地域において「答え」を求めるから失敗する、3つの理由

地域での事業開発において、すぐに「答え」を求める人が多くいます。

「何をやったらうちの地域はよくなるでしょうか」

「どんな事業やったら地域が活性化するでしょうか」

このような質問ほど無益なものはありません。しかし、成果が伴わない地域ほど、このような答えを安易に求め、予算を獲得し、答えをくれる人を探して依頼しようとするのです。

メジャーリーガーに、野球もやったことがない人がどうやったらメジャーリーガーになれるか、と聞くようなものです。漠然としすぎてどうにも言いようがないのです。日々誰よりも練習をすること、更に残酷にも能力的に劣っていれば努力をしたところで底にたどり着かず、さらに運もなければたどり着かない。つまりは何をやったらそうなれるか、なんて変数が多くて簡潔には述べられず、何より100%なれる方法なんてないのです。なってから「この選手はこういう人生を歩んでなれたのか」と後付けでみるしかない。合理的な言い方とすれば、何より能力にあった適切なトレーニングをどれだけ続けられるか、となるでしょう。もし「確実に全ての人がメジャーリーガーになれる方法を教えましょう」なんて奴がいたら、詐欺師なのは確実です。笑

しかし、地域においてはどこかに答えがあり、その答えを拾い出せば地域において成果をあげられると思っていたりします。そしてすぐに答えを求めるのですよね。何をやったらいいですか、とか。自分で考えることを最初から放棄して、人に答えをくれといってまわるのです。

それで都合のよい答えを言ってくれる人を欲します。楽して、何か一発で地域が活性化するような都合のよい提案をしてくれる人を求めます。それで、名ばかりコンサルタントに騙されるのです。

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