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私が若い頃、こんな交通標語がありました。

「狭いニッポン、そんなに急いでどこに行く」
そんなに狭くはないよね、日本は…って話です。

メルカトル図法がもたらす誤解。

日本は小さい、日本は狭い、というイメージ、みんな持ってますね。ひょっとしたら、そう思わせといたおいたほうがいいという方々がいらっしゃるのかもしれませんが、確かに私たちが見慣れた地図で見ると、そんなに大きくは見えませんね。

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球体の地球を平面上に描く「世界地図」の図法はいくつかあります。

よく知られているのは、「メルカトル図法」や「ボンヌ図法」。他にも「モルワイデ図法」「サンソン図法」「グード図法」「エケルト図法」なんてのがあります。
もっとも一般的なのが、上にも貼っといた「メルカトル図法」。私たちが見慣れた「世界地図」は、そのほとんどがこの図法によって描かれています。しかし、多くの方がご存じの通り、この図法は面積を視覚的に正しく表現できてはいません。
この図法、日本の位置だと、どうしても小さくなってしまうんですね。

日本は、決して小さくない。

このことがよくわかるサイトがあります。

日本のデフォルトはこうです。まぁ、見慣れたサイズ感。

デフォルト

ちなみにヨーロッパに持っていって置いてみると、こんな感じ。
かなり大きいということがよくわかります。これが本当のサイズ感、ということです。

ヨーロッパ中

ちなみにもっと上のほうまで、北欧やロシアの上方まで持ってっちゃうと、こんなにでっかくなっちゃいます。

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とはいえ、日本の多くは山ですから、それを差っ引いたらそこそこ小さくはなっちゃいますね。

日本は、実は世界6位の面積という話。

私が子どもの頃は、「日本は国土が狭く、資源にも乏しい」と学校の授業で教わってました。
しかし、最近は、領海を含めた「排他的経済水域」(EEZ)の面積のことを授業で習うようになってるようですね。
「排他的経済水域」(EEZ)は、領海(幅12カイリ)の外側にあって,沿岸国がその水域のすべての資源(生物・非生物を問わず)の探査・開発・保存・管理および同水域のその他の経済的活動について排他的な管轄権をもつ水域のことです。
四方を海に囲まれた日本の「排他的経済水域」(EEZ)は、約447万平方キロ。国土面積38万平方キロの約12倍の広さを持っており、この広さは世界第6位なんだそうです。

水産資源の豊富さもありますが、太平洋や日本海でのメタンハイドレードや尖閣諸島周辺の石油、南鳥島周辺のレアメタルなど、海底資源についても多くの可能性を秘めているようです。
ま、実際採掘するまでは、まだまだ時間はかかるんでしょうが…。

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