金持ちは三世代続かないと本物にならない〜地域の文化資本形成の課題と本質〜
地域においてよそ者若者馬鹿者ではなく、本当に必要なのはちゃんとした地元の信用ある実業家というお話をしています。そしてさらに必要なのは、地域文化資本形成にも資するだけのセンスなども身につけた、三世代くらいを超えて続く金持ちの存在だと思っています。いわゆる資産家。
地方城下町とかにはまだ残っていたりするのですが、戦後の農地改革や相続税法などによって、現代においてはなかなか地域における名家がちゃんとあり、その地域を支えるというのは難しい時代になっています。ある意味今の土地持ちは細切れの土地をちょこちょこ持っているだけ程度の話でもあります。事業で地域で成功したといってもまぁたかだかしれていたりするのです。
そこで以下のエントリーで先日あがっていて、あーなるほど、やはりこういう悩み方する人はいるし、やはりそういう壁ってあるんだよなということを思い知らされたところでもあります。
地域において付加価値の高い事業みたいな話をした時に、そもそもそこにちゃんと投資をして積み上げていくことができるかどうかというのは非常に大きなところですが、ある意味において適切な文化的な遊びを子供の頃からできているかどうか、お金の地域にとって正しい使い方ができるかどうか、というのはとても大切なポイントになります。
稼ぐまちが地方を変える、と共に、使うお金が地方を支えるという側面があるわけです。その地域を支えていく、単に生き死にに必要なものを食ったりするだけでなく、もっと人間が文化的生物として生きていく、そこに接触するためにはいい意味での資産家、金持ちが地域に継続的に存在し、代々続いていることはとても大切なのです。
○ 一代で成功した成金では駄目
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