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昭和J-POPからシティポップまで人恋しい夜に聴きたい大橋純子の歌
寒い朝に届いた突然の訃報
歌手の大橋純子さんが11月9日に逝去されたという突然の訃報が入ったのは、
初雪の便りが続々と届いた2日後の朝のことでした。
ほんのひと月ほど前、もんたよしのりさんの訃報に接し、
「久しぶりに2人で夏女ソニアを歌った時、まさかお互いこんな年代になるまで
この曲を歌うなんて思わなかったね、と笑いながら話した」という
コメントを寄せていた大橋さん。
それだけに、この悲報は大きな衝撃をもって伝えられました。
2年前の大橋さんの歌声を今ふたたび
大橋さんが当番組に出演されたのは、21年9月9日放送回。
2018年にガンを公表し一時活動を休止、治療を終えて翌年再開された後のことで、以前と変わらぬ歌声で「たそがれマイ・ラブ」と「シルエット・ロマンス」を披露して下さいました。
実は今週11月16日は、晩秋から冬にかけてのこの季節に相応しい企画として
『人恋しい夜に聴きたい歌』を特集、
その中に大橋さんの「シルエット・ロマンス」がピックアップされています。
もちろん収録の時点では、
こんな悲報の中での放送になるとは誰も思っていませんでしたが、
これが在りし日の大橋さんの貴重な映像となってしまいました。
スタッフ一同、心よりご冥福をお祈りいたします。
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元祖シティポップの女王
小柄な体から発せられる日本人離れしたソウルフルでパワフルな歌声、
カラッと乾いたハイトーンボイスが持ち味だった大橋さん。
「たそがれマイ・ラブ」や「シルエット・ロマンス」など、
大人のバラードを歌う実力派として知られていますが、
近年では流行のシティポップシンガーの代表格としても多く語られていました。
その文脈の中で必ず登場するのが、大橋さんとそのバックバンドのグループ
「大橋純子&美乃家セントラル・ステイション」名義で1977年にリリースされた「シンプル・ラブ」。
作詞は松本隆さん、作曲は大橋さんのご主人である佐藤健さんによる楽曲で、
最後に歌い上げるハイトーン部分はまさに大橋さんの真骨頂でした。
当番組でも、シティポップを掘り下げていきたいと思っていた矢先だったこともあり、大橋さんの不在は残念でなりません。
圧巻の細川たかしW/ツイン津軽三味線
今回の「人恋しい夜に聴きたい歌」特集は、細川たかしさん、彩青さん、蘭華さんをゲストに迎え、ご覧のナンバーをお届けします。
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特に、細川たかしさんが、弟子の彩青さんと津軽三味線の名手・細川貴義さんの
ツイン三味線を従えて歌う『津軽じょんから』はまさに圧巻の一言!
粉雪舞い飛ぶ北国の厳しい景色を歌の世界で見事に表現しています。
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また、彩青さんは大瀧詠一さんの作曲で当時話題になった
小林旭さんの『熱き心に』を熱唱。
ダンディな小林さんとは一味違う、彩青さんの瑞々しく張りのある歌声は
必聴です。
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さらに、辛島みどりさんの「サイレント・イヴ」は蘭華さんが、
小泉今日子さんの『木枯らしに抱かれて』は藤井香愛さんが歌唱。
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そんな『人恋しい夜に聴きたい歌特集』は11月16日(木)よる9時放送です。
ゲスト:細川たかし、彩青、蘭華、藤井香愛
構成作家 工藤ひろこ