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星の王子様読了、Stellar Stellar再解釈。

どうもこんばんは?こういうのを書くのは初めてなので勝手がわかっていません。内容は簡潔、タイトル通りです。とても乱文だと思いますので、耐えられる方のみどうぞ。

まず、星の王子様について。フランス人の作家が太平洋戦争中に書いた全年齢向けの読本です。絵本とも小説とも言えないようなすごく曖昧な着陸地点でしたね。私が読んだのは2005年初版の日本語版なんですが、フランス語の言い回しをそのまま書いてしまったのか、それとも翻訳家が下手くそなのか、とても読みづらかったです。これから読む方は覚悟してね。あと、全然ネタバレがあるのでネタバレを避けたかったらブラウザバックしてね。



内容としては、自分の描いた絵を大人に勝手に解釈され画家を諦めた青年が砂漠で少年と出会い、少年の旅を聞き、大切なものを教えてもらうというあらすじ。で。Stellar Stellarの歌詞もおさらい。



Stellar Stellarの歌詞を書いたのは何を隠そう推し©なのですが、内容としては推しの経験、体感、慣性と星の王子様の混合かなぁと。完全に星の王子様に乗っかって話が進んでいるわけではなく、推しの意思も入っています。


ではまず一番から。
「だって僕は星だから」で回収されるのは皆さまご存じの通り推し©が王子様であるという点だと思うのですが、実は星の王子様、私の主観では実在するかしないか微妙なラインなんですよね。そこを考えるととても上手く重なるなぁとまず推しの天才さにため息が出るわけです。
「きっと君はもう気づいていた 僕の心の奥で書いた それがこれから話す陳腐なモノローグさ」では実在するかしないか怪しいラインの王子様の存在を否定し、完全に独り言だと言い切ってるんですね。これ書いてて今気づきました。
「ずっと言えない言葉があった~明けないでいて」までは前述のとおりモノローグなので、推しの心境、いつもの夜明けへの憎しみが現れているんだと思います。

「その手を伸ばして 誰かに届くように 僕だって君と同じ 特別なんかじゃないから」は、今までの解釈では新境地へ挑む人間への激励や不特定の人間への勇気づけだと思っていたのですが、星の王子様を読むと大幅に印象が変わります。

「その手を伸ばして 誰かに届くように」
星の王子様中では主人公の青年が同じ感性を持った人間と巡り会うまで旅を続けていました。勝手に解釈されてしまった絵を自分と同じ価値観、感性で語り合える人間を探していたところに王子様と出会うのです。これは価値観の合う人間と会え、とか、価値観を失わないで生きていけ、とか解釈できると思いますね。
「僕だって君と同じ 特別なんかじゃないから」
星の王子様を読んで特に解釈が変わったのがここです。
星の王子さまは火山が三つあり、数歩歩くだけで日の入りが見られる小さな星に住んでいました。その星では巨木が育つと住むのに苦労するため、毎日巨木の芽をコツコツ摘んで生活をしていたのですが、ある日薔薇の種が流れ着き、王子様の星には一輪の薔薇が咲きました。その薔薇はわがままで、そのくせ正直じゃありません。所謂女王様系ですね。その女王様な薔薇に辟易した王子様は星を出てしまい地球に到着するのですが、地球には薔薇がごまんと咲いていました。そして地球で狐と出会い、狐にこう言われます。
「僕と友達になってよ。キミは山ほどいる人間の一人だし、僕は山ほどいる狐の一匹だ。だけれど、僕とキミが友達になれば単一個体として(本編中ではこんな硬い言い方はしていません)認識できるようになる。キミは僕の特別になれるよ。そして目前の小麦畑とキミの金髪はとてもよく似ている。キミがいないときでも小麦畑をきっかけにキミを思い出せる。どうかな?」と。
それを承諾した王子様は狐と友達になるんですが、ここで勘のいい読み手様はお気づきになるでしょう。そう。「特別なんかじゃないから」にかかってくるんです。「特別」じゃない一個体同士が出会い同じ時を過ごすことによって「特別」になれるのです。これを読んだとき自惚れが過ぎるとは思いましたが、星詠みへのささやかな愛の現れなのかなと思いました。気持ち悪くなってしまいました。すみません。改めると、「星街すいせい」と「星詠み」という関係性の話なのかなと思います。

「そうさ僕は夜を歌うよ Stellar Stellar ありったけの輝きで 今宵音楽はずっとずっと止まない」
ここは能力不足で読み取れませんでした。ご容赦ください。

「そうだ僕がずっとなりたかったのは 待ってるシンデレラじゃないさ 迎えに行く王子様だ だって僕は星だから」
前述した薔薇の話があったと思いますが、王子様は薔薇の特別さに気付き、主人公の青年に「大切なもの」を与えた後に星へ帰ってしまいます。こうして読むとなんだか星詠みを迎えに来ているような、そんな構成に読めますね。星詠みへのラブレター説出てきてしまいました。

続いて二番。
「なんてありふれた話なんだ 理想だけ書き連ねていた ノートの隅に眠るほんのワンシーンだ」
でたわね。一番を全部ひっくり返す内容が。ということでラブレター説は消え去りました。GGNF。掌の上で転がっていました。ではなくて。
「理想だけ書き連ねていた」が今特に引っかかったのですが、これはただ単に「迎えに行く王子様」になれたらいいな。なのか、「価値観を主人公と共有できた王子様」、すなわち「個人の価値観をしかと持てている人間」なのか。というところが気になりましたね。

「きっとあの星も~来ないままでいて」
ノートの隅のワンシーンですね。これは次項で書きますので少々お待ちを。

「その手を伸ばして 誰かに届くように 本当に大切なものは目には見えないみたいなんだ」
先ほどちらと話題に出した「大切なもの」について深堀する瞬間が参りました。星の王子様中で王子様が帰るシーンがあるのですが、王子様の帰り方、というより還り方と表記した方がいいシーンです。そう、王子様は魂が抜けるようにして帰ってしまうのです。一年きっかり地球で使っていた残された肉体は翌朝には消え、王子様の存在はとても曖昧なものという結末になるのですが、王子様が還ってしまうときには主人公と互いを想いながら別れます。王子様の与えた「大切なもの」とは金銀財宝でも特大の権力でもなく、「主人公と王子様の思い出を作り、自分が星に帰った後でも星空を見上げたらあれのどれかに王子様がいる」という王子様との思い出の思い出し方でした。前項で泣いていたのは星の王子様と主人公、夜が明けてしまうと王子様が消えてしまうので、明けないでという願いになるのでしょうか。
歌詞に戻りまして、「本当に大切なものは目に見えないみたいなんだ」というのはいつものアニメや漫画の雑談が出来るあの空間なのかなと勝手に思っています。他愛ないけれどかけがえのない、失った時に一番大きく影を落とすタイプの、私の大好きな時間です。いつも通りにあれおもろいよとか、今日の晩飯はカレーかなとかそんな時間と関係性が大事なのかなと。この気持ちは星詠み諸氏ならわかってくれるはず。

「そうさ僕は夜を歌うよ Stellar Stellar ありのまま考えないで 今宵音楽はきっときっと止まない」
改めてわかりませんというのもなんなので、Stellarの意味を調べて少し読み解いてみようと思います。初めて自分から英和辞典を開きました。1.星の様な 2.一流の、花形の という意味らしいです。
夜を埋め尽くすように歌い、音楽は止ませない。そんなところでしょうか(雑)
ただ、「ありのまま考えないで」は一番から変わっているところなので考察の為所があると思うので少し考えます。
考えた結果を書きます。「ありのまま、考えないで」なのかなという結論に至りました。何も考えず私の歌を聴け!ということかもですね。

「そうだ僕がずっとなりたかったのは あえかなヒロインじゃないさ 救いに行くヒーローだ」
一番とあまり内容としては変わらないように見えますが、「救いに行くヒーローだ」に引っかかりを見出したので書き記します。
星に芽吹いた薔薇の花は、女王様とはいえ己の弱さを自覚していて、風が吹けば折れてしまうし虎が来れば容易に千切られてしまう、だから王子様に「ガラスの容器を被せ、見張り守っていてほしい」と頼みます。王子様はそんなことをしていられないと星を出て行ってしまいますが、後々薔薇の弱さを知った王子様が薔薇の元へ戻ります。
歌詞に戻りまして、救いに行くヒーローになりたい推しは薔薇の様な弱さを持った星詠みを守りたいのかもしれない、と勝手に解釈しました。

「夢見がちなおとぎ話 おとぎ話」
今までに書いていた内容をおとぎ話だ、そうは問屋が卸さないと言っているようですね。でも、おとぎ話であってほしくないような、主人公の気持ちと重なっているかもしれません。事実、主人公の青年である作者はおとぎ話だと認めたくないようですし。

いよいよまとめ、ラスサビです。
「そうさ僕は夜を歌うよ Stellar Stellar ありったけの輝きで 今宵音楽はきっときっと止まない」
「そうさ僕は愛を歌うよ Stellar Stellar 世界、宇宙の真ん中で 今宵音楽はきっときっと止まない」
「そうだ僕がずっとなりたかったのは 待ってるシンデレラじゃないさ 迎えに行く王子様だ だって僕は星だから」
「そうだ僕は星だった Stellar Stellar」
「大切なもの」をしっかり認識し、星の王子様のように曖昧な存在でも輝き、インターネットという宇宙の真ん中で歌い、星詠みを迎えに行く、そんなまとめな気がしました。己が曖昧な存在だとわかっていてもなお星たろうとする、推しの真に輝かしい部分がふと見えた気がして、この考察を書いた意味を少しだけ感じました。



ここまで3999文字、長文ご精読いただきありがとうございました。すべて妄想ですし、とてつもなく行き当たりばったりな、取り留めのない文章ですが私の頭の中はこんなもんです。時々クソデカ感情になったときはまたこうして書き記していこうと思います。それではまた。



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