【狂犬の本音+】里山十帖、松本十帖を回り考える、ローカルガストロノミーとデザイン思考の地域マネジメント【その2】
新潟魚沼を巡ったことで気付かされた、地域産業の再構築の実際というのは実際に地域マネジメントとしてはとても大切なポイントと思っています。移住定住、新規創業の前に、そのまちに住み、事業を営む既存事業者たちの事業継承と事業革新というものが近道にもなり得るというところです。
そこの軸になるのは食文化やデザインというポイントです。地方においては「ありのままの素朴さ」というものも悪くないですが、そのまま出せばいいってものではないのです。そこに適切なデザインが入り込むことによって価値がしっかりと認められるものなるのです。素材のままぶつ切りのような刺し身を出しているだけでは人々はそれを評価はしません。
前回のまとめは以下になります。「狂犬の本音+」購読者の方は前回も今回もフルアクセス可能ですのでそのままお読みください。
前回に続いて、今日は新潟についで訪問した松本十帖での体験を写真と動画を踏まえてまとめたいと思います。
○ 松本の独特な、全国上位に位置する都市経済圏
日本の都市特性評価2021において、松本市は実は9位に位置するなど注目を集める地方都市です。他の名だたる有名都市がある中でのこの順位を獲得するのには理由があるのです。
松本市都市圏はエプソンなど長野県内における精密機械工業の集積地が形成されています。ここで外貨獲得可能な雇用モデルが成立しています。エプソンとかは諏訪湖周辺の産業クラスターでもかなり有名なケースです。
そんな稼ぐエリアがちゃんとあった上での都市圏中心である松本市は、経済、居住、内需などの面で比較的優れた立地となっています。なんか松本城とかのイメージくらいな人もいますが、実は非常にバランス面で優れています。
しかも中央線で接続されているので特急あずさとかで新宿に直結しており、観光面でのアクセスも悪くない。長野新幹線を使って長野までいって、自動車でも使えば十分に不便でもなく、通勤圏としても実は長野市都市圏すら隣接でうまく活用している立ち位置にあります。
せっかくお城とかの文脈もあるのですが、駅前とかは平凡なのは残念です。
ロータリーバリバリという感じ。
駅前も少し中に入れば路地裏があり、なかなかおもしろいです。
○ 松本の湯仲間文化を感じながらチェックイン
さて松本十帖の解説に戻ると、松本十帖、実はチェックインの場所が宿泊施設のところではなく、少し離れたところに駐車場と共にあります。
おやきとコーヒーというお店になっているのですが、ここでチェックインをさせてもらいます。
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