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外国語と日本語

世界の242カ国の言語の数は、7,168あるそうです。
そのうち40%は消滅の危機に瀕しているそうですが、それでも多くの言語が存在します。私自身、若い頃は(この言い方は年寄りくさい)英語の発音に憧れたものです。何でもかんでも英語にしたがったりして・・・。

5年ほど前、チリやボリビアの方と知り合う機会があり、必死にスペイン語を勉強しました。アメリカより南の国、メキシコから下側(地図上)の国はブラジルを除いて皆スペイン語を話します。ブラジルはポルトガル語。
スペイン語は勉強しやすい言語でした。文法にこだわらずに、3つ単語を組み合わせればなんとか話せる、順番は入れ替わってもOK。動詞の活用だけ頑張ればなんとかなると思います。そこから派生してイタリア語、フランス語と勉強してみました。簡単な言葉しか話せませんが。フランス語は独特の発音があって R の発音には苦労しました。カタカナでも表記しづらい音ですね。例えば、Rue Cambon クュ カンボン (パリのカンボン通り)クュ なのか リュ なのか喉の奥で鳴らす音ですが、あまり大袈裟に鳴らさない
サラッと流す。日本語にはない音なので伝えづらいのが難点。
日本語でもそうですが、子供も汚い言葉はすぐに覚えるので、まず簡単な汚い言葉(スラング)からちょっと紹介。

C'est chiant! セ ション んだよっ!
Il est ouf イレ ウッフ 奴、いかれてる!
Ta gueule! タ ギュール 黙れ!
Putain! ピュータン ちぇ!
など、など

言語を勉強すると言う事はその国の文化も勉強する事になります。
ここでフランス語を使った猫ドラマ動画を紹介します。


こうして、色々と世界をみているうちに結局は母国日本に興味を持ったのです。今まで日本の文化が好きではなかったのですが、歳を重ねて日本語の響きにやっと興味を持ち始めたのです。今まで、ダサい!ダサい!と思って嫌っていた日本に興味を持つとはこれも歳を取ったせいでしょうか。

確かにヨーロッパの言語は華やかで、滑らか、歌の様です。ナポリ民謡のサンタルチアや帰れソレントへなど情景が浮かぶ様です。フランス語の場合、シャンソンというほど歌に哀愁がありますね。紅の豚でジーナが歌っているさくらんぼの実る頃など・・・・

外国語は音として捉えていましたが、日本語にも独特の音の響きを見出せまして、興味がやっと日本に帰ってきたのでした。外国の言葉には憧れが強いですが、日本語には憧れではなく、馴染みがあり落ち着くのかもしれません

日本語はヨーロッパの様な歌ではなく、和歌が美しい響きがあります。
今、桜の季節なので桜の詩を・・

さくら花散りぬる風のなごりには水なき空に波ぞ立ちける 紀貫之


言葉で表していない部分まで、汲みとれる情景の浮かぶ詩ですね。
桜に因んだお菓子を頂きながら、薄茶(お抹茶)を飲みたくなりました。
春の霞のかかった朧月を見ながら、盃を傾けるもいとをかし、ですかね。

日本には空気をよむと云う文化がありますが、和歌を詠むとその中にある色々な思いを汲みとる事になるのですね。これが空気をよむ、につながっているのかな?と勝手に理解しました。
府に落ちたところで、今回はこの辺で失礼いたします。

次回、色の名前について紹介したいと思います。
今回も読んで頂き、有り難うございました。

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