田中松月

自動車メーカーで開発GM、欧州拠点長、副社長を務めた経験があります。現在は部品メーカー…

田中松月

自動車メーカーで開発GM、欧州拠点長、副社長を務めた経験があります。現在は部品メーカーにて開発プロセスと業務革新を担当しています。公益を重んじ、それを使命とします。 MBDを始めとする統計学を活用した機能開発、QCD、問題解決の技術、効率的な作業分析を専門としています。

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仕事の奥義ー❶MBDを取り入れよう‼︎

電気・電子制御が組み込まれた製品開発においては、MBD(Model Based Development)やMBSE(Model Based System Engineering)を適用して開発するなどという言葉を、最近、よく耳にする機会が多くなってきました。では、MBDって一体何なんでしょう。 ◼️MBDって一体なんだ? 国家レベルでMBDを進めていらっしゃる車会社のマツダの人見シニアフェロー イノベーションは、MBDは製品開発の哲学だとも言われています。いちど仕事を型には

    • 生成AIのつぎ @技術・ビジネス

      昨年末から今年初めにかけての生成AIと半導体の価格急騰から恩恵を受けた人も多いでしょう。3月になって市場は反転し、落ち着いてきたように見えますが、これが復活の兆しと見るべきか、それとも終焉の序章なのかは、まだ定かではありません。 生成AIは適用拡大の段階へと移行し、多岐にわたるビジネス分野への展開が期待されています。しかし、その適用範囲の広さから、どの業界で何をどのようにビジネス化するかについて、投資家は焦点を絞ることに苦慮しているのではないでしょうか。 一般的にはビジネス

      • 仕事の奥義❸ー自転車に習う

        IPONCをお読みいただいた方は、基本を鍛錬してフレキシブルに動くことの大切さをご理解いただけたでしょうか。本稿ではIPONCとして安定したモデルの状態を作るため、どうすればよいか、コツを書きたいと思います。 安定したモデルは、長期的な目的と前提条件を考慮して解(Output)が得られるようにしましょう。 これでは何だかわかりませんよね。 自転車を乗る練習を思い出してください。お父さんやお母さんに言われたことは、何だったでしょうか? 手前を見ないで、遠くを見なさい。 と

        • 仕事の奥儀❷-守破離は' IPONC 'でステップアップ

          仕事の基本のIPONCは、MBDの基本要素になっています。 (MBDについては、仕事の奥義❶も見てください) 今回は、皆さんに、IPONCを極めていただきたいと思っています。 それぞれの仕事で、IPONCは異なりますから、入り口までガイドさせていただくことになります。 ■意志を持って繰り返す 小さいころ、私たちは芸術やスポーツ、ソロバンなどの習い事は、基本を繰り返すことで身につけてきました。これをパターン学習といいます。熟達した人であればあるほど、基礎練習の大切さを語ります

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        仕事の奥義ー❶MBDを取り入れよう‼︎

          サラリーマンの脳エクスサイズー❼SF思考で概念化ーこれが振り返りのキモ‼︎

          脳トレ❹で反省するな!と言いました。 新しいチャレンジは失敗はつきものです。「やるんじゃなかった」と反省しない = 後悔しないことが肝要です。 高いチャレンジによって得られることと、失敗するリスクを天秤にかけながらプラスになれば、前進していることになります。 事前に考え、用意周到に準備して行動に移す。進捗をシッカリとチェックして、ゴールに近づいて行く。 それらの過程を分析し、知見を得て行くことを積み重ねることは、必ず私たちの成長につながります。 ◆成長につなげる振り返りR

          サラリーマンの脳エクスサイズー❼SF思考で概念化ーこれが振り返りのキモ‼︎

          会社の研修は身につかない!?

          日本ではもう少ししたら大量のルーキーが各企業に入ってくる。そして、会社の総務人事は新入社員に色々な研修を義務付ています。 ところが、その多くがその後に仕事をする上では役に立たないことばかりです。詰込み教育になり、すぐに忘れ去られるものばかりになりがちです。 一生懸命に考えた担当者の方には大変申し訳ないと思います。 お許しをください。 身につかない理由は明らかです。みんなの興味がないことだからです。 自分の興味がないことを延々と話されても眠たいばかりです。知らない人たちと仮

          会社の研修は身につかない!?

          サラリーマンの脳エクスサイズー❻行動計画は実利をイメージすること‼︎

          ◆行動計画をつくるうえで PDR Prepare 準備 Do 実行 Review評価のサイクルはクイックに行います。 企業ではよくPDCA Plan Do Check Actionをやろうと言われます。 「段取り八分」もよく聞いますよね。 仕事の現場のみならず、これは日常の生活にも当てはまります。 脳エクスのシリーズでこれまで話してきたとおり、計画を立てる前には、目的や目標を具体的にすることが重要です。 その上で、もっと、計画には狡猾な戦略性が加えることがいることもあり

          サラリーマンの脳エクスサイズー❻行動計画は実利をイメージすること‼︎

          サラリーマンの脳エクスサイズ ー ❺デザイン思考的解決構想づくり

          全くない物から新たなる価値を生みだすことはとても素晴らしいことだと思います。 それは言うまでもありません。 しかし、はたしてそれが世の中にどれだけあるでしょうか? スティーブジョブスが生み出したiPhone、ジェフベゾスの育てたAMAZONなど、どれを見てもニーズと複数のシーズを結合・連鎖させて新たなる価値を生みだしています。 ノーベル賞級の発明も、積み重ねの論理と技術の集積であることが多いのです。稀代の天才のアインシュタインのような発見は、そう頻繁に出現するものではありま

          サラリーマンの脳エクスサイズ ー ❺デザイン思考的解決構想づくり

          サラリーマンの脳エクスサイズ ー ❹問題解決を楽しむ(下)

          上司に、『反省しろ!』 と言われたサラリーマンへ 反省などする必要は無いぞ!攻めろ! タイムヒストリーは過去に起きたこと、自分たちの経験した範疇のできごとや記憶を引き出すに過ぎません。 理想が過去に誰かがやったことであれば、自分が学んできた全てのヒストリーを分析すると対応できるかも知れません。 でも、これから成長してもらいたい若手のサラリーマンには、どんどん未体験ゾーンに進んでもらいたい。 未体験ゾーンへの冒険ツアーのガイドや魔法の杖をご紹介します。 ねっからの理系だか

          サラリーマンの脳エクスサイズ ー ❹問題解決を楽しむ(下)

          サラリーマンの脳エクスサイズ ー❸問題解決を楽しむ(上)

          サラリーマンの脳エクスサイズとして、問題解決への取り組みを取り上げてきました。 エジソンは、自伝「The Autobiography of Thomas A. Edison」の中で、『脳も考えれば創造力がついて来る』と言ったそうです。 一人に一つはついている脳を使わないと言う法はありませんよね。 問題解決にも脳をフル回転すれば、イマジネーションして、クリエイティブな解決策がみつけていけるでしょう。 ■問題の明確化 と 現状の分析に取り組み 問題の明確化とは、理想状態と今あ

          サラリーマンの脳エクスサイズ ー❸問題解決を楽しむ(上)

          サラリーマンの脳エクスサイズー❷問題意識は視座次第だ

          ■食は人間の本能 孤独のグルメの主人公 井之頭五郎は50台の会社員だ。 仕事でもプライベートでも地味で目立たない。 ところが、食事となると知識と観察眼には驚くべきものがある。 どんな料理に対しても受け入れ自分なりの解釈をする。ホントウに好きなものへの向き合い方だと思う。 井之頭五郎さんは若いころパリで勤務していた。パリは美味しいものの宝庫である。 フランス料理はどこか日本料理に通じるものがあるとワタシは思う。 視覚、触覚(口当たり)、味覚、嗅覚の5感の融合を楽しむことができ

          サラリーマンの脳エクスサイズー❷問題意識は視座次第だ

          サラリーマンの脳エクスサイズー❶ 仕事は問題解決だ‼︎

          サラリーマンの脳のエクスサイズに、問題解決の原理・原則を身につけることをお奨めします。 See  ➡ Think ➡ Actionの基本行動を繰り返すこと、体が自然に動くようにされてはいかかでしょうか。 ■いきなり対処から? 仕事では問題解決にあたり、いきなり対処から入らないで~ぇ。 お腹が空いたときに、『あぁ~ラーメン喰おう』と目に留まったラーメン屋に入る。入ってみてそのどんよりとした雰囲気に、『あっ、失敗した。』と思ったことはないでしょうか。 間違いない選択をするため

          サラリーマンの脳エクスサイズー❶ 仕事は問題解決だ‼︎

          サラリーマンの脳内トレーニング―序章

          ワタシのエンジニアとしての37年余り振り返ると、泥臭い地道な仕事の連続でした。 マツダは日本のちっぽけな地方の会社で、ロータリーというシンボリックなユニークな技術を持つ会社です。ワタシは衝突安全性の開発をするエンジニアとして、車両・車体の実験研究を担当していました。 1980年代の実験研究はきらびやかさはなく、ただただコツコツと実験しデータを分析し、設計図へ仕様を反映した。小さくバットを振ることを心がけていました。 開発の納期に追われて会社に泊まり込むこともしばしばありました

          サラリーマンの脳内トレーニング―序章