![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82967461/rectangle_large_type_2_d51df1d564f68d8dad4d8d53da0f872d.jpg?width=1200)
Photo by
inagakijunya
ふりかえるとよみがえる
僕は友達が飼っていたカエルをこっそり逃した。
友達は怒って僕に飛びつき、大喧嘩になった。
でも、悪いのはあのカエルに針を刺していじめてたアイツの方だ。
仲直り出来ず、僕は喧嘩のことを頭の中でぐるぐる考えながら家に帰る。
ゲコッ
足に変な感触がした。
足を上げてみると潰れたあのカエルがいた。
「やっちまった…」
視線を感じ後ろを振り返るとそのカエルがじーっとこっちを見ている。
ゲコッ
僕は咄嗟に逃げた。
すると左側から突然鳴った大きなクラクションに固まってしまった。
ゲコッ
「カエルの鳴き声…?」
僕は川辺に居た。
辺りを見渡すと水面に立ってるカエルがいる。
カエルと目が合うと急に心臓が跳ね上がり息が苦しくなった。視界もぼやけてきてほぼ何も見えない。
もう死ぬんだな。
友達にまだ言いたいことあったのに。
目を覚ますと視界に入ったのは見慣れない天井。
心配そうに見てる親と喧嘩した友達一家。
どうやらここは病室らしい。
ところであのカエルは何だったのだろう。