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古代メキシコ展@国立国際美術館

こりゃすごい。こりゃ面白い。こりゃ行く価値あり。
な展示でした。

興味のある分野の展示で、かつ好きな美術館での開催。友だちが誘ってくれて、一緒に行ったが、そうでなくても絶対行ってた。
そんなわたしでも気になる観覧券の値段、2100円。かーーーっ、最近の展示はお金かかりますねぇ!!!!もう文化的な楽しみは広くは開かれたものではないのかな。とマイナス感情からのスタート。どれだけ展示が良かろうが、観覧料金には納得はいっていない。いっていないが、展示内容は文句なく素晴らしかった。いやほんとに、だれが展示構成考えたんですか?展示の創意工夫、見やすさ、わかりやすさ、どれをとっても素晴らしかった。
NKHが主催のひとつということもあり、映像もめっちゃ良い。とても良い。導入としての役目、アイキャッチとしても、息抜きに美しい映像を眺めるだけとしても良い。展示の中の映像、ということで長さも3分以内で見やすい。

「古代メキシコへのいざない」

サイトも素敵。
そして、

祈り、畏れ、捧げた。

のキャッチフレーズ、最初う~んと思っていたが、良いかも。
キャッチーさ優先で、古代メキシコの残酷な儀式のイメージとかだけが伝わっちゃうと嫌だな、という意味のう~んだったのだが、内容がちゃんとしっかりしていたので、キャッチフレーズに文句も言えなくなっちゃった。
逆に言うと、神聖視せずに調査の結果を提示しており、儀式めいた部分にフォーカスした展示じゃなかったので、他のなんか良い言葉なかったんかな。ともいえなくはないけど、間違ってないか、総括としては。みたいな。

そう、もう、「古代メキシコ」の中のマヤ、アステカ、テオティワカンの概要ともう一歩の情報は網羅されていたんじゃないかな、という規模の大きい展示だった。本3冊分以上の情報は詰まってたね。言い過ぎ?

メキシコの古代文明が好きで、メキシコに4か月ほど滞在していたこともあるくらいなわたしとしては、この展覧会は、もう常設展にして欲しいくらい興奮した。メキシコシティにいたときに行った国立メキシコ博物館やテンプロマヨールの博物館の所蔵物に、わたしの地元大阪で再会できるなんて、嬉しくて懐かしくて、滞在時の思い出がよみがえってきた。

(メキシコ滞在記のひとつに博物館のことも書こうと思っているけど、まだ全然書けてな~い。ちゃんとメキシコの記事書いたらここに埋め込みます…とりあえず出国のときからの置いとこ…)

特に良かった、というか凄かった展示方法が、プロジェクターを使うもの。
初めて見たけど、かっこいい。素敵。

マヤ文字の石板から、数字を抜き出してプロジェクター投影したもの。かっこよい!!
あと、「ゼロ」の概念がある、というのもポイント。
左・「金星周期と太陽暦を表わす石彫」、右・「トニナ石彫159」(マヤ文明)

図録も買っちゃったよー。基本でかくて買っても読まないだろ、ってことで図録を買うことはないのだが、これは読むし眺めるし、買った。
カバーが3種類あって、悩んだけど結局「マヤ」のにした。わたしのメキシコ愛はここから始まったからな。

図録−マヤver

あとは、写真で展示の流れ通りに良かったところや展示物についてつらつら書いていく。展示は写真撮影可です。

謎のポーズ!
「球技をする人の土偶」(マヤ文明)らしい。ふむふむ。
これ!メキシコでも見た!インパクトあって覚えてた~
ナイフに顔つけるってどういう…?
「歯状ナイフ」(アステカ文明)
バックの太陽のピラミッドが良いですね。
「死のディスク石彫」(テオティワカン文明)
「火の老神石彫」(テオティワカン文明)
ちょん。
「小座像」(テオティワカン文明)
最近日本でも出土しましたね、波打つ剣(富雄丸山古墳)。
こちらは石器だけれども、なぜなんだ。なぜそんな大変なことを。
「蛇形エキセントリック(両面加工石器)」(テオティワカン文明)
地下に埋蔵されていた遺物たち。
(テオティワカン文明)
「羽毛の蛇神石彫」(テオティワカン文明)
緻密な造形。
盾を持つ小像(テオティワカン文明)
ほら貝では…?
「トランペット」(テオティワカン文明)
指差し棒。
「指令棒(采配)」(テオティワカン文明)
変だよー泣。わけがわからん。中2?
「神の顔形エキセントリック(両面加工石器)」(マヤ文明)
石版の文字をプロジェクター投影。
めっちゃわかりやすくて良いや〜ん。
「96文字の石板」(マヤ文明)
映像のキャプションなんですが、このライティング…!!
良い。
赤の女王の石室再現。
写真が下手で上手く伝わってないかもしれないですけど、めっっっっちゃ良かった。
真っ暗な部屋の中、赤がくっきり映えていて格好良かった。
(マヤ文明)
きゃわ。王座を支えていたと考えられている像。
「トゥーラのアトランティス像」(トルテカ文明)
チャクモール。心臓のせる台との説あり。
よく見ると愛嬌のある顔をしており、用途とのギャップ…。
「チャクモール像」(マヤ文明)
写真ぶれぶれ〜泣。
これもメキシコでみたなぁと懐かしむ。
実はへっぴり腰で、へんてこなんですよ。
「鷲の戦士像」(アステカ文明)
三角座り。
右・「プルケ神パテカトル像」、
左・「エエカトル神像」(アステカ文明)
金。壁面のグラフィック良いなぁ、という写真。
(アステカ文明)

などなど、他にもたくさん良い展示物で盛り沢山な展示でした。
マヤ最高!アステカ最高!テオティワカン最高!

この展覧会のために尽力したすべての人に敬意と感謝を。


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余談ですが、展示を見た日とは別日に隣にある中之島美術館に行ったので、気になっていた特別展コラボランチを食べに行きました。
あのね…、これは行かなくて良いよ…。
わたし、オタクやけどコラボ飯そういえばだいたい好きじゃないんやった…。映えてたらオールオッケーな人は良いかも。

泣ける少なさでした…こんなのポソレじゃないやい。

だいたい博物館とかに入ってるカフェとかレストランって高いだけで全然美味しくない(不味くはない)の、どうにかして欲しいよねー!改善求む!

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