【AIR】異例の地元中小船会社とJR九州とのタッグが地域を変えた特急「A列車」の奇跡〜補助金なしの新航路参入を可能にした観光+生活動線戦略〜
ちょうど現地に行っていたということもあり、上天草の情報について様々なアップをしておりました。その中でも、実はこのような集客構造を可能にした戦略として非常に秀逸な企画がありまして、それが10周年を迎えています。
これが上天草のシークルーズとJR九州が提携した、「A列車」という特急列車です。熊本駅から出発し、三角駅までいって、そこからシークルーズの定期航路にのって上天草の前島まで一気に行くことが可能です。
実際の車両は以下のような感じです。JR九州らしい観光特急で、水戸岡鋭治氏デザインです。
家族連れで乗る方もいて、朗らかな感じです。
これが今どき珍しく、三角までの30分ちよっとくらいなのですが、ちゃんとバーカウンターがあって飲み物とかも販売してくれるのです。ありがたいことです!! でこぽんハイボールが名物。
新幹線にバー車両があった時代を知らない私としては、この手の設備は大変興奮するものです。
○ A列車の革新性が人の流れを変えた
中小企業であるシークルーズが新規参入で三角〜前島の定期航路に参入する時、絶対に成り立たないと地元で言われたとシークルーズ社長の瀬崎さんは言います。ほんと良いプロジェクトは大抵は地元で最初から反対を受けるものですね。全国各地の共通することです。
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