Ironman Malaysia 2023 Race Recap
今回大会前日夜から体調が異変を起こしまして
信じられないくらい不調の中スタートしました
大会終了から一週間まだダメージを引きずってますが忘れないうちに書いておきます
Pre-Race
昨年秋からの家庭と親族の事情により、今年は大会参加どころかトレーニングをままならないと見込み、1年間お休みするつもりでした。しかし、5月から事情が好転し、IM Malaysiaにエントリーすると共に6月からトレーニングを再開しました。その間行っていたのは往復6kmの通勤ママチャリと”サボり筋の筋トレ”、そして月一回の水明荘合宿だけです。もっとも、これはただの呑み会ですが。あと忘れていけないのが”血管の筋トレ”サ活です。
約7ヵ月のブランクがありましたが大して心配しておらず、”やればすぐ元に戻るヮ”くらいに考えていました。この能天気思考がボクの全てといっても過言ではありません。ただ、大会出場は御の字、完走できればいいと思っていたのでモチベーションは低く、とりあえず週三日でランとバイクを二回ずつ、スイムはそのうち気が向いたらやる、という方針を立てました。
始めてみると、この週三日というのは今のボクの体力にピッタリはまっていたようで無理なく続けていくことができました。そのうち週五日にしようと考えていましたが、そんな意欲はどこかに行ってしまい、最後まで週三日を継続しました。スイムは来週やろうのくり返しであっという間に8月に。やっと重い腰を上げて近所の区民プールに行ってはみたものの、水温33度に悲鳴を上げ、結局まともに泳いだのは水温が下がりだした9月後半からで、計10回総泳距離は15km程度となりました。
SWIM: 1:30:45
というわけで端折ってスイムスタートです。
前夜寝ている間に胃がキリキリ痛み、朝飯が胃に入らず、体調不良を自覚していましたが、顔には出さず、整列(4人ごとの時差スタート)しスタートを待ちました。今回はスタート前のウォームアップも禁止されていたので、海で泳ぐのは昨年11月のこの大会以来のぶっつけです。でも、まあ2周回で1周したら上陸できるし、なんなら途中でやめちゃってもいいくらいに考えて気軽にスタートしました。
泳ぎ始めると、今迄の不安はなくなりました。海だから浮力があって、プールでウエットスーツを着て泳いでいるような感覚です。それに水温が25度以上なのでウエットスーツは着なくいいから締め付けがなく快適です。あっという間に最初のターンの400mに到達し、それほど疲れることなく1周を終えていったん上陸しました。すぐには2周目に行かず、用意されている水を飲みながら今後のことをしばらく考えました。その間5分程度でしょうか。心拍も落ち着いてきたので2周目に入水しました。
2周目も無難に泳いで、念願のスイムフィニッシュ!最後の200mだけ飛ばしてみたので息が上がっちゃいましたが。
T1: 00:08:46
ここまで来たらもう怖い物はありません。ゆっくり着替えて着替え終わってからも少しブレークをとってから自分のバイクに向かいます。なぜか隣に座っていた欧米人選手からグミみたいなお菓子を分けてもらいました。そして互いに健闘を祈りながらバイクスタート!
BIKE: 6:04:23
心も軽く漕ぎ出した、、、と思いきや、両足の大腿四頭筋に重い痛みが。もう180km乗ったくらいに疲れちゃってるんですよ。えっなんで???と混乱している間に最初のクライムに突入しキツい状態に。いつもはただのウォームアップにすぎないモンキーゾーンの上りがめちゃキツかった。しばらく我慢してもずっとそんな感じ。おまけになぜか首も痛くてエアロポジションもキツい。あと、オマタも10kmもいかないうちに痛くなるし、これって二重苦三重苦っていうやつ?当然のことながら、このバイクコースの最大の難所、50kmすぎの三段坂では地獄を見ました。時速8kmくらいに落ちたときは降りて押そうかと思ったほど。なんとか1周(2周回中)したとき、お腹の調子が悪くなったので、足休めを兼ねてトイレ休憩。この10分ほどで先の三重苦は少し回復したので2周目へ。キツいというより苦しい辛いなんですがなんとか乗り切ってバイクフィニッシュ!今回は時間はともあれ去年のようなコースアウトやパンクをしないで終われてほっとしました。去年は6時間降り続いた土砂降りも一瞬だったし。
T2: 00:07:29
着替えのテントに入ったら自分以外誰もいない、、、一瞬入るところを間違えたかと思いました。椅子が全部空いてるので横になって寝ようかと思ったほどです(←本気)。ここでもゆっくり着替えて、少し足と肩のマッサージをやってからランスタートI
RUN: 4:36:44
ここが今日のハイライトでした。悪い意味で。今迄ならバイクでどんなに潰れてもランは元気よくいけたのに、バイクのダメダメを引きずって着地する度に足が痛い、、、出だしはキロ6分弱でこれが段々遅くなって、25km越えたあたりはキロ7分くらいになってました。キロ7分なんかトレーニングでも走ったことがない。たぶん歩くのとそれほど違わないはずなのに、これでも足が痛い。もういっそ残りは全部歩いちゃおうかな、、、なんて考えているときに鍵って知り合いとすれ違う。同室の楠さんに「ゴールで待ってます!」と言われたらお待たせするわけにいかないですね。結局残り5kmはなんとかキロ6分半に”上げて”ronman Malaysia 2023をフィニッシュ!
TOTAL: 12:28:08
こうして長く苦しく辛い一日が終わったわけだが、この12時間28分というタイムは32年前にかCanadaで初めてIronmanを完走して以来のワースト2のタイムだった!ちなみに5年前のこのMalaysiaではなんと10時間42分で完走している。なんでこうなっちゃたっか全然わかりませんが、当日の体調不良ということにしておきましょう。終わってみれば、当初はいちばん自信のなかったスイムがいちばん楽だった。しかもこの1年間で10回しか泳いでないので去年より5分速かった。”賢者タイム”がなかったらもっと速かったでしょう。
なんだかんだと理解できないことだらけのIronman Malaysia 2023でしたが、この大会が最高なのは間違いありません。円安の昨今、ビール1缶100円など、中華でコースを腹一杯喰って1500円など、こんなに安く呑み食いできる場所は世界のIronaman大会でここだけでしょう。自分も2002年に初めてこの大会に参加して以来今年で11回目を数えました。おそらくこれからもIronmanを続けている限り何度となく参加することでしょう。金鵬飯店が有る限り。
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