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【AIR】麻生さん、少子化の最大原因は晩婚化ではないですよん。

麻生さんのスピーチが話題になっていて、私も先日Voicyで4回戦後における少子化の原因を時間軸で解説していたのですが、原因について正しく理解されていないので、ここで書いておきたいと思います。

(というか、まぁ飯塚での支持者向けスピーチだろうから、高齢世代が盛り上がるリップサービス的な意味合いで「最近の若いやつはさっさと結婚しねー」という盛り上げでいってんのかもしれないけどw)

地域でもよく少子高齢化、人口減少が課題ですといっているにもかかわらず、ちゃんと原因理解をしていない人も多いし、この手の麻生さんのような発言をうけてまた「若い奴らがすぐに結婚しないからだ」なんて言い出す爺もいそうですから、ちゃんと原因整理をしときます。

変な方向に地域での議論も向かわぬように皆さん、しっかり説明お願いしますねー。てか、内閣府の少子化社会対策白書をよんでいけば、このあたりの原因分析、参考論文、書籍など出ているんですけど、議員レクもそのあたりしっかりしてほしいですし、議員さんに話をする秘書の皆さんもよろしくお願いいたします。

○ 少子化原因は2つに分類

少子化社会対策白書(令和4年版)でもここには明瞭に触れています。

出生率の低下要因は、我が国では婚外出生が依然少ないため、結婚行動の変化(未婚化)と夫婦の出産行動の変化(有配偶出生率の低下)にほぼ分解され、前者の引下げ効果は、後者の効果に比べてはるかに大きいとの指摘がある(岩澤美帆・金子隆一・佐藤龍三郎(2016)「ポスト人口転換期の出生動向」、佐藤龍三郎・金子隆一編著「ポスト人口転換期の日本」(人口学ライブラリー17)原書房を参照)。

つまりは原因背景は子育ては結婚し、家庭でやるべきだという価値観に基づいているということ。しかも経済力がなければ結婚はできない、経済力がなければ子育ても不可能という価値観と社会制度になっている(これは前回のコラムで触れた少子化にするための政策の結果そういう構図になっている)

で、現状においては

・結婚行動の変化(生涯未婚率の増加

・夫婦の出産行動の変化(有配偶出生率の低下)

に分類されるのです。で、麻生さんは後者の夫婦の出産行動の変化、つまりは晩婚化し、そもそも結婚しても子供をあまり作らないのが問題だといっているわけですね。

○ 今の少子化原因の9割は何か。

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