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人生への教訓にもなる、サイゼリヤの「究極の後出しジャンケン」。流行を見極め、最後に勝つ戦略的経営
先日久々にサイゼリヤに行ったんですが、いきなり注文からロボット配膳まで実現していて、しかもシステムだけでなくレイアウトまで変えていてびっくり!その話をxにあげたら430万インプレッションになって、世の中のサイゼリヤへの関心の高さに驚きましたw
かなり久々にサイゼリヤにきたら、オンライン注文、ロボット配膳になってて、さらにそのために通路なども広げるレイアウトに完全に変更されててビックリ。ここまで一気に変えるのがすごいね。
— 木下斉 / 都市経営プロフェッショナルスクール (@shoutengai) January 25, 2025
経営戦略の視点から世の中をみると色々と学びがあり、人生にも活かせるものです。かつてサイゼリヤの社長が語った「究極の後出しジャンケンをする」という言葉。この一言に、サイゼリヤの経営戦略の本質が凝縮されていると思います。
誰もが「早く動くことが正義」と考えがちな時代において、彼らは「後出しこそが勝利の鍵」と信じ、徹底的にそれを実践してきてるのが、ある意味秀逸だなと。経営戦略には最強の二番手や、経済学的には相対的後進性と言われる現象がありますが、まさに、と思わされる出来事です。
今回のオンライン注文やロボット配膳の導入も、この哲学の延長線上にあります。今回は私たちの人生にも生きる、サイゼリヤの経営戦略について語ります。
「後出しジャンケン」が意味するもの
「後出しジャンケン」とは普通、ルール違反のズルに聞こえるかもしれません。しかし、サイゼリヤが実践しているのは、決してズルではなく、むしろ戦略的な「勝ち筋の見極め」です。他社が新技術や新サービスを導入しては失敗し、その失敗から得られるデータを待ち、それを活用してリスクを最小化しながら導入する。この手法は、「流行に飛びつく企業」とは対照的なアプローチです。
外食産業では新しい技術やサービスを導入することで「時代に乗っている感」をアピールする企業が多いですが、実際にはその導入によって現場が混乱し、顧客満足度が下がる例が少なくありません。例えば、キャッシュレス導入では初期段階でのシステムトラブルやユーザーの戸惑いが多発しました。それを横目に見ていたサイゼリヤは、十分に技術が「枯れる」(安定する)まで待ち続け、その間に市場全体がキャッシュレスに慣れるのを待つことで、導入コストも運用リスクも大幅に削減したのです。
これこそが「究極の後出しジャンケン」の真骨頂です。他社がリスクを背負って先行した成果を、自分たちが享受する。サイゼリヤは、この「後出し」の戦略を意図的に経営の柱に据えているのです。
ロボット配膳とオンライン注文も「後出し」の勝利
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