。
ジャンルも多岐にわたって充実していて、なかなか楽しめた。
『芸術新潮』のバックナンバーを二冊購入。
『芸術新潮』への興味、関心も、最近愛聴しているポッドキャスト番組『アートテラー・とに~のそろそろ美術の話を...』でもぞもぞと活性化していたので。(編集長がゲストの回もあって、これまたおもしろい)
ディック・ブルーナのほうは当時買って読んでたので、再購入。
いまの感覚だと、また刺さるものも度合いも違っていて新鮮。
そんな体験が300円。
川端康成のほうは、意外にも彼がアート関係においてかなりディープでエッジの効いたコレクションを保持していたってことを知る。
これひとつとっても、このイベントに行った価値はあった。(草間彌生の作品で「え?こんな作風のものもあったの?」ってなものも見つけたり)
最近、あらためてというか、この年齢になったからというか、古典文学に意識を向けるようにしていて(芥川龍之介や森鴎外あたりからあたっている)、そのなかには当然、川端康成もはいるわけだけれども、これまでは『伊豆の踊子』で有名な作家、でも「ポン中(覚醒剤中毒)」くらいにしかおもってなくて。
でも、まてよ。
どうやらそんなんで済ませてはいられないようだ、と。
そのあたり(そんなんで済ませておくものではない)も、なにかしら回答と、その先を示してくれる気配のあるものを300円で購入できて、よかったよかった。
本、読書にかぎらないけれど、意識的に「ランダムネス」を自分に放り込むことはやっぱり大事だなとかみしめる。