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初秋の神戸大阪奈良京都ツアー2024③藤田嗣治・佐伯祐三・荻須高徳展-パリを愛し、パリに魅了された画家たち-(山王美術館)

の続き


前回休館日に来てしまうという大失態のリベンジである。

ここはホテルモントレグループの創業者が集めた作品が公開される私設美術館。このホテルグループをどこかしらでなにか利用すると割引き券もらえるらしい。でも隣接するところはけっこう高いホテルなのよ。機会(セール?!)があればぜひ。


お三方の画家それぞれ各階の会場に分かれている。最上階から、佐伯祐三、荻須高徳、藤田嗣治。すべて撮影不可。

こうして紹介するのが問題ないのかよくわかんないけどここで購入した絵葉書の写真を参考のためいくつか載せておく。

佐伯祐三

そんなに「こりゃすげえ」みたいな作品はなかったかも。

でも、花瓶の花の絵とか奥様の肖像画とかはあまり見ない貴重作なのだろう。

花瓶の花は暗い中で表面にライトを当てて浮き上がらせた感じ。左右に「アネモネ」二作。ほぼ同じような感じだが右の方が全体に明るかった。

《アネモネ》1925年
こっちは明るい方だったかな(白い筋とかはウチの電灯の光なのでスマン)

奥様も実は画家で、川合玉堂さんに師事して佐伯祐三(と娘さん)亡き後も賞を取ったり活躍されたようだ。

って、先日の東京のTRIO展のついでの国立近代美術館常設展で奥様の作品見てたじゃん。佐伯祐三さんと作品が並んでてお墓みたいと書いてたし。


つらつら見ていくとヴラマンク的な色の塗り方と思えばユトリロみたいな街並みの描き方…作風がだいぶ揺れてる感じ

もちろん彼のすべての作品を見たわけでもないけど、まだ自身の作風が固まる前に亡くなってしまったのかな。

次の階は

荻須高徳

誰?
こんな人知らねーよと、とりあえず入ってみると、あれ?また佐伯祐三さんじゃんw。って、もちろん違うんだって。

パリとかの街並みをベットリした絵の具の塗り方でネッチョり描く作風は最初佐伯祐三さんと区別が付かない。違う人だと分かっていたからこそ違いは見えてきたけど知らなかったら佐伯祐三の作品と疑うことはなかったと思う。

比較してみると明るい佐伯祐三って感じかな。佐伯祐三さんみたいな暗さや(熱すぎる)情熱感がそこまでなく、けっこうカラッとしてる。また、奥行きや消失点をかなり意識して構成しているように感じた。早逝せず長く活躍されたようだ。

藤田嗣治

やっぱりフジタさんだね。ほぼはずれがない。私の好きな50年代の謎の美少女肖像画がたっぷり拝める。

ここでもたっぷり見たけどね

今回改めて思ったのが、フジタさんはボタニカルアートも超一級品。お花とかぶどうとか超精密で美しい🍇 芸幅広いわ。


《二人の姉妹》1959年

「二人の姉妹」って、4人登場してるじゃんね。英語名が Two sisters で、これは sister が二組で  Two sisters で二人の姉妹?(たぶん違う)
それはともかく周りのぶどうがおいしそうだった。これは絵葉書も表現しきれていない。現物見に行きましょう!🍇

《ネコとチューリップ》1957年

😾🌷 ニャンコもかわいいし、チューリップもほんとよく描けてる 😾🌷

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《少女》1963年

 🥀🪻💐🌺🌹🥀🪻💐🌺🌹🥀🪻💐🌺🌹

(こんなに花の絵文字あるんだねw)


いやあ堪能したな〜、と入り口にある休憩コーナーに行ったら、おお!コーヒーサービス! 前からあったかな☕







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