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同級生に15年ぶりに会った話

こんにちは。

15年ぶりに同級生と飲みにいきました。彼とは高校時代に出会い、出会ったことないキャラクターと底抜けにいつも明るい彼。ヤンキーとオタクしかいない高校で、少数派の"ふつう"の我々は毎日ゲラゲラ笑って過ごしました。大学進学した後、彼は浪人生だったので、ちょくちょく大学まで来てくれて、大学時代も同じ空気を吸い、その後、お互いプロの世界へ羽ばたいていきました。

結局、私はプロの世界を早々に諦め、今いる業界へ就職。彼は自分の信じる道を諦めず、邁進していました。ここ3年はコロナの影響や実力不足もあってか、彼も自分のいた業界を辞めてしまいました。

この間、15年間、一度も会わず。

私にとって彼の存在は、暗い中学生時代だった私の明るい高校時代にしてくれた恩人でもあり、同志であり、憧れでもありました。

彼がいればその場は明るくなり、笑いに包まれる。私はそんな人になりたかった。けれど、彼のようにはなれなかった。

才能や天から与えられるものが本当にあるとすれば、才能に包まれた彼と何も出来なかった私。おじさん二人が15年ぶりに再会し、酒を一杯。これまでのことや今のこと、気がつけば日付が変わる直前まで話していました。

彼にどうしても伝えたかったこと。

あなたは私の憧れでもあり、暗い学生時代に光を当ててくれた存在でもあり、いつでも助けてくれてありがとうございました。と、伝えました。

この15年、お互いなんやかんやあって、SNSを通して、把握はしていたけど、憧れの存在が可哀想な感じになっていくのは見たくなかった。あんまり会いたくなくて、連絡が出来ず、ある程度時間が経ったら、連絡しようと思っていた、と、言わなくてもいい。余計なことも伝えました。

それでも彼はずっと笑っていて、また飲もうと言ってくれました。

彼との話の中で、ある映画の同じシーンで、同じように嗚咽、号泣していたこと。この15年、もっとお前に関わっておけば、何か変わっていたかもしれない、という言葉は、これから私の人生の中で、いつでも背中を押してくれるだろうと思いました。

加えて、このタイミングで電話してくるってことは、何か売りつけられるか、本当に緊急の場合かと思ったそうです。

それでは、また。

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