総額1.4億円調達のテイクアウト特化SaaSとは!? ジンが記す週刊SmartPitch[SaaS業界]2024/02/26
執筆者紹介🖌
私は2023年3月末に株式会社ショーケースにインターンとして突如現れた通称ジン。ジンは飲めない。SmartPitchの認知度拡大と最適化に奮闘する中で、資金調達やM&A、業務提携情報が一括でまとめられたメディアの有用性に注目して週刊SmartPitch発行を決意した。
日頃は新しいもの・ことに常にふれながら、個人の裁量が大きなこの職場で、第3者かつ学生独自の視点を活かしつつ、様々なことを実行に移しPDCAを回し続けることを心掛けている。
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ショーケース LLM Labsとプラップノードが共同でOpenAI GPT-4を活用したプレスリリース生成機能の実証機能(第二弾)を開始!
当社のLLM Labsが、プラップノード株式会社と共同で、OpenAI GPT-4を活用した効果的で質の高いプレスリリースを生成する機能を共同で開発中。この度、β版が完成し、プラップノードが提供する広報PRのDXクラウドサービス「PRオートメーション」のユーザーである複数の企業と2024年3月より実証実験の第2弾を開始する。
PRオートメーションはプラップノード株式会社が提供する広報業務全体をクラウド管理するSaaSツール。
1.オールインワンツールで広報PR業務を自動化
企画立案、プレスリリースの配信、メディアリレーションの管理、クリッピングといった広報PR活動が「PRオートメーション」で完結。
2.広報PRの作業を効率化
プレスリリースの作成、配信結果分析やレポート作成など、時間のかかる作業を効率化。シャドーワークとなっていた作業を「PRオートメーション」で簡易化する。
3.データに基づいて広報PRのプロセスと成果を見える化
広報PR担当者ごとに保有していたデータや、使用ツールごとに管理していたデータを「PRオートメーション」で一元管理することで、プロセスや成果を見える化。属人的な広報PR業務を、データドリブンな広報PRへと変革する。
テイクアウト特化SaaS[テイクイーツ]を提供のランプ、総額1.4億円の資金調達を実施
食品小売店や飲食店向けに全国1,500店舗以上へ導入のテイクアウトの予約受付・管理システム「テイクイーツ」を提供する株式会社ランプは西日本の企業へ初投資となるDNX Venturesをはじめ、AGキャピタル、90s、既存投資家である三井住友海上キャピタルを引受先とした第三者割当増資により、資金調達を実施。今後、更なる事業成長に向けて、「テイクイーツ」の機能拡張と販売促進、それに伴う組織拡大に注力していく。
アフターコロナに向けて、親戚との集まりや友人とのパーティーなど「お店で食品を購入し自宅で食べる」機会が増加してきた。
それにより、お店が混雑していて、並んだり待たないと購入できないことや、電話での予約が必要といった、不便な事象が顕在化してきている。
一方でお店側も人手不足が深刻な中、店頭の対応や電話対応など、デジタル化の遅れによって非効率な営業を強いられている。
テイクイーツはリアル店舗で弁当やスイーツ等の食品を販売する店舗に対して、自由にカスタマイズ可能な注文サイトを提供することで、最短即日、かんたんにネットでの事前予約・決済の受付をスタートできる。お客様からの注文をすべて電話や店頭で受け付けているお店が抱える、業務の非効率性や、聞き間違いによるトラブルを解決するとともに、紙やFAXでのアナログ管理を脱却することで店舗の”DX”を推進。また、利用する注文者にとっても、スマホでかんたんに好きな時間に注文し、並ばずに受け取りができるため、店舗と注文者の双方にとって便利で快適な購買体験を実現できる。
化学バーティカルSaaS企業Sotas プレシリーズAラウンド1stで総額3.4億円の資金調達
“地球に長生きしてもらう”をPurposeに掲げ、循環型社会の実現に向けて「Sotas工程管理」・「Sotasデータベース」・「Sotas化学調査」を開発・提供するSotas株式会社は、プレシリーズAラウンドによる第三者割当増資を行い、既存投資家のフォローオン投資に加え、新たにALL STAR SAAS FUND、三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合を引受先として、約3.4億円の資金調達を実施した。引き続き化学産業のサプライチェーン全体を変革し、資源循環社会の実現に貢献すべく、事業を推進していく。
脱炭素やサーキュラーエコノミーなどのメガトレンドは徐々に次のステージに向かっており、具体的にはLCA(ライフサイクルアセスメント)やGHG排出量算定において、一次データの活用という新たなトレンドが台頭。従来のGHG排出量算定は、売上高や取引高と業種平均の排出係数を基にした推計値である「二次データ」を用いて算定されていた一方、2024年3月に環境省が一次データも活用した温室効果ガス排出量の算定ガイドラインを公表するという発表もあり、環境対応意識の高い企業での機運が高まってきている。
他方、GXを力強く推進するには、まずはデジタル化をサプライチェーン全体で定着化させることが不可避であり、Sotasはこれまで化学産業におけるそれぞれの課題に対して、個別最適のデジタル化を推進してきた。
具体的には、化学産業特化型 生産・在庫管理・受発注システム「Sotas工程管理」、化学産業データベース「Sotasデータベース」、ならびに化学産業のサプライチェーンにおける化学調査を簡便化する「Sotas化学調査」の3つのSaaSを開発・提供し、化学産業の課題解決を支援してきた。
今回調達した資金を元に、「Sotas工程管理」「Sotasデータベース」「Sotas化学調査」の機能アップデートにとどまらず、データ基盤の拡充を行い、全体最適に向けたアプローチも開始する。素材のプラットフォームを目指し、化学産業におけるコンパウンドスタートアップとして事業を大きく推進していく。
美容クリニック向けクラウド型電子カルテの メディカルフォース シリーズBで15億円調達
自由診療クリニック向けオールインワンSaaS「medicalforce」を提供する株式会社メディカルフォースは、シリーズBラウンドにてALL STAR SAAS FUND、グロービス・キャピタル・パートナーズ(GCP)の2社をリード投資家に迎え、15億円の資金調達を実施した。
「medicalforce」とは、自由診療クリニック向けオールインワンSaaS。電子カルテ、予約管理、会計、在庫管理など、クリニックの業務フローに沿った豊富な機能により業務を効率化できるのはもちろんのこと、予約枠の最適化やLINE連携など、予約数の増加や売上向上を実現するための機能が充実。規模や診療科目を問わず、約400院のクリニックで選ばれ続け、この度、「美容クリニック向けクラウド型電子カルテ導入院数」No.1を獲得した。
自由診療クリニック向けオールインワンSaaS「medicalforce」は今後、美容医療産業におけるプラットフォーマーを目指す。開業から事業継承までの一連のライフサイクルをカバーし、さらにはクリニックを取り巻く様々なステークホルダーとの取引を支えるプラットフォーマーとして産業全体の発展に貢献できるよう事業展開を行っていく。
その中でもまずは、「支払い(決済)」における機能開発を行う予定。これは患者が事前にクレジットカードを登録し、ウェブ上で会計処理が可能となる機能。本機能により、「medicalforce」上での請求情報を決済端末に入力する手間が省け、金額入力ミスを防ぐことができる。また、施術完了時にウェブ上から自動で引き落としが可能となるため、会計時の待ち時間がなくスタッフの対応時間も削減される。
生成AI搭載問題解決SaaSツールSolvifAI、シードラウンドにて3,300万円を資金調達
ソルビファイ株式会社は、IT/DXスキルの高低に関わらずプロジェクト推進を可能とし、企業のDXへ向けた組織変革を促すため、生成AIによる問題解決機能を搭載したプロジェクト管理ツールSolvifAI(ソルビファイ)を開発した。
24年3月リリース予定のSolvifAI β版の開発及び最適な組織構築を目的に資金調達を実施した。
SolvifAI β版 全体像
SaaSツールは業務管理を効率化する進捗管理機能と業務遂行力を強化する主に2つの問題解決機能を提供する。
1. 独自データ蓄積生成AI:IT/DXプロジェクトデータを学習したAIが課題の解決策案や成果物ドラフトを作成。いかなるITリテラシーユーザも生成AIの性能を最大限引き出せる独自UIを設計(生成AI単体プランもご提供)
2. 要件自動整理:要件に対する議論内容の自動書き起こしを行うとともに、要件整理/評価及びAIによる推奨要件を加えた評価表を自動作成し、上流工程業務を自動化(特許出願中)
Z世代向け結婚準備アプリ『ウェディングニュース』が総額4.8億円の資金調達を実施
Z世代向け結婚準備アプリ『ウェディングニュース』を運営するオリジナルライフ株式会社は、ニッセイキャピタル、日本ベンチャーキャピタル、株式会社エイチ・アイ・エス、株式会社博報堂DYベンチャーズを引受先とする第三者割当増資および、借入により、新たに約4.8億円を調達。コロナ禍で遠のいてしまった結婚文化をいち早く取り戻し、テクノロジーの力で「結婚を人生で一番の思い出に」進化させることを目指してプロダクトを強化する。
人手不足が顕在化している結婚式場向けに、顧客管理SaaS「ラクーダウェディング」を22年に実証実験、23年から本格導入を開始した。
ラクーダでは、業務の最上流である、顧客のフェア予約から契約までの業務プロセスをDXし、プランナーの電話、個別メール、システム入力を徹底的に自動化することで、大幅に業務を軽減できるようになった。また、これまで徹底することが難しかった成約確度の高い顧客への手厚い接客が実現できるようになったことで、予約獲得した顧客の成約率を劇的に高めることに成功している。
24年は提携済みの700会場をはじめ多くの結婚式場様にラクーダを導入することで、新郎新婦の式場契約体験を、圧倒的に便利なものにできるよう事業推進していく。
システム開発スピードを1/3にするヘキサベースが、シリーズBで総額7.2億円の資金調達
モダン技術を集結したスケーラブルなマルチテナント開発プラットフォーム「Hexabase」を提供する株式会社ヘキサベースは、ニッセイキャピタル株式会社・ネットイヤーグループ株式会社などを引受先として、総額7.2億円の資金調達を実施。シリーズBの調達を通して「止まらないサービス提供の実現」に向け、サービスレベルをさらに向上、エンジニアを中心とした全方位での採用活動を行い、スピードと安心を担保するための組織体制の強化を図っていく。
Hexabaseは、モダンなWebシステム開発を加速させるクラウド型開発プラットフォーム。Kubernetes上に構築した独自のマイクロサービス基盤を用いて、企業業務システムやビジネスの開発で必要となるデータベースやユーザー管理・ワークフローなどのバックエンド機能をクラウドサービスとして提供している。
平均稼働率:99.99%以上
KubernetesのアクティブなPod数:650超
APIの平均応答時間:100ms以下
稼働中のデータベース数:3610超
Hexabaseを活用することでシステムを開発・利用する企業は、個別のユーザーニーズに自由に対応できるUI/UX開発に注力できる。また継続的な改善、ビジネス要件に合わせて自在にスケールアップするシステムを実現できる。
BtoB向けSaaS『Re:lation』のインゲージが都銀3行より総額4億円の資金調達
株式会社インゲージは、都市銀行3行(株式会社三井住友銀行、株式会社みずほ銀行、株式会社三菱UFJ銀行)より総額4億円(融資枠を含む)のデットによる資金調達を実施した。
当社は、『ひとり一人に向き合うをカタチにする』を企業ミッションとし、顧客対応クラウド『Re:lation(リレーション)』を提供する企業。『Re:lation』は、複数の問い合わせ窓口を一元管理し、チームで共有できる顧客対応クラウド。メール、電話、チャット、LINEなど多様化するコミュニケーションサービスを一つの画面で扱えるため、顧客との接点が増え複雑になった問い合わせを簡単に一元管理できる。さらに、二重返信や対応漏れを防止するステータス管理やWチェックが簡単にできる承認機能といった、複数人での問い合わせ対応で生じがちな様々な課題を解決する機能を備えている。テレワークなど多様な働き方にも対応し、業務効率化と可視化を実現して人材教育にも貢献する
『Re:lation』は、EC事業者・コールセンターをはじめ、幅広い業種・業界で使われ、リリース10年で導入社数は5,000社を超えた。使いやすさを追求したデザインは高く評価され、グッドデザイン賞を受賞している。
今回の資金調達により、さらなる成長を見据え、事業基盤の構築を行うとともに顧客対応クラウドの国内シェアNo.1を目指し、引き続き人材採用の強化・開発力の強化を図っていく。
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