見出し画像

なぜ趣味型コミュニティを立ち上げたのか?

こんにちは、昭和ポップス倶楽部のかなえ氏です。

私は、「平成生まれによる昭和ポップス倶楽部」という趣味型音楽コミュニティを運営しています。
コミュニティを立ち上げるくらいだから、さぞ、社交的で友達も多かろう!と率直に思われる方もいるかもしれません。

いいえ、そんなことは決してございません。

私は、昔から友達が多いわけでもなく陽キャというわけでもありませんでした。
では、なぜそんな人が趣味型コミュニティを立ち上げたのか?

今回の記事では、趣味型コミュニティを立ち上げたきっかけや経緯、運営をしていて感じた趣味型コミュニティの必要性を綴ってみたいと思います。

コミュニティを立ち上げるきっかけ

私がコミュニティを立ち上げるきっかけは大学生の時に歌謡曲バーに行ったことでした。
70年〜80年代の歌謡曲が好きな普通の女子大学生だったのですが、周りには好きな人がいなく、自分の趣味を共有できない孤独感がありました。
自分の好きな音楽が周りとは違う、そんな空虚感を抱えながら見つけたのが歌謡曲バーでした。

「あの頃のスパースター」(現:「おもいで処 逆行」)


壁一面に貼られた昭和のアイドルのポスターや陳列された昭和のグッズ。流れるのは昭和を彩った歌謡曲の数々・・・。

「なんだここは!!!私がずっと求めていたのはここだ!!!」

今まで感じていた空虚感を忘れられるくらいの衝撃をここで感じたのです。
それと同時にちょっとした悲しみもありました。

「自分の好きな昭和の音楽を楽しめる空間なのに、同世代がいない」

やはり昭和のポップスが好きな人はいないのだろうか…
そう思った私はSNSで同世代の仲間を探してみることにしました。

すると、想像以上に私と同じ境遇で、いわゆる趣味垢を作っている人が見つかったのです。体感でもその多さに驚きました。それと同時にある疑問も浮かびました。

昭和のポップスが好きな同世代で集まったら、どんな化学反応が起こるんだろうか?

自分が今まで感じていた空虚感、孤独感。趣味を通して、それを少しでも解消できるのではと考えたのです。

そして、2019年2月に平成生まれを限定として「昭和礼讚」というイベントを開催しました。

イベントには18名の方々に参加していただき、イントロ大会やクイズ、雑談などを通してじっくり交流をしていただくことができました。
イベント参加者さんから「自分と趣味の合う人と話せて感動した」と声をいただけた時は、イベントを開催して本当に良かったと感じました。

イベントを通して感じた趣味型コミュニティの必要性

開催したはいいものの、私には拭えない思いがありました。
これだけ参加してくれた人がいるのは、趣味を共有したかった人たちがいるということ、そしてその場所が必要とされていること。

だから、ひとつのコミュニティにして今後も繋がりを強化していきたい。小さな輪から少しずつ広げて、やがては多くの世代が交流できるコミュニティを作りたいと思いました。

もちろん、一人ではコミュニティを作ろうとしてもそう簡単にできるはずがありません。
そこで声をかけたのが、イベントの参加者の一人だった、さにーさんでした。
さにーさんは当時「あなたの知らない昭和ポップスの世界」というウェブサイトを運営しており、自ら「昭和ポップス」というジャンルを確立し、昭和ポップスに興味を持ってくれた若者がもっと知識を深められるように活動していました。

昭和ポップスが多くの若者に広まってほしい、そして後世に昭和ポップスが継承されてほしい、その思いに私は共感をしました。

彼女とだったら、同世代の交流の輪を広げられるかもしれない。

そう思い、「同世代で昭和ポップスの魅力を共有・共感し合えるコミュニティを作りたいんだ。一緒に運営として参加してくれないか」と打診しました。

ありがたいことにそれに賛同してくれたさにーさん。
そこから私たちの挑戦が始まりました。

そして、2020年5月「平成生まれによる昭和ポップス倶楽部」は誕生したのです。

なぜ、趣味型コミュニティが必要だと思うのか?

「なぜコミュニティに参加しようと思ったのか」メンバーさんに伺った時に、みなさん口を揃えていうのが「周りに趣味を共有できる人がいなかった」ということでした。
この問題は新型コロナウイルスでより顕著になったと私は思っています。人と人との交流が絶たれ、人々の孤立・孤独は加速しました。
そういった時により人は情報交換をし、同じ場と時間を共有できる仲間、そして安心して自己実現・自己表現をできる場所を求めたのではないかと思います。

だからこそ、私は互いに趣味という共通項があって、安心して交流ができる場所、そして孤立・孤独を解消できる可能性を持っている趣味型コミュニティが必要だと思います。

実際に私もそうだったように、同じ趣味を持った人たちが交流をし、交流から趣味を深める楽しさをコミュニティをきっかけに感じてもらえたらいいなと日々思いながら活動をしています。

大変なこともありましたが、文字に起こしてみると自分の脳みそが整理されていいですね。

サムネイルの写真はコミュニティを始めようと思ったきっかけをくれた歌謡曲バーの一角です。
胸を躍らせてくれた、たくさんの名曲にここで出会いました。私にとって原点となる大切な場所です。


いいなと思ったら応援しよう!