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壇一雄が愛した「ダン・ワイン」とは?

お酒が好きで好きで好きで、日本にいるときは毎日飲み屋に立ち寄っていたあらしょーです。

そんな酒好きにはもう最高な環境、ポルトガル。
歴史あるワインの生産地ポルトガル、現地人は水のように飲み親しむワイン。1日1杯は健康によい!?!とまで言われます。
お昼時レストラン覗くと、大方の人たちがワインを片手に談笑。ワイン飲んでから仕事するのは当たり前なんでしょうね。
最近は暑いので、白ワインを飲む方が多いように思います。

さてさて、このポルトガルワインをこよなく愛した日本人名作家がいらっしゃいます。

その名も、壇一雄さん。
女優壇ふみさんのお父様になります。(Wikipedia

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1971年~72年にかけてポルトガルのサンタ・クルシュ(Santa Cruz)に住まれていました。今では彼の名前の通りがあります(Rua Professor Kazuo Dan/壇一雄教授通り)。
そんな檀さんがとあるポルトガルワインを愛飲していたというのです。

それが、Dão地方のTouriga Nacionalという品種を用いた赤ワイン。

Dão地方はポルトガルのなかでも歴史がとっても古いワインの生産地で、16世紀ごろからワインの生産地として国が保護し始めたといわれています。しっかりと歴史に残っている情報としては、1908年の原産地呼称統制(Denominação de Origem Controlada, DOC)なる国家としての原産地認証制度において、一番最初に認証された産地になります。

ちなみに、日本語だと、ダン地方、と表記する人が多いですが、ポルトガル語で発音するときDanだと恐らく通じず、カタカナ表記だと、ダウォンが近いんじゃないかなと思います。

このDão地方においてポルトガル固有種として生産されていたワインの品種がTouriga Nacionalです。ポルトガルは1974年のカーネーション革命が起こるまでサラザール政権独裁が約40年ほど続いていて、その間、ワインの品種管理も徹底されており、250もの固有種が残っているといわれています。

檀さんは、品質はもちろんのこと、名前の親近さもあり、Dão地方のTouriga Nacionalを愛飲していたというのです。ただ、どの銘柄を飲んでいたのかは定かではありません。ワイン販売を手掛ける現地の友人に聞いてみたのですが、1970年代の生産者が作ったワインは恐らく残っていないとのことで、檀さんがどれを飲んでいたのか、見つけられなさそうでした。

そこで!

Dão地方Touriga Nacional100%のワインを買ってきました!

どーん。

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お値段23ユーロ。単一品種の栽培なので、同じメーカの別のワインよりお高めです。(ポルトガルのワインは5ユーロ前後が普通、10ユーロでいいワイン、それ以上は更にいいワインとなります)

いやぁ。実に美味しい。
プロでないのでワインの表現はできませんが、味が重くてガツンと感じやすい赤ワインと違って、味が滑らかで、飲みやすい赤ワインでした。

この生産者さんのホームページ(ポルトガル語)を見ると、日本にも卸しているという文字が!!!

ということで、調べてみると、
日本でも「ヴェリタス」というお名前の輸入業者さんが販売しているようです!(2008年もの)

もちろんこれ以外にもダン地方の美味しいワインがたくさんありますので、ぜひポルトガルワインのインポーターさんから買ってみてください(^^)

日本に帰ったら、僕自身のためにも、ポルトガルワインのインポーターしたい。。。笑

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