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読書離れ問題なんて、どうでもいいけど、やっぱり読んで欲しい理由。

読書離れが進んでいようがいなかろうが、僕はどっちでもいい。5年ブックカフェに勤めていたけど、利益率は低いから、儲けはうすいし。本を売るだけなら、まず僕はビジネスにはしない。

けどね、それでもね、本を読む人は増えてほしいと思うんです。


本は、助けてくれる。

本ってね、自分を助けてくれるんですよ。

友達がいなくても、本が助けてくれるんです。

『いざとなったら、本がある。』

そんな軸を持つ人が増えて欲しいと思うんです。

迷ったり落ち込んだり、悩んだり。周りにも相談できなくて、そんな人もいなくて、うまくしゃべれなくて、なにを悩んでるのか、自分でもよくわかんなくて、でも苦しくて、この苦しさがわからなくて、どうしよう。わかんない。どうしたらいいのかわかんない。

そんなときに助けてくれるのが本なんです。

僕が今まだ生きのびているのは、本のおかげなんです。

どんな本でも言葉が書いてある。

読むことで、何か、心が感じる。
琴線に触れる自分の中にある何か大切なものがそっと震えるんです。

言葉にしようとも思わなかったこと、考えたこともなかったけど、けど、自分の中に存在していたような、確かな不思議な懐かしい言葉。

言葉にできなくて、苦しかったということに、読むことで気づいたり。

気持ちが言葉にできなかったこと、それが一番の苦しみだったことに、本を読むことでそんな気持ちに出会ったんです。

ないがしろにしていた気持ちが言葉という形になることで救われた。まだ生きられると思った。もう少し、まだ生きる希望があるかもしれない、と思ってまだ生きてます。

本を読むと、自分の心に出会う。

その本には書いていないのに、なぜか言葉が浮かんできたり、なにかを思い出したり。
その本に自分が何に悩んでるのかが言葉になって書いてあったり、自分の気持ちを代弁してくれる文章に出会ったり。

ほんとうは、言葉にすると、こんな気持ちだったんだよね?

はっとして、目が覚めて、
自分が気づいて、震えて。

そんな体験があるからこそ、僕にもう少しだけ、息させてほしい。生きさせてほしい。

もうちょっとだけ。読書体験を、
僕が伝えられるだけ伝えたい。

生きる希望になれるように。

生きる希望をひとりひとりが、自分自身で見つけられるように。

いざとなったら、本があるし。

って。

しょーいち





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しょーいち
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