見出し画像

2022年以降のホンダとレッドブルの関係性を考察する

既にF1からの…恐らくは完全撤退を決めたホンダだけど、レッドブルへのPU技術継承と、恐らくそれに伴う技術協力を通じて、少なくとも2025年までは規模を縮小する形で残る形になるのだと思う(※2024年までは有償での技術協力を受けられる可能性がある、とはヘルムート・マルコ氏…追記です)。それは、ホンダの山本雅史さんが「契約次第」と発言されている点でも推測できるし、レッドブル側も優れた技術屋として、あるいは政治的な要素でトラブルがなく絶大な信頼を置いているホンダとの関係性は、なるだけ保っておきたいのが本音だろうと思う。

そこで、今後彼らがどのような形で関係性を継続していくのか、ちょっと考えてみたので書いてみることにした。

①「無限ホンダ」的な形の技術協力

無限ホンダといえば、ホンダが第2期のF1活動より休止に入った際、その技術を運用しF1に参戦を始めた経緯があったと思うけど(正確には第2期終了間際の年にフットワークのサプライヤーとして参入した、はず…)恐らく、無限ホンダ的な関係性であるのなら、本社としては技術を「細々と継続させながら開発」できるメリットがあるだろうし、

基本的に活動資金等の管理は本体のレッドブルに任せて、技術支援という形のスポンサーあるいは取引相手として、ある意味「責任」を分散させる形で関与できるのだろうから…失敗しても成功しても、企業イメージにマイナスになることは本体ごと参戦するよりは、少ないのかなと思われる。

ホンダが現時点でどこまで来期以降のレッドブルに関与するのか、まだ明らかではないけど…恐らくは「ホンダ」の名前を含むか含まないかの違いで、レッドブルパワートレインズと呼ばれる新会社との関係性は、「無限ホンダ」に近い形になる可能性もあるのかなって思う部分もある。運用への責任は「レッドブル」にあるが故、ホンダとしては技術的に「売る」あるいは「提供する」立場にあるので、企業としては経済的で失敗の際のリスクはフルワークスよりは回避できるし、撤退の要因にもなったという株主間の意見の対立も、ある意味回避できる要因に…まぁそれは別の問題ですかね…(笑)

そういえば、撤退の際には「無限ホンダ、復活?(スーパーフォーミュラでの関係性を根拠に)」という話題もあったし、非常に魅力的な響きではあるが…現在のF1の規模や熾烈な技術競争を考えると、非常に厳しいと思うよね。それなら「ホンダ」で継続した方がいいという山本さんの意見も分かる…。

②スポンサーとして関係を継続

完全撤退という意味ではややエンジン名にホンダは残らなくとも、スポンサーとして関与する可能性は今後も十分に考えられるし、ビジネスの面でもメリットは少なくないはずだと思う。

例えばだけど…富裕層や新興国向けの「ホンダジェット」のロゴ、現時点でアルファタウリにホンダジェットが提供されているらしいけど、この関係性を継続していくのはメリットもあるだろうし、いきなり「ホンダ」の名前が消えてしまう喪失感も和らげることができる…と思う(笑)

そうでなくとも、ホンダとしては自社の若手ドライバー育成の観点からも…F1のパイプは残しておきたいのもあるだろうと思うから、何らかの関係性は継続しておくのは悪い話ではないように思える。最も、現時点でのレッドブル陣営との強固な信頼関係が続く限り…ではあるのかもしれないけどね。

③ホンダからの転籍組の可能性

これは、現時点でイギリスのファクトリーの技術者の方が転籍を一部予定されている、というニュースもちらほら見かけるけど…恐らく、日本側からも希望者の転籍、あるいは貸与契約の可能性は十分考えられるよね。それも、「今後の契約」次第とはなるのだろうけど…。F1まだ続けたい!という技術者の方の思いもあるだろうし…。レッドブルとしても、喉から手が出るほど欲しいのも確かだと思う…。


ということで、本当にざっくり考えてみたけど…ホンダが何らかの形でF1に間接的に残ることは、ファンにとっても喪失感を回避できて有難いことだし、2021年の鈴鹿…を最後の舞台として考えず、2022年以降の鈴鹿にワクワクすることのできる大切な要素にもなってくると思う。いずれにせよ、今後のニュースが待ち遠しい限りだ。

#F1を語ろう

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集