見出し画像

「イグ・ノーベル賞」受賞者の最多出身国は、日本と英国。すご〜くわかる気がします(笑)

上の画像は、今日9月9日から11月3日まで「福岡市科学館」で開催される企画展です。
昨日の23:59までにTwitterの公式アカウントをフォローないしはリツイートしたら、今日無料入場DAYで入ることができたんですが、忘れちまいました。
ちなみに今年の授賞式は、現地時間の今日9月9日(たしか日本時間の明日朝7:00だったかと思います)。今年日本人が受賞すると、15年連続になりますね。今年も有力候補目白押しとか…。

後日行ってこようかと思ってますが、それはさておき、この「イグ・ノーベル賞」ご存じですか? 本家の「ノーベル賞」を知らない方はいませんが、こちらのほうは案外ご存じない方も多いですね。

「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に与えられる賞。

「イグ・ノーベル賞」とは、1991年に創設された「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に与えられる賞で、〝裏ノーベル賞〟とも言われていますね。
授賞式は、毎年この時期に開催され、世界的な話題になっていますが、これまでに日本人研究者も多数受賞しています。その数は英国と並んで、日本が世界最多。さすがに表と裏のノーベル賞をどっちも受賞した、という研究者はいまだかつていませんが、なかなかいい線まで近づいた研究者はいました。

「ネイチャー」への論文掲載と「イグ・ノーベル賞」の2冠を達成した日本人。

「ネイチャー」とは、1869年に創刊された英国の科学誌。エックス線の発見(1896年)、核分裂反応の発見(1939年)、DNA構造の提唱(1953年)など、同誌が掲載した科学論文は、世界の歴史を変えてきました。国内外の一流研究者たちが、こぞって掲載を目指す、まさに世界最高峰の専門誌です。

最先端の研究を進める大学には所属せず、「ネイチャー」への論文の掲載と「イグ・ノーベル賞」受賞という2冠を達成した日本人。それは、ハウス食品グループ本社の研究開発本部で高度研究参事を務める今井真介氏(64)です。タマネギを切ると涙を誘う物質を作る酵素を発見し、後に涙が出ないタマネギも開発しました。

東大や京大の教授に指南を仰いで論文を書き、「ネイチャー」へ投稿。ご本人は「記念」感覚だったそうですが、その優れた内容を見抜いた編集者から「きちんと載せる」との返事が来て、必死に修正を重ね、論文が掲載されたのは2002年のこと。会社へ出社すると、米国AP通信やCNN、英国BBC等から取材のメールが殺到していたそうです。

「イグ・ノーベル化学賞」の受賞は2013年。授賞式では、現地のスーパーで買ったタマネギを手にして「タマネギありがとう。タマネギで泣いてくれた人、ありがとう」とスピーチしたそうです。

こういう言い方をすると怒られそうですが、結構ちゃんとしてます。

「イグ・ノーベル賞」には、毎年テーマがあり、その中から多くて10部門が賞に選ばれます。ノーベル賞と同じカテゴリーの賞もあれば、〝表〟にはない部門も随時追加されています。そのため賞が贈られるジャンルは、多種多様と言えます。

選考対象は5,000を超える業績(自薦も含む)で、書類選考はノーベル賞受賞者を含むハーバード大やマサチューセッツ工科大の教授ら複数の選考委員会の審査を経て行われます。
受賞の公式基準となる「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績」に合致する項目から、条件をクリアした10程度の個人・団体が選考されます。授賞式には「プレゼンター」として、ノーベル賞の受賞者も多数参加しています。

あの「ドクター・中松」も、「たまごっち」や「バウリンガル」も受賞。

日本人がはじめて受賞したのは、1992年、医学賞「足の匂いの原因となる化学物質の特定」。受賞者は、資生堂の研究員でした。

「たまごっち」が受賞したのは、1997年の「経済学賞」。授賞理由は「数百万人分の労働時間を仮想ペットの飼育に費やさせたことに対して」でした。
犬語翻訳機「バウリンガル」が受賞したのは、2002年の「平和賞」。「ヒトとイヌに平和と調和をもたらした業績に対して」が授賞理由でした。

2005年には、「34年間、自分の食事を写真に撮影し、食べた物が脳の働きや体調に与える影響を分析したことに対して」あのドクター・中松氏も栄養学賞を受賞しています。

↑ これ見ていくとですね、ほんと日本人はつくづく〝変態〟なんだなと思います。もちろん「超良い意味で」ですよ。

ちなみに、去年は、日本人が音響学賞を受賞しています。
授賞理由は「ヘリウムガスを使うとワニのうなり声も高くなることを発見したことに対して」でした。

ただただ素晴らしい!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?