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「ツユクサ」(映画)見てきました。

小林聡美さん主演で松重豊さんも出るということで見てきました。正直そんな期待はしておらず💦(すいません)ですが、軽い息抜きで見るつもりなのがよかったのか?実にウェルメイドで素敵な「大人のための」映画でした。

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芙美(小林)は、ごしごしタオルを作る工場で働く50歳になろうという女性。一人でつつましく暮らしているものの、断酒会に参加しているという秘密もあったりして。真面目そうに見える彼女なのになぜ??という謎は次第にわかってきます。

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芙美の職場の同僚に、平岩紙と江口のり子、またこの3人の会話(ガールズトーク)が絶妙なんだなぁ。小林さんがおそらく芸歴としてはかなり先輩かと思うんですが、そんなことみじんも感じさせず。

最近彼氏ができた妙子(江口)、でも彼氏については語ろうとせず…。ある日その謎も芙美だけが知ることとなりますが、どうやって彼と付き合うことになったかという、なれそめも最高でした。彼氏役が桃月庵白酒(噺家さん)なのですが、ナイス演技&存在感で魅せられました。

どこまで言うべきか、ネタバレになっちゃうので考えどころですが、同僚の直子(平岩紙)の息子・航平(斎藤汰鷹←「たいよう」と読むらしい)がまた素晴らしい子役で。芙美と仲良しなんだけど、その距離感もいい感じなんです。芙美がどうして航平と積極的に交流したいか、っていうのも納得なんですけどね。

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航平の父役は渋川清彦、これがまたいい!息子がどうしてなつかないのかなども何となく見て行くうちにわかるんですけど、貞夫(渋川)の生い立ちにも大きく関係してくるんですよね…長い間ひとりで生きることを強いられ、人に頼ることが苦手な貞夫、彼の転勤が決まったときに息子に投げかける言葉にグッときて…泣いてしまいました…

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芙美の運命の相手(?)が松重豊さん、この朴訥さがたまんないんですよね…背が高く手がごつごつっとして。松重さん、私の彼になってください(←違うww)

ここまで書いて、まったく本作の良さが伝えられない自分の文才のなさに愕然としちゃったわけですが💦まぁ見てくださいと…特にアラフィフの方々には強くおすすめしたいです。

まだ「シニア」と呼ばれたくはない、最後に悪あがきしたい年頃?(笑)だけど新しい恋には一足飛びにいけない、大人の分別・戸惑いもあり…その辺の描き方がさすがと思いました。

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正直、小林さんはいい女優さんなのに、最近映画でもあまりお姿を見なくなり(私の認識不足ならすみません)寂しいと思っていたので、今回の起用は嬉しかったですし、小林さんじゃないとできない役だと思いました。中年女性の日々を等身大で演じられていたと思います。

また芙美の勤める工場社長にベンガル(なぜかラジオ体操中に太極拳をひとり踊るww)や芙美が顔を出すバーのマスターに泉谷しげる、断酒会の会長に瀧川鯉昇など…脇の演者も素晴らしい布陣でした。

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ところどころくすっと笑えて、でも人生の機微も感じて後半ググっときて、最後はハッピーエンド…今の邦画にはいろいろ感じるところはありますが、こういった作品がもっともっと増えるといいなと思います。

エンドロールを見て監督が平山秀幸氏(「愛を乞うひと」)だったので、びっくりしたんですが、こういったちょっとコミカルな作風も撮られるんだなと意外でもあり、新しい発見でした。

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