初めての同人イベントと教頭と私
こちらの記事(スマホからなので記事の埋め込みができなくて申し訳ない)でレ点さんが初めてサークル参加した同人誌即売会のお話をしていたので、私も大昔の記憶を掘り起こしてみようと思う。
今から20年以上前。
当時中3だった私に地元で即売会があることを教えてくれたのは、中学校の教頭先生(50代男性)だった。
小5の頃から腐に目覚め、同人誌の存在やコミケというものがあることは知っていたが、なにせまだインターネットも今ほど普及していない時代。こんな片田舎でも同人イベントがあるとは全く知らずにいた。
そのため腐のパッションを持て余していた私は、前述の教頭先生が担当していた国語の課外授業(通常の授業とは別に教科選択制の課外授業があった)で小説を書くという課題が出たのをいいことに、なんと部活の後輩をモデルにした(エロなし三角関係物の)BL小説を書いて提出するという暴挙に出た。
……うん、今思い出して自分のあまりのド痛さに目眩がしている。死にたい。
しかし教頭先生はそんなクソ腐女子(という呼び方もまだなかったが)を咎めることもなく、「なかなか面白かったよ」と褒めてくれた上で、「地元でこういう本を売ってるイベントがあるんだよ。僕の教え子も出てるんだ」とイベント情報を教えてくれた。控え目に言って神だった。
そんなわけで、すぐに情報を探して直近のイベントに申込み、中3にして初のサークル参加を果たした。
市の労働福祉会館の会議室で、サークル主催の小規模なオールジャンルのイベントだったと記憶している。
あれだけ腐のパッションをみなぎらせていたわりには、本ではなくBLでもない自分絵ドラ○もんのコピー便箋とジャンル混在(赤ずきん○ャチャとか描いた記憶がある)のコピーカレンダー(色画用紙製)なんかを10個ほど作って売った。なぜそうなったのかは思い出せず謎だ。
今思い出しても中学生の落書きレベルのひどい代物だったが、それでも数部売れて嬉しかったのを覚えている。
その後も何度か地元のイベントに参加していたことを考えると、それなりに楽しんで活動できていたような気がする。
……なんだか初の即売会の記憶というより黒歴史が噴出した感があるが、おかげさまで今でも楽しい腐ライフを送れているので教頭先生には本当に感謝している。
いただいたサポートは次回同人誌を作る際の印刷費やイベント参加費に充てさせていただきます。