当事者が伝える統合失調症の基礎知識
統合失調症の患者数は
日本では
約80万人と言われています。
世界各国で
生涯のうちに統合失調症を発症する人は
全体の人口の0.7%ですので、
100人に1人弱が罹患すると
日本も含めて言われるわけですね。
統合失調症の原因なんですが。
脳科学的に
色々と言われたりはしてますが、
明確には解明されていません。
脳内物質の影響とか
ストレスとか
遺伝的な要因とか、
家庭環境、
劣悪な家庭環境であるとか、
ライフイベントなどが
複合的に重なって
発症するのだと
思われます。
幻覚と幻聴、妄想
幻視とか
思考障害つまり
物事に関する考えが
まとまらないといったことが
陽性症状。
陰性症状は一言で言えば
うつ病的、
うつ的症状です。
感情平板化とか
何が起こっても
無表情になってしまったりとか、
そういった症状が出る方もいますが、
意欲減退とか自閉とか
うつ的な症状と
至極単純に言えば
捉えていただいて良いかと
思います。
3番目は
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、
認知機能の低下ですね。
記憶力が低下したり、
私もそういう症状が
ありましたが
本を読むことに
集中ができなかったり、
仕事で集中できなかったり、
あるいは何か物事を
整理立ててやるとか、
順序立ててやるとか
何が重要かのポイントが
わからないといったことが
ありますね。
そして
代表的な治療法ということですが。
まずは薬物療法ですね。
これは言うまでもないと思います。
そして心理教育。
グループで話し合いをしたりして
病識を得たり、
社会資源を利用するなど
主体的に治療に取り組む姿勢を
身につけます。
カウンセリングとは違います。
カウンセリングは
統合失調症には
有効でないという方も
いらっしゃいますが、
絶対ダメということはないと
考えます。
そして、
SST。
社会技能訓練ですね。
ゲームをしたり、
ロールプレイをしたりして
コミュニケーションスキルや
社会生活に必要なスキルを
身につけていきます。
それから作業療法ですね。
入院をしたりすると
結構やると思うんですが、
何かを作ったり、
小さいものを作ったりとか
歌を歌ったりとか、
体を動かりたりとかを行います。
そして周囲の患者さんに対する接し方。
本人にとっては
幻覚とか妄想と言っても
真実なんですよね。
それを頭ごなしに
周囲が否定をしないということが
大切です。
それから
家のことでも
当然ながらバンバン
できるわけではないので
周囲が
患者さん本人に
ペースを合わせる、
ゆっくりペースでということ。
特に具合の悪い時期はそうですね。
具合がある程度
良くなってきたら、
できることも
増えていきます。
これも
少し良くなってきてからの
話だと思いますが、
できることはなるべく任せること。
私も具合が悪い時はそうでしたけど
本当に寝込んでましたから。
ほぼ何もできないわけです。
少し具合が良くなってきたら、
できることをちょっとずつ任せる。
自由にさせる、
少しコンビニに出たいとか、
遊びに行きたいとか、
自由に少しはさせるという方が
治りがいいのではないかということです。
そして。
この内海聡先生の
『精神科は今日もやりたい放題』という
有名な本について。
内海聡先生が
真の統合失調症患者は
3000人から5000人に1人程度じゃないのか?と
この本で
書かれています。
様々色々なことを
書かれていますが、
私が1番大事だと、
要だと思うのは
精神科の薬による
疑似的な統合失調症が
あるんじゃないか?
というトピックです。
これは、
すごく問題です。
抗精神病薬
(基本的には統合失調症の薬と考えていただいて
問題ございません)を
必要のない方に投与したことに
よって、
あるいはそれを一時的に飲んでいたものを
やめることによって
禁断症状、
例えば攻撃的になってしまったり、
暴れてしまったり、
統合失調症的になってしまうと
いうことが起こりうるということ。
こういった薬害や
そもそも精神医学全体の問題に関しても
これからも考えていきます。
私のインタビュー記事が
中央法規出版さんの介護・福祉応援サイト「けあサポ」に
4回に渡って掲載されます。
ぜひご覧ください。
2回めは下記から⬇
https://www.caresapo.jp/senmon/fukushi-omoi/106913
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