内閣府有識者会議もようやく指摘した「女性の流出原因は女性蔑視」〜交付金では解決しない思想・信条レベルの問題〜
さて、内閣府の女性社会参画の有識者会議でのとりまとめが発表されたそうです。なぜ都市部に若い女性が流出しているかというお話について、「地域に性差への偏見が根強く存在している」というまぁそりゃそうだよね、というお話が掲載されています。
内閣府は2日、女性の社会参画に関する有識者会議を開き、5年に1度策定する「男女共同参画基本計画」の素案を示した。地方から都市部に若い女性が流出していることについて「地域に性差への偏見が根強く存在している」と指摘。自治体や地域社会、企業が連携し、女性が働きやすい環境を整えるよう求めた。素案では、地方の人口減少が進む要因として若い女性の都市部への転入が多いとし、その背景を「企業経営者などの理解が足りず、やりがいが感じられない環境になっている」と分析した。女性や若者が地方に定着するために、地元企業への支援をする自治体の取り組みに国の交付金を活用するとした。
以前、東京に移住した女性対象にしたアンケート結果について触れたコラムでも、地元を離れなくてはならない理由を見ていくと、都市で生まれ育った男には全く想像できないような理由が出てきてびっくりします。
若い、女性というだけで差別を受けたり、危険を感じたり、キャリア選択が閉ざされるということが多々あるのだなと思わされます。
男女関係なく、若い年寄り関係なく、フェアに選択肢が可能な限り与えられる社会が健全なわけです。男で年を重ねているだけでポジションが与えられることは私は全く社会全体のダイナミクスの障害だと思っています。
経済的にも、世界観的にも親や学校の先生という限れられた人たちに決められがちな若い女性にとって住みにくい側面があるのは確かです。だからこそ若い女性の流出がとまらないのです。たとえ経済力があるような工業都市でも女性がどんどん出ていくのは、むしろ蔑視が激しいからという側面もあるからです。
○ 地方の偉いおっさんたちが閉ざす「選択肢」
ツイッターでもこの話題を出したら、フォロワーの女性の方々が様々な意見をくださっています。まぁ私には想像できない様々な試練を経験された方が多いのでしょう。
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