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仕事の奥儀❷-守破離は' IPONC 'でステップアップ

仕事の基本のIPONCは、MBDの基本要素になっています。
(MBDについては、仕事の奥義❶も見てください)
今回は、皆さんに、IPONCを極めていただきたいと思っています。
それぞれの仕事で、IPONCは異なりますから、入り口までガイドさせていただくことになります。

■意志を持って繰り返す
小さいころ、私たちは芸術やスポーツ、ソロバンなどの習い事は、基本を繰り返すことで身につけてきました。これをパターン学習といいます。熟達した人であればあるほど、基礎練習の大切さを語ります。

プロ野球のキャンプが終わりました。
冬の間に地道な下半身のトレーニングをやった選手が、一年を通じて安定した成績をあげるという話はよく聞きます。下半身を鍛え、自分の型を繰り返し確認しているそうです。

WBC

マラソンの大迫傑選手も、日々の地道な努力と積み重ねの重要性を強調されています。彼は自身の成功を「過去は過去でしかない」という信念で捉え、常に前進し続けることをモットーにし、地道な努力を続けていらっしゃいます。
大迫傑オフィシャルサイト | Sguru Osako
並大抵の努力ではないでしょう。

スポーツだけでなく、日々の仕事も、基礎を身に着けることに汗を流す期間は大切です。不調になれば、その基本に立ち返り、何か変わっていないかをチェックできるようにして、不調からも脱出できるでしょう。

あなたのインプットは多すぎませんか?
その道の熟達者は、無意識のうちに所作ができています。
インプットは自分の前に広がる事実の集まりです。
事実だと思っても、自分に必要な情報は何かを正しく得るようにする必要があります。
この絵は有名なだまし絵です。目の錯覚を利用していて、見る人によって、女性の後ろ姿にも見えるし、老婆の顔にも見えてしまいます。いずれも事実ですが、あなたにとって今後処理していくために必要な情報なのかを冷静に見極めないといけません。

「若い女性と老婆」

多すぎる情報を入れ過ぎて、処理しきれなくなったり惑わされたりすることはよく体験されているのではないでしょうか。
自分に都合の良い情報と自分に必要な情報は異なります。同じ情報でも自分の目の位置、視線、つまり型が変わると、違うものに見えてきます。
『型を守り適切な情報を得る』ことを、是非、意識して身につけて欲しいです。

プロセスは常に最良の状態にする
プロセスは、インプットを処理・加工する手順ということになります。私たちはとかく安易に手順を省略して処理してしまい、後で後悔したことがありませんか?私はしょっちゅうあります。人間はとにかく楽をしたがるものなのです。

少なくとも仕事の管理者は、手順の省略や手抜きを、けっして許してはいけません。積み重ねてきた手順にはそれなりの理由があります。まずい手順に固執する必要がありませんが、しっかりと、達人と一緒に吟味して、更新するのが良いと思います。

あなたの仕事の手順の妥当性や熟達度を、客観的にみてもらうことようにしましょう。
新しい手順が妥当な手順なのかどうかの見極めは、ちゃんとした達人であればすぐに分かるでしょう。逆に言えば、良い方法であれば、達人はその道へ進むことを勧めるに違いありません。
今までのやり方に固執せずにより良い道を選ぶことこそ変革だと思います。その場にどどまるのではなく、常にチャレンジを続けてこそ人間はすばらしいのです。

ステップアップ

アウトプットのレベルを上げ続けられれば、その時私たちは次のステージに進むことを考えるべきだと思います。
バトルフィールドが変われば、新たな気づきもあり、インプットの質も量も増え、処理するプロセスもより複雑になってくると思います。新しいフィールドで戦わないければ分からないことがたくさんあるものです。
あなたは師匠から『離』れて、独自の道を歩み始めるよい時期になるでしょう。

師匠や先輩は、独自の道を進むことを勧めてくれます。

永遠の問題はノイズ
IPONCのノイズとは何でしょうか?
最近の音楽プレーヤーはとても高性能になって、人が明らかにノイズと思う雑音は聞かれなくなりました。
昔のレコードプレーヤーは円盤状のお皿に溝が掘ってあり、その溝に沿ってレコード針が動いて、針の振動を電気に変換してスピーカーを震わせ、空気を振動させて音にしていました。お皿の上の溝の変形やホコリはもろに針の動きを変化させて、雑音になります。その他にも電気に変換した後も、電気回路上でも電気的なノイズが入ることがありました。静電気や電圧の変化もその一つです。

ノイズは、私たちが直接調整することができない、突如として起きる予期しにくいものです。

どこまでが本質でどこがノイズ?

私たちの技術の進化はノイズとの闘いでもありました。
溝付きの塩化ビニールのお皿が、信号がデジタル化され、CDになり、HDDやメモリーになり、回路にはさまざまなノイズ処理が施されました。

ノイズへの耐力、胆力を鍛えよう
直接調整することができないものを、どうやって克服すればいいのでしょうか?
人間の体で云うと、体幹を鍛える、股関節や肩関節の可動域を広げ柔軟性を上げることになります。
これらを言い換えると、ノイズに強いところを鍛えて、ノイズの影響を受けやすい要素は可動範囲を広げて柔軟に往(い)なす。許容すると言うことになります。

アウトプットのバラツキはノイズに影響されていませんか?

このグラフって、体幹が強くなっているイメージが伝わらないでしょうか?

一般的な仕事のマネージメントで言えば、ボリュームの多い仕事は自動化・標準化して処理スピードを上げます。頻度の少ない仕事は経験あるベテランが柔軟に対応します。こうすることで、外部からの依頼量が変化するノイズに、対応しやすくなります。

まとめ ー 守破離
地道に培ってきたIPONCの基礎パターン。積み重ねて進化させたご自身の力は、進化の過程であなたなりのやり方が見つかってくるでしょう。その時、カラをさらに破り、新たなるチャレンジ目標に向かい歩み出します。
守破離は、あなたの道しるべです。
守 は 基本にのっとってルールや知識が分かり、先人の教えが繰り返しできるようになる。
破 は 自分に合うやり方でノイズに強いやり方を見つけ出す。
離 は 自らの道で他者をも圧倒し、他者へも影響を与えられる状態まで高める。

参考になったでしょうか?
以上

松月

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