障害者であることは対岸の火事なのか?〜精神障害者グループホーム建設反対映画「不安の正体」を観て考えたこと
先日、
少し前の映画になりますが
精神障害者グループホーム建設反対に関する映画、
『不安の正体』を
オンデマンドで観ました。
横浜市の某地区で
近隣住民が
のぼり旗などを立て、
拡声器で建設反対を訴えている情景が
写っていました。
同じ系列の
精神障害者グループホームに
いらっしゃる、
精神障害者の方への
インタビューや
グループホーム内の取材が
この映画の中心です。
映画の中では
言及されていませんが、
ほとんどが
統合失調症を主症状と
する方達でしょう。
その横浜の地域に限らず、
グループホームを
建設しようとしている会社が開いた
住民説明会での怒りの声、
怒号なども音声のみですが
出てきます。
私がこの映画を観て感じたことは
主に2つ。
まず、
住民説明会で
「100%の安心をください!」などという
声がありましたが、
どんな状況であれ
100%の安心はないということ。
そしてそこに関連して
近隣住民の方達は
単なるイメージ、
誤解にもとづいた
偏見・差別感情で
発言をしていることです。
映画の中で
弁護士さんがおっしゃっていますが、
心神喪失による無罪は2件(数年前のデータですが、
直近でもほぼ変わりません)。
そして心神喪失による不起訴は3割程度ですが、
これも全体の不起訴5割程度と比べても高いわけではない。
精神障害者は日本国民全体の約3%程度ですが、
刑法犯の検挙率も1%程度です。
このように、
まずエビデンス(事実)をきちんと
把握することが大切だということ。
イメージや
印象だけで語らないこと。
そして2つ目。
自分と異なる他者に対する
想像力を持つことが
大切であるということ。
誰が
精神障害者に絶対ならないと
言えるでしょうか?
自分自身がならなくても、
親御さんやご兄弟、
ご親戚、
ご友人など大切な人が
なるかもしれない。
必要以上に美化するつもりは
ありませんが、
このグループホームで暮らす
精神障害者の方達は
みなさん優しく
心の純粋な方達ばかりです。
苦しみながらも
何とか生きてきた歴史を聞く度に
とても他人事とは思えず、
涙が流れました。
「普通に」
働いていたけれど、
病気になって
障害者としの人生を送ることになった。
「普通に」
学生生活を
送ったいたけれど、
病気になって
障害者としの人生を送ることになった。
そこに
いわゆる「健常者」との違いは
感じません。
もちろん、
小さい頃から
障害者と一緒に教育を受けるなどの
インクルーシブ教育等も
差別偏見を軽減していくために
大切です。
ですが、
繰り返しますが
まずは
①エビデンス(事実・データ)をきちんと把握すること
②自身と異なる他者への想像力を働かせること、
そして自身もその他者のようになるかもしれないという
認識をきちんと持つこと
この2つが非常に大切なポイントだと
この映画を観て感じたことです。
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