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ありのままなんて、誰に見せるんだ。
曲を聴いていて、歌詞に共感するということはよくあるんだけど、こんなにも俺のことを歌ってる!?と思った歌は、これ以上ない。
一部抜粋。
曲名:ギターと孤独と蒼い星
結束バンド
足りない足りない 誰にも気づかれない
殴り書きみたいな音出せない状態で叫んだよ
子供の頃、自分の存在感のなさに落ち込んだ。影の薄い男。その存在感のなさを受け入れつつも、認められない。どうしたらいいのかわからなくて。叫びたくても叫べない。我慢我慢の毎日だったな。
「ありのまま」なんて誰に見せるんだ
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ほんとそれ。ありのままでって、それ誰に見せるの?魅せるの?見せる相手もいないのに、ありのままなんて、見せたら気持ち悪いじゃないか。ますます、人との距離が遠くなるじゃないか。
眩しい 眩しい そんなに光るなよ
わたしのダサい影が
より色濃くなってしまうだろ
クラスで人気者で、常に人が集まる華やかなな存在のSくん。それに比べて自分は、誰も集まってこないし、影響力が皆無。一緒にいると、ダサさが色濃くなる。でも、いいなって、この人といるとどこか遠くへ自分も彩っていけるんじゃないのかなと思った。
蒼い惑星 ひとりぼっち
いっぱいの音を聞いてきた
いつもひとりぼっちな気がした。だからずっと音楽を聴いてた。色んな音楽を探した。自分に寄り添ってくれる歌を探した。
一瞬でもいいから
聞いて
聴けよ
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聞いてほしかった。
いや、そうじゃない、
聞いて欲しいでは
しっくりこない。
そうだ。
そうなんだよ。
俺のことを
聞いてじゃない。
ほんとうは、
聴けよ!!
って叫びたかったんだ。
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わたし わたし わたしは ここにいる
殴り書きみたいな音出せない状態で叫んだよ
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おれはここだよ!ここにいるんだよ!!って叫びたかったんだ。そうわかったら、涙が止まらなかった。
なにかに なりたい なりたい
何者かでいい
何者かになりたかった。
なんでもいいから、役割が欲しかった。必要な存在なんだって実感したかった。愛されたかった。
★★
そんなことを考えた。
何度も何度も僕は叫びたい。
心の悲鳴が、ぴったりと言語化されているこの歌に、感謝の気持ちが止まらない。
ありがとう。
おわり。
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