(後期展示)特別展「浮世絵の別嬪さん ─歌麿、北斎が描いた春画とともに─」大倉集古館
またまた来たよ。今回は後期展示。
前期のレポートはこちら
前期からかなり展示替えがあるみたい。見た覚えのない作品が多い。前回来た時のことを忘れちゃっただけかもしれないが。
やっぱり見ものは北斎かな。
《三美人図》1801-18頃
「伝」北斎作とされる作品。三人組の絵だし、もしやこれも葛飾応為さんの手によるものかなと思ったが、(今日は忘れずに持ってきた)双眼鏡でまじまじと見ると顔付きはたしかに北斎かな。お召し物の描写も北斎らしいと思ったが、あの弦楽三重奏っぽさもあるしどうなんだろ。応為さんが手伝った可能性は少なからずある。
《二美人図》1801-04頃
MOA美術館所蔵の国指定/有形文化財・絵画。キャプションに重文と書いてあった気もするのだがMOA美術館のサイトにはその記載がないね。北斎作品で国宝になっているものはないらしいが国指定/有形文化財 指定はいくつかあるのかな。
立ち姿と腰を下ろした美女二人の図。ストレートネックになりそうな首のかしげ方。
日本髪を結ってもみあげを引っ張り上げたところの耳を透かす繊細な描写が秀逸。これを版画でもやってた日本の職人さんもすごかったんだな。
その他に目に留まったものが
渓斎英泉
《柳下美人図》1830-44
お顔はあんまり私の目には美人さんには見えなかったが、風に煽られはだけそうになった着物の裾をあらよと抑え、体全体が優雅にうねる一瞬の動作がイケてる。それほど烈しくよじってはいないのだけど次の瞬間にタンゴを踊るような身のこなし💃を予測してこちらの胸が躍る。
襦袢は蝶々模様、内外でネガポジになっているのかな。襟のあたりはコウモリだね🦇和服にコウモリ模様なんてあったんだ。
後のBATMANである
よい作品か集まっているとはいえここ入館料1500円は高いよね。ホテルオークラの泊り客はタダらしいがオークラもたけえよ。
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