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制作の勉強会ふりかえり徒然

 こんにちは。2025年に一人芝居の公演を打とうとしている、しょうです。写真は長野県安曇野市にある碌山美術館収蔵のロダン《考える人》です。

 先日、地元の劇団さんが企画してくれた演劇における「制作」の役割・仕事の勉強会に参加してきました。
 制作とはざっくりいうと、公演の企画立ち上げから終演までの間に「役者や稽古の日程管理調整」「公演に必要な予算や決算」「集客(創客)宣伝の計画と実行」「当日の現場対応」などを請け負う、裏方の要です。この方々がいないと公演が成り立ちませんし、一人芝居をやるのならば、自らこの役割を担うか、どなたかにお願いするしかありません。ならばまずは学ぶしかない!と参加してきました。めちゃくちゃ勉強になりました。

 主なレポは管理・更新を手伝っている「まつもと演劇ナビ」に掲載してあります。長野県松本市界隈の演劇情報も掲載しておりますので、ぜひ!(宣伝)

 ここからは上記レポには書いていないことを。
 勉強会を通して、公演を立ち上げるにあたり自分が一番譲りたくない部分はなんなのだろうと改めて考えさせられました。
 例えば、予算面一つとっても、
 赤字で良いから自分がやりたいことを存分にやるのか
 手伝ってくれる方々に謝礼ができる程度の黒字を目指すのか
 次の公演に回せるレベルの収益を目指すのか
 チケットの値段設定だって悩みますし、会場のキャパには限りがありますし(想定しているのは20席程度の小さい会場です)、1日にできるステージ数は短編の一人芝居とはいえすごく頑張っても3回が限度でしょう(私だけでなく音響照明の方がくたくたになってしまう…)。回数をこなして芝居の質が落ちたら元も子もないですし。
 本当に、いろいろな選択肢があります。改めて考えると、とても悩む。

 そもそも、私が一人芝居をやりたいと思ったのは、自分が役者だけやらせていただいていた裏で、どういう仕事や支出が発生していたかを把握したい――誰かが過剰な負担を強いられていたのなら、それを軽減あるいは解消するために自分もできることをしなければ、と思ったのが大きな理由の一つ。
 私の演劇は趣味(アマチュア)ですが、その中でも、制作を兼ねていた演出が、みんなで協力すれば何とかなるかも知れない部分を自分のポケットマネーで解決していたり、公演が終わっても支出が不透明で赤字か黒字かもわからなかったりという事態が頻発していて「私はお客さんの前で芝居ができて楽しかったけど、それじゃあダメだろ」と思うわけです。
 だからまず、自分が一通りやってみて、公演運営の問題点を我がこととして捉えて、改善策を考えたい。公演を打つ動機としては不純かも知れませんが…(もちろん単純に人前で心置きなく芝居をしたいという下心もある)。

 これだとお客さんの方を向き切れてないな…という気持ちもあるのですが、こちらは脚本と芝居の方で対応していきたいと思っています。

 結局ここまでつらつら書いても何もまとまっていないのですが「一回限りの公演と思わずに公演を計画すること」が今の私の軸かも知れません。私の懐具合でできる予算の中で、私自身や関わってくれる人が「次もやろう」と思える公演運営をする。そのための予算編成と計画を立てる。頑張ろう。

 ワークショップの中で公演を打つまでの費用を計算するワークがあったのですが、現在の私が想定している規模だと

会場:割とお安く借りることのできる蔵、キャパ20。多くても30。
スタッフ:私(役者、制作)+演出+音響+照明+当日スタッフ2人=6人が最小単位。もう少し増えるかも知れない。可能なら薄謝でもお渡ししたい。
会場費や大道具・小道具、宣伝費諸々を足すと…MAX13万円くらいの規模でした(会場費がすごく安いんです)。正直これくらいなら全然工面できる。でも、これをチケット代+物販(?)でペイできるのか…。スポンサーを募る?クラファンをやる?でもそれって、「次」も同じようにできるの? 考えることが多くて頭がぱーんとなりそうですが、今回の勉強会でようやく制作面のあれこれが多少つかめたので、本当にありがたかったです。
がんばるぞ。

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