【AIR】事業試算の基本のき〜シミュレーターの作り方・雛形付き〜
長門湯本に先日訪問していた際に、恩湯という共同浴場の民営化事業試算を5年前に行ったのですが、その際のシミュレーション通りにコスト計算部分は推移していて、それが事業的には大変安心材料になっているという話を恩湯再生を進めている地元の大谷さんから言ってもらいました。
地域事業において既存事業再生で大切なのは、2つあります。
・1つは、現状における事業分析で問題点などを数字から洗うことでビジネスモデルの勘所を掴むこと。これが事業革新のヒントの基本になります。
・もう1つは、それらの数字を解体して数式に落とし込み、シミュレーターを作ること。これによって次の事業変化をしたときに、どれだけ数字が変わるか、というのを見ていくことが可能になります。
この2つをまずは最初にやらないと、現状把握もできないし、改革の要も見えない。さらに改革案が経営にもたらす影響も全くわからなくて、なんか「情緒的な改革案」みたいなことを思いつきで皆が言い出す最悪のパターンになっていったりします。
○ 感情ではなく、数字からはじめよ
現状維持か改革か、なんて揉めている余裕はそもそもそういう組織にはないわけですが、ヤバい三セクとかもそうなんですけど、債務超過で売上も下がって、、、みたいな状況で変えること自体が議論になったり、雇用を守る守らないとかそんなことは二の次でして、まずはどうしたら経営として成立するのか、という数字での試算をしないと話になりません。
数字は真実であり、残酷で見たくないかもしれないけど、現状把握の一丁目一番地なのです。想いとかそんなものでは数字は変わりません。
同時にこれは新規事業においても言えることで、トライ・アンド・エラーをしていくのが基本なのですが、そこが数字で見れていないと、試しにやってみた、よかった、みたいなよくわからない感想で終わってしまうので、ちゃんと数字に落とし込み、式を常に見直していくという革新サイクルをもっていくことがないといけません。
それやらないと、思いつきでひとまずやったみた、という段階から抜け出ず、ずーーーっと同じようなことをぐるぐる試しでやっているだけで、前に進みません。まずやってみろ、というのはこの革新サイクルに必要な最低限の情報や数字を得るために、一回ししてみろ、という話なのです。
カフェをやるまえに、マーケットに出て1日だけカフェ営業を試しにやってみなさい、というのは自分がやりたいカフェ営業に必要な数字を自分で掴みなさい、という意味合いなのです。
○ 事業シミュレーション、3つの鉄則
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