【書評】動画2.0/明石ガクト 幻冬舎

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「新しい動画産業を作る」をミッションとしている会社「ONE MEDIA」の代表、明石ガクトさんの著書。

まず真っ赤でおしゃれなハードカバーが目を引く。
文章を見ると砕けた口調で、文字数も多くない。
読みやすそうで、本棚に置いても見栄えがするという薄い動機で購入。
ただ、中身は動画に対する熱い想いが語られていて、とても面白い。

若く、動画作成に興味のある人向け。
読書の習慣がない人でも難なく読める。

本書は4部構成。
各部を私なりに要約すると下記になる。

1.映像と動画の違い
2.映像の歴史やこれまでの環境
3.現在の動画の状況とこれから
4.未来のクリエイターへのメッセージ

この本で重要なところは映像と動画の違い。
それは「動画は情報の圧縮が重要」ということ。

映像は基本的にテレビを基準としており、大衆向け。
そのため子供からお年寄りまでを対象とするため、会話をゆっくり分かりやすくしなければならない。
よって情報量は上がらない。

一方動画はスマホなどで見る個人向け。
視聴場所や状況もバラバラ。
電車の中であったり、数分の待ち時間であったりする。
ゆえに短時間で展開を多くしたり、字幕を多く入れるなどの手法で情報量を多くした方が好まれる。

また、若年層は動画だけでなく音楽・雑誌・漫画などあらゆるところで情報量が低いコンテンツを忌避するそうだ。

これは自分の経験や周りの状況を見ても、ものすごく納得できる理論。

後半には動画制作において重要なノウハウが凝縮されており、最後はクリエイターへの熱いメッセージで締められている。

これからは確実に「動画」の時代だ。


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