ヒデキのヤングマンから渡辺美里・岡村孝子までココロを救う応援ソング
時には頑張ってる自分に歌のエールを
何かと言っちゃハラスメントだ、ネット炎上だと世知辛く、心が荒みがちな昨今…。
そんな時こそぜひ観て頂きたいのが、昭和歌謡ベストテンDX10月21日放送『人生の応援ソング特集』。
市川由紀乃さん、クリス・ハート、おかゆさんをゲストに迎え、とっておきの10選をご紹介します。
ヤングマンは世界共通の応援ソング
今回の10選でまず注目すべきは、西城秀樹さんの『YOUNG MAN -Y.M.C.A−』。
セールス140万枚を超える大ヒット曲であり、様々なCMにも使われている、まさに国民的応援歌ですが、原曲はご存知の通り1978年アメリカでヒットしていたヴィレッジ・ピープルの「Y.M.C.A.」。
オリジナルの歌詞も、
Young man, there’s no need to feel down
I said, Young man,
Pick yourself off the ground
I said, Young man,
‘cause you’re in a new town
There’s no need to be unhappy
と、若者を応援していて、そのくだりは日本語版の歌詞も
♪ヤングマン さあ立ち上がれよ
ヤングマン 今飛び出そうぜ
ヤングマン もう悩むことはないんだから♪
と、概ね原曲の意に則っています。
(作詞:V.Wills, H.Belolo あまがいりゅうじ)
今回のゲストであるクリス・ハートさんがこの曲を聴いていたのは幼少時代。
「定番のヒット曲で、当時は町中どこでもよく耳にした。その後、日本語バージョンがあるのを知り、初めて聞いた時、驚きとともに感動した。音楽は国や文化を越えて、世界中の人々の心に触れる力があることを実感した。」
と語ってくれました。
日本でこの『ヤングマン』は高校野球を初め、野球の定番の応援歌にもなっていますが、本場・アメリカのメジャーリーグでもお馴染みの曲。ニューヨーク・ヤンキースのホーム、ヤンキー・スタジアムでは、5回終了時にグラウンドキーパーが登場して、この曲をバックに踊るショーが名物なのだそう。
さらに、日本のみならず世界各国でカバーされており、例えば韓国ではガールズグループのTwice がキュートなチア姿でカバー。他にも中国、イタリア、イギリス、フィンランド …と、あの振り付けも万国共通でカバーされています。
気持ちをアゲてくれる応援歌『MyRevolution』
そして今回おかゆさんが「いつか歌ってみたいと思っていた」という、渡辺美里さんの『My revolution』に初挑戦。
♪交差点ではかけ出すけれど 手を振る時はきゅんとくるね
たったひとりを感じる強さ のがしたくない街の中で♪
(作詞:川村真澄)
という歌詞が特に好きだそうで、この交差点のイメージは渋谷のスクランブル交差点。
「自分がそこにいる姿を想像しながら歌う」と、テンションが上がるんだそう。
時代の波に流され、都会で孤独に潰されそうになった時、自分を取り戻すために聴きたい1曲、『My revolution』。
ちなみに作曲は小室哲哉さん。TM NETWORKの活動と平行して、他のアーティストに楽曲提供をしていた初期の楽曲でした。
岡村孝子の優しい声が背中を押してくれた
今回、市川由紀乃さんが歌ってくれたのが、岡村孝子さんの『夢をあきらめないで』。
応援歌として根強い人気の楽曲で、中学校の音楽の教科書にも取り上げられていますが、元々は『失恋ソング』として書かれたものだそう。
♪乾いた空に続く坂道 後姿が小さくなる
優しい言葉 探せないまま 冷えたその手を 振り続けた♪
(作詞:岡村孝子)
岡村さんのインタビューによると、「自分の元を去って行く人を、意地を張って見送っている」歌で、「本当は崩れそうになっている自分を鞭打つつもりで作った」とのこと。
それがいつしかタイトル通りの『応援歌』になりましたが、それもひとえに岡村さんの優しい歌声がエールとなって多くの人の心に届いたからなのでしょう。
今回は他にも、クリス・ハートさんが美しくふくよかな声で歌うドリカムの「うれしい!たのしい!大好き!」や、合唱曲で鉄板の「翼をください」は必聴!
そんな『人生の応援ソング特集』、10月21日(木)よる9時をお楽しみに!
ゲスト:市川由紀乃、クリス・ハート、おかゆ
構成作家 工藤ひろこ