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「在り方」からはじめよう〜haveからbeへ

とある学習塾が発行している新聞に、なるほど、と得心できる部分があったので紹介します。

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画像はイメージです。

その学習塾は英語も教えているのですが(環境や素材を作り、学びに対する喜び、自発性を促し、そのサポートがメイン)その新聞の冒頭にはこうあります。

英語を学習してはいけない

なぜかというと、英語を学習することで「自分は英語の学習者である」というアイデンティティを強めてしまうから。

とありました。

なぜ英語を「学習」してはいけないのでしょう?

なぜ「自分は英語の学習者である」という自己認識がいけないのでしょう?

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これは「ついてるマントラ問題」で考えるとわかりやすいですね。

「ついてる」とマントラ(何万回も唱える)する人はそもそも「ついてない」から、このマントラを唱える必要があるわけです。

ということは「ついてない現状を強めてしまう」ことになります。(それも何回も)

無駄ということではなく(ネガティブな自己内対話の発生を抑えるとか、そこからチャンスを見つけやすくなるということはあるでしょう)。

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英語の学習でいえば、学習者マインド(学習者としてのアイデンティティを持つ状態)だと「私は英語の学習者である」は「私は英語ができない」に繋がるということです。

ではどうすればいいのでしょう?

それは「学習」から「使う」(英語を)に自覚をシフトすること。

この「英語」に関していえば

自分は英語の学習者である

自分は英語を使う人である

へと切り替えることだそうです。

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自分の役割や在り方といったものを「自覚」して変えることで人は大きく変化します。

能力が備わってから(知識の習得、実践などからの)アイデンティティが変わると思う人が多いけれど、じつはその逆でアイデンティティが変わることによって、その結果として能力が変わると。

子どもの成長でみてもわかりやすいです。自分ではまだ赤ちゃん(幼児)であると思っていたときにはできなかったことが「お兄ちゃん」や「お姉ちゃん」という役割を自覚することによって(受け入れることで)できるようになったりします。

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これを自己実現という視点からみてみましょう。

成功のための基本原則として

BE-DO-HAVE

というものがあるそうです。

多くの人は成功するために

HAVE → DO → BE

のプロセスを辿ろうとする。

これは成功の基本原則(BE-DO-HAVE)とは真逆の進み方です。

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HAVE, DO, BEを確認しつつ、プロセスをみてみましょう。

1. HAVE: ○○があれば(持っていれば)
2. DO: 行動(成功、成果への)が起こせる
3. BE: 1と2の結果として「成功」や「達成」できる

このプロセスは典型的な失敗法則といわれているそうです。

はじめて聞いた法則ですが、こうしてみてみると納得、うなずけます。

この順番(とくにHAVEありき)だと「持ってないからできない」(クリエイティブ・アヴォイダンス=創造的回避=しない、やらない言い訳探し)が発火しますね。

ちょっと考えればわかりますが、最初から(成功、ゴール達成のために)十分なものや資格、能力、お金等がそろっていることなんてまずありません

だから「DO」という行動の段階へ移動できないわけです。

そして「BE」という達成した状態にも移行できない。

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これに対して“BE-DO-HAVE”のプロセスを使うと

1. BE: ゴールを達成、成功するには必要(当然)の在り方を持つ
2. DO: 1で明らかになったアイデンティティに則った行動をする
3. HAVE: 1と2の結果として、物理空間におけるゴール達成、成功が生じる

最初は「英語学習」からはじめましたが、この“BE-DO-HAVE”という抽象度をあげた概念でとらえると、英語に限らずさまざまな分野に活かせることがイメージできるでしょう。

英語からはじまったので締めはやはり英語で。

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英語(学習)における“BE-DO-HAVE”を具体的な言葉にすると

1. 「英語を使う人」という在り方(メンタリティ)に移動する
2. 「英語を使う人」としてのアイデンティティで英語に接する
3. 1と2の結果、そのアイデンティティに必要な単語力、文法力などが自然に身についてくる

ということになります。

自分のゴールと英語が関係なくても、この考え方はいろいろなところで使えるでしょう。

ゴールに引き寄せるとどうでしょう。

コーチングの祖であるルー・タイスも著書『アファーメーション』で言っていますね。

重要で連続性のある変化はすべて
内側で起こり
外側へ広がっていく

“HAVE-DO-BE”から“BE-DO-HAVE”へ

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