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企画展 夏と秋の美学 鈴木其一と伊年印の優品とともに(根津美術館)
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根津美術館へ久しぶりに鈴木其一さんの傑作を拝みに来た。
鈴木其一
《夏秋渓流図》6曲1双 紙本金地着
でっけえ屏風絵。壮観。西洋絵画の遠近法に慣れた我々からすれば、消失点がどこにあるとかまるで頭にない絵はむしろ新鮮。立体感は屏風の折れ曲がりで表現するアヴァンギャルド。
縦に乱立するヒノキ、流れ込む清流、屏風画の山折り谷折りを上手く活かしているのは日本人の発明なのかな(屏風絵の発祥は中国かもだけど)。
右隻が夏で左隻が秋? 木の幹の後ろからそっと覗かせる控えめな大輪の百合の花に時空を超えて同時に対する枯れ落ち葉の存在感。そういえば右隻に蝉がいるとかいう話だったっけ。まったく見落としていたミーン。
まさに夏と秋の美学。夏と秋の同居を可能にするセパレーションはまるでいにしえのLPレコードA面B面を思わせる(のは私だけ?)。
絵の前にはベンチが置かれ、ずいぶんと長い間飽きもせずに(バーチャル)清流の音に耳を澄ませている様な鑑賞者が多くいた。
しかし流れる川の水はあんな濃い青ではないし、山肌は苔か芝生のように緑一色にペタンと塗られていて、草木のない地面は金屏風の地の色のままで土というか砂のつもりか枯山水。
いずれも自然の色ではない。これって「あなたが思った色を付けなさい」というゴーギャンに始まるナビ派の考え方に近いんじゃないか。そうかジャポニズムはここにもあったのか。
【参考リンク】
鈴木其一サントリーでの大回顧展
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銭維城
《秋草図巻》中国・清時代 18世紀
ふと見つけて感動した巻物。清の時代の画家だそうだ。秋の草花が精密にかつ美しく描かれている。こりゃ立派なボタニカルアートだね。
ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテに負けてない
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最盛期はこんなにきれい🍁
今や日本は四季ではなく二季ではないかとまことしやかに言われる異常気象。10月なのに今日も夏日。
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この舟はいつぞや沈んでたはずだが引き上げられたのか? いや、沈んだのは別の池にあるやつだったか。そっちは跡形もなく撤去されたかな? 諸行無常である🛶
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