しょうえもん

小学校教員13年。多忙の中、精神疾患を患い2年間休職。それと同時に学校教育に対して強い課題意識をもつようになりました。『自己理解』をもとにした『自立・自律』の教育のため、自身の見解と情報を発信していきます。

しょうえもん

小学校教員13年。多忙の中、精神疾患を患い2年間休職。それと同時に学校教育に対して強い課題意識をもつようになりました。『自己理解』をもとにした『自立・自律』の教育のため、自身の見解と情報を発信していきます。

最近の記事

「やり続けることはいいこと?」の話をしよう

 私には子がいません。望んではいますがまだいません。その代わり、夫婦でいざ子育てする際の方針について意見を交流することができています。子育てを目の前にしたとき、本当にそうできるかは分かりませんが(笑)貴重な時間なのには間違いありません。  その時、話題になったことがあります。  「習い事、子どもに何をやってほしいか」  です。  健康、身体の基礎をつくるのために、  「半分強制でも水泳はやらせたい。」  という私の考えに概ね同意し、そうしようと言ってくれてる以外は2人とも

    • 『教育は地続き』の話をしよう 

       『教育は地続き』  これは、『子どもが主語になる教育』を主張している私の中の大きなテーマです。 ●『教育は地続き』に気付いたきっかけ 私には初任校時、教師としての基礎を叩き込んでくれた師匠とも呼べる先輩で出会いました。15年くらい上の大ベテランです。  その師匠は、6年生を担任することがほとんどでした。卒業に向けてクラスの子どもたちにかけていた言葉が、学年通信に載っていました。それがこれです。 「卒業と言っても、小学校と中学校は地続きで・・・」  その後も続きはあったと思

      • 『心と行動』の話をしよう

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        • 『子どものため』の意味を考え直す②

          『子どものため』という言葉が独り歩きし、『大人のため』という意味にすり替わってしまわないように、『子どもの何のため』なのかを明確にしておく必要がある。その内容として、以下の2つの考えを示す。 ①自己理解  1つ目は、『自己理解』のためだ。  自分が何が好きで、得意で、どんなことを大切にしたい人間なのか。どんな人と接しやすくて接しにくいのか。どんな境遇に置かれているのか。自分自身のことは大人になっても意外に分からないものであり、大人になったからこそ見えづらくなる。言語化しよう

          『子どもため』の意味を考え直す①

           私は、十数年の小学校教員生活の中で、現場でつかわれる『子どものため』という言葉の意味について違和感をもつようになった。その違和感とは何か。そこに至った2つの経験を踏まえて考えを書きたい。 1.『子どものため』が閉鎖的な意味でつかわれていること  私は、関東地方の教員として数年勤めた後、家庭の事情により関西地方に着任した。そのような働く環境の変化もあってからこそ気づいたことだが、着任早々、前例踏襲の雰囲気や職員室の同調圧力の強さに戸惑った。例えば、授業や行事の中で子どもの主

          『子どもため』の意味を考え直す①

          自己紹介

          はじめまして。しょうえもんです。小学校教員を十数年やっています。 中堅教諭になり超多忙だった最中、精神疾患を患い休職した経験があります。 休職している中で、それまでどこかに感じていた学校教育への違和感がだんだんと膨れ上がり、明確になっていきました。短い言葉で2つ挙げておくとすると  ①『子どものため』が『大人のため』へのすり替わってしまっていること  ②学校教育がサービス業化してしまっていること です。 この2つについては、自身の経験や実践を踏まえながら詳しく述べていき