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事業継承時代において大切な、企業価値計算やデューデリジェンス技術〜わからない買い物はしてはいけないという基本

経営者の高齢化はどんどん進み、30年以上連続で伸び続けています。そして2020年には平均年齢で60歳をついに超えています。2000年、私が18の時に社長始めた歳に法務局で「あなたがやるのですか」と驚かれたのは、このデータをみるとまぁそりゃそうですよね、と思います。2000年ですら平均年齢が56歳を超えているんですからね。

さらに以下のように社長が高齢になっても後継者がいないと回答している起業は30%を超えています。まぁそもそも80歳以上の経営者で引退もしないし、後継者もいないという段階で相当にやばいのです。

というのも、事業継承は基本的には若い世代にさっさとやるのが鉄則で、中小企業白書の分析でも次期社長が30代〜40代のうちに事業継承がベストと言われています。詳しくは以下のコラムで書いているので、読んでおいてほしいのですが、80代で息子に事業継承では60代とかになるからNGで、孫くらいまで一気にやらないといけないけど、まぁ現実的には難しいわけです。

そんな中で、世の中では「それでは身売りしよう」ということで企業売買が進んできているのですが、それが単に良い事業継承だけでなく、手数料をたんまりとれるからということで参入している銀行などもあったりして、その中で知人などが複数人、M&Aを経験しているのですが、話を聞いていても、デューデリジェンスは自分で細かくやらないと危険、と感じています。

すでに中小企業庁も後継者不足の世の中でのM&Aトラブルがアイツでいるために警告を出しています。中には詐欺のような事案があっても、がっつり契約書においては責任が仲介業者は回避しているといった問題も出てきています。

https://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/2024/240830_01.html


◯ 儲かるM&Aに様々な企業が参入

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