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凡人による在り来たりな駄文の書き散らし③

「あなた」について。
以下、段落ごとの散文です。

どうかあなたが今日も自分を大事にして、このくだらない世界をなるべく心身健やかに生き延びて、多くなくてもいいから本当に愛してくれる人たちに囲まれていますようにと、祈ることをやめられないんだよ。

視界の隅で揺れるあなたが、どうにもこうにもいかなくて、伸ばしたい手を堪える毎日

本当に、本当に、手一杯で傷だらけのまま歩いている君を見たくないんだよ。
あまりにも痛いんだよ。

愛の定義 - あなた。

あなたなんだよ、僕に初めて真っ直ぐで大きな愛を見せてくれたのは。

あなたがこの世を去る時、「花束を君に」を心の底から歌える僕でありたい。

どうやってもあなたのことを愛する。
そう決めてしまったから、僕らはもう対等じゃないのかな。愛を注ぎ続けることと対等でいることは両立しないのかな。

「あなたのことを愛する」というのが、僕の軸になってしまったみたい。
そっちの方が、僕が死ぬ時によいと思える道だから。

久しぶりに月を見た。大きな半月だった。
あなたに見せたい、そう反射的に思ってバッグを探った。しかし顔を上げると、月はいない。目印が。あなたと繋がる、私の心の目印が。
道端に生きようとする人にパンとビスケットを届けた。お腹が減って、家路を急ぐ。また月が見たくて空を見上げた。果たしてそれはそこにあった。写真を撮ったが、ブレるわ構図が微妙だわ光が多すぎるわ、綺麗にいかない。一本横道に入って、横断歩道を渡った。まだ月は見える。カメラに収めてみたが、やはりうまくゆかない。
あなたが贈ってくれた月はあんなにも静謐な佇まいをしていたのいうのに。あなたには敵わないね。写真を撮ろうとしたのがいけなかったのかしら。バチが当たったのかもしれない。
そうやって僕は一人苦笑して、独り身の影で真っ直ぐ歩いた。

あなたが頭にいなければ、キラキラした街だってただのキラキラした街なんだよ

僕が涙を見せられるあなたも、花束を買って帰りたいあなたもいなくなってしまった。殺してしまった。

傷だらけでも生きようとするのは、生きてしまうのは、美しい意志だよ。どうか呪いだなんて言わないで。まっすぐじゃなくても、たくさん進まなくても、周りを振り回しても、ただ毎日刻むそれが、そのままあなたになるんだよ。

優しくありたいと願った。全人類には無理だししたいとも思わないけど、せめて僕の大事な人たちには。だけどそれは、自分が傷つくことを受け入れることだった。自分が傷つくことで相手が傷つくこともあった。ただ、優しくありたいだけなのに。
「曲のコメント欄とかTwitterとかボカロ曲とか、私は覚えてないかもしれないけどそういう人達が少しずつ少しずつ私を今に繋げてきてくれた 少しずつ上へと押し上げてくれた 世界の縮図としての私
世界の優しさの縮図になりたい」
かつてそう願った僕は。ただの一人にさえ、愛を注げないのだ。
「良いんじゃないですか、そこは。人の子で。」隣人愛が嫌いだという僕に、いつかカウンセラーさんがかけてくれた言葉。
消化、折り合い、濾過。

かなしいかなしい 夏の空
朝は雨降り昼には晴れて、夜はこっそり溶けてゆく。
あなたの心、わたしの心、少し近づき、まぐれに離れ、だけど終いにゃ手をつなぐ。
わたしの心、あなたの心、移ろいやすきはどちらの心?芯ある己を夢見るこの頃
傷つけたいとか寂しいだとか、そんなの全部愛されたい故
 ひっくり返さず できたらなぁ。
 真っ直ぐ素直に できたらなぁ。


2023/11/22追記:今日も月の写真を撮った。やっぱり今日もうまくいかなかった。どうかずっと、あなたの方が月の写真を綺麗に撮れますように。僕があなたを追い越してしまいませんように。

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