中学生の頃に書いた「小説作品」がカオスすぎるwwww
「衝撃のホワイトドッグ」からの流れで、自身のホームページが懐かしくなり、たまたま「みんカラ」という自動車好き向けのSNSのアカウントを確認していたところ…なんと、自身のホームページへのリンクが残っていた上に、サイト自体も残っていたことに気が付き、再び衝撃を受けてしまう…(笑)
当時はワイルドスピードの世界に代表されるような「スポーツコンパクト」という、日本の走り屋文化に影響を受けてアメリカで育まれて流行した、逆輸入的な自動車の改造ジャンルと、近年はホンダの活躍でも知られるフォーミュラ1シリーズに傾倒していたので、トップページでそれぞれの特集ページに分かれる形になっている。
F1のほうは、当時の推しでもあるキミ・ライコネンを彷彿とさせるデザインとなっていて、多分彼のファンには(自らが中学・高校生であったので)年上女性が多く、そういうファン層の方との相性が良かったので、自ずと居心地のいい方々との交流に傾いたのだと思われる…まぁ、そういえばそんな時期もあったものだと懐かしい気持ちになったのだが…
もう1つのスポコンのページにこんな強烈な一言が記載されていた。
「FIAによる井出に対するスーパーライセンスはく奪反対!」
これは、当時日本初のF1チームとして参戦していた、元F1ドライバーの鈴木亜久里氏が代表を務めていたスーパーアグリから、現在ではインディ500の2度の勝者としても名高い佐藤琢磨選手と共に参戦していた、現在は日産系チームに所属されている大ベテランの井出有治選手が、「4年落ちのマシンと極度の理不尽な経験不足に苦しめられて、F1出場に必要なスーパーライセンスを例外的にはく奪された」一連の件に対する抗議なのだけれど、なぜだかF1のページではなくスポコンのページに掲載されているという…理由も思い出せないし、ただただ…カオスでしかない(笑)
中でも、当時中学生の自分が「ワイルドスピード」と「頭文字D」に感化されて勢いで書いてしまった小説が、自らが想像していた以上にカオスな作品であったことを20年越しに知ることになる…(笑)
以下は中学生の頃に実際に自分が書いた小説の冒頭部である。改行や誤字の訂正、あるいは文法上の修正は加えているが、基本的には原文をそのまま掲載させて頂く。
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時は2003年。ここ首都高は相変わらず昼から渋滞の嵐だ。
今日もさまざまな車が行き交う。事故が今日もまた多発し、警察が、それの対応をする、いつも目にする光景となってしまった。
しかし、夜はがらっと雰囲気が変わる。そこは血に飢えた狼たちが出現する、全く違う光景。そして、信じられないスピードで走り去っていく「狼」達。奴らは何を求めてここに来るのだろう?スピード?快感?それとも…?そして派手な車から、はたまたタクシーを改造してある車までさまざまに集結する大黒PA。車のエキゾーストノートがじりじりと聞こえてくる。まるでオーケストラでもやっているかのように。
彼らは会話を楽しんでいる。車の事、最近の近況、はたまたオンナのこと、オススメのラーメンの店のこと、等さまざまだ。そんなPAに、スポコン風の改造車5台で一列にやってきた。車種はホンダ・シビック+ターボ、インテグラ+NOS、VW・ジェッタ(左ハンドル)、マツダ・RX-7、ニッサン・パルサーVZ-R+スーチャー。どうやら「狼」みたいだ。
「おい、ブツが来たぜ!」
一人の男がそう言った。彼の名は「ジョニー」。チーム「86 POWERS」のリーダーだ。ハチロクの性能に惚れこみ、仲間と共にワンメイクチームを設立。今ではトップクラスのチームとなった。ジョニーは外人。アメリカL.A.出身の元ストリートレーサー。根っからのトヨタ党で、トヨタ以外の車は乗った事がないほどのオタクぶり。ハチロクを知ったきっかけは「頭文字D」。店で勧められ試乗したときに感じたあの乗り味、乗っていると分かる楽しさ、4A-Gのなんともいえない吹け上がり、彼は病みつきになり購入を決意。本国仕様は安かったが、彼は右ハンドル仕様が欲しかった。少しでも主人公「拓海」気分を楽しみたかったからだ。だが、彼の変わりぶりはここである、
敢えて自分の惚れこんだ4A-Gとはおさらばし、スープラに搭載され、アメリカでは伝説のエンジンとされている2JZをスワップしたのだ。彼の行動にまわりは唖然…。性能をぶち壊すようなことをしているとしか考えられないからだ。何故ゆえに、4A-Gを捨てたのか、実は彼はパワーが欲しかったのだ。古いハチロクでもGT-Rのようなハイパワーの車を煽るような、そんなパワーが欲しいが故にこのようなスワップにしたのだ。彼のことをまわりは「シビック キラー」と呼んでいる。アメリカではシビックは若者に大人気で、カローラ以上と言われている。そのため、ジョニーはそんなシビックに強いコンプレックスを抱いているためか、シビックが相手の時はとにかく派手かつとんでもない走りをするのでこの名が付けられた。
「今日は俺の最大のコンプレックス、シビックが相手だ。絶対にしくじるわけにはいかない」
ジョニーがそう言い放つと、5台が停車した。そして、車から降りた。シビックに乗っているのは今作の主人公「ブライアン」。イギリスリバプール出身、以前はよく二輪でマン島を走っていた一人。つまり二輪から四輪に乗り換えたことになる。大のビートルズファンでもあり、バトル以外ではよく聴いている。その中でもポール・マッカートニーのファンで、ポールのことなら専門家に惹けをとらない位よく知っている。エンジンはタイプRのB16Aにターボという仕様。最大馬力は480馬力は軽くでるという。そのため、とてもピーキーで乗りにくい車となっている。それでも平然と乗りこなしているのはさすがといった感じだ。本人曰く「コケる二輪よかは扱いやすい」らしい。
そして、インテグラに乗っているのは、ブライアンが日本に来た時に最初に走り仲間となった「シンジ」。小さい頃から車に親しみ過去にレーサーを目指していた。しかし、両親の反対から断念。こっそり走り屋生活をしている。ヤンチャな性格のブライアンに対し、物静かな感じの性格、でも曲がった事は許せない感じの正義感溢れる人間でもある。
それから、ジェッタに乗っていたのは「コウジ」。大の外車好きで、そして大のドイツ車好きである。元々改造はやらない方だったが、シンジの影響で
始めてしまった。趣味がミニカー集めで、ホットウイールズやジョニーライティング、トンカ、トミカチョロQ等、さまざまな種類のミニカーが自宅には総勢5000台は置いてある。また、走り屋界でも知らない人はいないほど金持ちで有名で、普段は大手IT事業の社長を務めている。
RXー7に乗っているのは「リサ」。活発で、明るい性格、中学校のころからモテることで有名だった。もちろん走り屋界でも彼女を好きな人は多く、そんな彼女は「ブライアン」を気にかけている。チームに入ったのも彼に近づくためで、シンジやコウジなどがその手引きをしたのでも有名。ただ、当のブライアンはそれに全く気づいていない様子なのが三人も不思議でしょうがないのが実情だ。
パルサーに乗っているのはシンジの彼女「ミカ」。付き合い始めて1年くらい、リサとは高校時代からの親友で、チームに入ったのも、彼女を後ろから応援するため。性格はおとなしめ。シンジとはある車のイベントでリサといったときに知り合った。彼の正義感に惚れて、彼女から言ったという。そんなこんなで個性溢れる?5人がいるチームの名前は「YELLOW FRAMES」である。リーダーが付けたもので、チーム全員の車には黄色いフレイムのステッカーが貼ってある。
※ 対話シーンではキャラの頭文字を加筆してあります
例:ブライアン➡ブ、ジョニー➡ジョ
ブ「おお、おたくが例のハチロクマニアか。ほう、いつの車だ、それ。あ、なるほどトヨタね。へえトヨタもそんな車作るんだ」
ジョ「そっちこそ俺の車を侮辱する前に、自分の車のみじめさを感じる事だな」
ブ「ほう、トヨタの4A-GがホンダのB16Aに噛み付こうってか?格が違いすぎるっての!」
ジョ「残念だが、これは4A-Gじゃない、2JZだ」
ブ「ほう、やっぱりボロエンジンかどうにもならないから、せいぜいターボのエンジンに取り替えて、テンロクに挑もうってか?湾岸だとアリかもなあ、そういうスワップ。でも俺らが対戦するところは環状だぜ。テクニック、マシンの総合性能、そして度胸。パワーで物をいわせるようなやつじゃあ勝てないぜ、あんたみたいな」
ジョ「それはどうかな、君の車も後付けのドッカンターボをつけているじゃないか、そんなピーキーな車でどこがトータルバランスだい?」
ブ「じゃあ証明してやる!」
ジョ「望むところだ!」
こうして最初の二強対決はスタートした。
果たして、どちらが勝つのだろうか?その結果は第二部で!
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まず、
イギリス出身のシビックタイプR乗りと、
アメリカ出身のお金持ちのハチロク乗りが、
日本の首都高速道路で対峙している時点で、
相当カオスすぎるwwwww
「ブライアン」と「ジョニー」という名前は、もちろん「ワイルドスピード」の故ポール・ウォーカー演じる主人公から付けたものだけれど(当時のポールは車好きの憧れの存在だった、いや今も変わらないですね…R.I.P.)、ブライアンの「ビートルズ好き」ってのは当時の自身の嗜好を反映させたもので、後の章では「マン島でレースをしていた元ライダー」という設定まで明かしてるようだけど、これは結局落としどころが見つからず活かしきれなかったような気もするんだよなぁ…。
さらに、ジョニーの設定はアメリカ人で確かお金持ちの御曹司、という辺りはワイスピの「ジョニー」を思いっきり意識したもの…ここまでは恐らくありがちな展開ではあるのだが、
小型のエンジンを搭載したハチロクに、トヨタ・スープラの直6エンジンを載せた…ってのは、まさに「ヴィッツにスープラのエンジン載せちゃった、衝撃のホワイトドッグ」を彷彿とさせるそれで、思いっきり笑ってしまった…デジャブやん(笑)しかも、「シビック キラー」って…中二病感半端なくて、マジ草。あと、挑発ノリも中学生の車オタ感が隠し切れなくって、むしろ子供の痴話ケンカのようで可愛く思えてくる…ホントに草。
このように、中学生の描く理想の世界を描くツールとしての小説だけに、大人が考えるには極めて「非合理的」な設定で構成されているのだが、それがまた今になって眺めてみると結構興味深いんだなと、何やら感慨深い…ような、複雑な心境というか…(笑)もちろん、それは他の登場人物にも大いに反映されている。
ブライアンのチームに所属するメンバー「コウジ」にしても、20代でIT社長という経歴は意識高い系を通り越してスーパーマンすぎるし、愛車がVWジェッタで趣味がミニカー収集ってのも今の時代にはあまりに強烈…(※ワイスピの登場人物の1人で、頭脳派の「ジェシー」を模したのだと思われる)
もう1人のヒロイン「ミカ」の愛車が「日産パルサーSZ-R」というのも非常に玄人過ぎて…SZ-Rという超絶玄人好みの車種をあえて選んだ感じは、やはり設定車種への拘りを隠し切れなかったのだろうと思う…にしても、女性キャラにこの車種設定は非現実的なのもそうだろうが、異様なまでに渋い。現代だとスズキのスウィフトスポーツに乗る女性ってことだから、もはや週末レーサーレベルでガチじゃないかという疑惑も…(笑)
唯一まともっぽいのは「シンジ」という、レーサーを断念して走り屋に転向…いや、今でいうなら「非合法のレースに闇落ち」してしまったようなキャラ位だろうか。尚、この頃はエヴァの存在はあまり知らなかったので、どうして「シンジ」という名前になったのかは不明…。
そして、主人公に恋するヒロインとして登場する「リサ」…冒頭では「人気者」として強烈に描かれてはいないけど、後に「首都高速を〇〇〇キロで走る車の中で爆睡」しているシーンや、他者からの挑発に一歩も引かない勝気な性格と気の強さがやたらと描かれていて、これも当時見ていた映画やドラマの影響なのだろうかと、なんだか気恥ずかしくなってくる…(笑)
そんなトンデモ登場人物たちが架空の首都高速で暴れまくるこちらの小説、後に25章にも及ぶ長編作品になっているのだが、未完のまま放置されてしまっていた。しかも、話を拡大しすぎてしまう故に収集がつかなくなってしまったのか、再録という形で改訂版の執筆を初めていたようだ…確かに、首都高バトルや頭文字Dといった世界観の作品にしては、あまりにスケールも大きすぎるし。登場人物の設定も複雑すぎてもはや謎すぎる(笑)
ただ、この当時は小説を書くことが非常に楽しかった記憶しかない。それは、非日常感を自ら文字を通じて具現化する面白さと、その作品を通じて様々な反響を得られる相互交流を、中学生なりに一気に知ってしまったからなのかもしれない。もちろん、今見るとやはり非常に荒削りな部分も多いが…導入部などは首都高バトルにどっぷりつかっていた故の影響が非常に色濃く反映しているように思えるし、足りない語彙力でなんとか自身の描く首都高バトルの世界を文字の上で再現しようとする姿勢もあったのだと思う。
ということで、こちらは完全に暇つぶしの際のネタになってしまうと思うけど…昔の小説作品でも特に気になった箇所を、今後も少しづつ触れていこうと思う(笑)次作からはマガジンとして「衝撃の13歳」シリーズとは別に構成していく予定なので、そちらもご覧いただければ幸いです。